…End   作:吉良吉影に憧れる者

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今回やっとヒロインズが出ます。



第7話

俺は走りながら、ゲームを思い出す。あのゲームで1番印象的なキャラクターと言えば、あの兄妹だろう。

『カークス&キュレー』

詳しい事情は割愛するが、あの二人はファンとしてどうしても語りたくなる2人だが、この状況でおしゃべりができるほど呑気な性格ではない。

〔精神力が-5されました。〕

緑と赤のコントラストだなんて馬鹿げたことを言えるほど、綺麗な光景とは言い難い。もちろんその色の正体はゴブリン達と、そのゴブリンに殺された人々が血に染まって出来たものだ。

「うわぁぁぁ!こっ…こっちにくるなぁ!ああっ!」

「グギュラァ!」

目の前で人が死ぬ。ゲームでは当たり前だ。この世界はファンタジーだ。受け入れたつもりになって、分かった気になって、知ってる風を装って、死を見せつけられる。

怖い。たまらなく逃げ出したい。幸いなことにゴブリン共はついさっき死んだであろう人間だった何かに群がっていてこちらにはきずいていない。

だが、ここに走ってくることになった理由、2人の女性らしき声を無意識のうちに探してしまう。まだ、生きてるかもしれない。そんな風に醜く考えさせられる。

「【フレイム】!」

〔突如響いた魔法は周りにいるゴブリンを焼き始める。貴方はその光景を見て、微かに希望を持ち始める。〕

謎の声は、どうしてそんなことすら分かってしまうのだろうか。たしかに持った希望は、勇気を芽生えさせ、体を突き動かす。今のは魔法だ。少なくとも1人は生きている。彼女を助けられないなら、カークスもキュレーも守れない。父親にも母親にも会えない。…Endプレイヤー失格だ。

「【スラッシュ】!…おいっ!生きてるか?」

目の前にいたゴブリンに切りかかりながら、彼女に声をかける。

蹴り飛ばしたり切りつけたりしながら、どうにか彼女の細い腕を掴むと、思い切り引っ張る。

()()()()()()()()()()()…」

()()1()()()()()()()()!なら助けない訳には行かない。

涎と棍棒を思い切り受けながら、魔法を使う少女を守るように、前に立つ。

「俺の後ろから、魔法を打てるか?俺に当てるなよ…?」

目の前で棍棒を振り下ろすそいつの目に剣を突き刺し、隣のヤツには回し蹴りをかます。

そろそろダメージがきつくなってきた。

「【ヒール】!【ファイア】!」

魔法を使う彼女はなかなかレベルが高いようだ。なら、そのパーティーがこんな所(イグの洞窟)で、こんなヤツら(ゴブリン)程度で死んだのだろうか?油断大敵も過ぎれば奇妙だ。

「埒が明かない!隙を見て逃げる。…で、そのスキを作るから…

「わかりました!囮になればいいんですね?」

「ちげぇよ!隙を作るから逃げる準備をしろって話だ!」

「?誰が囮になるんです?」

「囮作戦じゃない!まぁ合図するから、それで逃げろ!君から見て左に走れ、後ろでかばってる子も連れてな…。」

ジョブを変更し、アーチャーになる。ほんの少し気持ち悪いが、アドレナリンのおかげで気絶することは無い。

「目つぶって3秒数えろ!【フラッシュアロー】」

1…2…3!

「逃げるんだよォ!」

ジョースター家の専売特許で元来た道を引き返す。道中ちゃっかりソードマンに戻りつつ、相変わらずの不快感残る気分で走り続ける。ここまで来るとアドレナリンだけじゃなくてマジにやばい物質も出ちゃってそうだ。

 

 

 

 

 

「ゼェ…ゼェ…ハァ…あ"あぁ!うぅ、気持ち悪い。だめだ…死ぬ…。」

そうして、情けなく倒れてしまったのであった。

続く




今回は短めで、次はヒロインズ達の描写をするので、馬鹿みたいに長くなります。ちなみに、主人公の名前覚えてます?自分は覚えてません。
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