今回は3000文字越えてしまったので、何時もよりは長めのお話になってます。
キャベツ狩りから二週間、ダクネスがパーティーに加わり各々自由に過ごしていたある日の昼下がり。
『緊急!緊急!全冒険者の皆さんは、直ちに武装し、戦闘態勢で街の正門に集まってくださいっ!』
またしても街中に緊急警報が鳴り響き、リュウヤ達冒険者の一行は直ちに正門に急行する。
そこには凄まじい威圧感を放つ首無しの騎士、デュラハンがいた。
「…俺は、つい先日、この近くの城に越してきた魔王の幹部の者だが……毎日毎日っ!俺の城に爆裂魔法を撃ち込んでくる頭のおかしい大馬鹿は、誰だあああああー!!」
魔王の幹部は、それはもうお怒りだった。
「……爆裂魔法?」
「爆裂魔法を使える奴って言ったら……」
その言葉と同時にリュウヤの隣に居るめぐみんへ、自然と周りの目線が集まった。
めぐみんの隣にいたリュウヤは、めぐみんが僅かに震えている事に気がつき、めぐみんを安心させる為に帽子越しに頭を軽く撫でてデュラハンの元へと歩みだす。
「え?リュウヤ!」
「お前が…!お前が、毎日毎日俺の城に爆裂魔法ぶち込んでくる大馬鹿者か!俺が魔王軍幹部だと知っていて喧嘩を売っているのなら、堂々と城に攻めてくるが良い!それに貴様の格好からして武道を嗜む者だろう?貴様には正々堂々と戦おうという気持ちはないのか!何故こんな陰湿な嫌がらせをする!?頭おかしいんじゃないのか、貴様!」
デュランは激しい怒りをぶつけてくるが、リュウヤはこれに対して冷静に対応する。
「これは失礼しました。ですが、此方からにしては駆け出しの冒険者達が集う街の近隣に、魔王の幹部というとても危険な存在が現れたら安心に暮らすことが出来ません。
なので早急にご退場願おうと思い、爆裂魔法を撃ち込み続けたのです」
「…ほう、案外常識は兼ね備えてあるのだな、ならばもう1つ問おう。お前の見た目からして魔法は扱えないと思うのだが、本当は貴様の隣にいる小娘がやった事ではないのか?」
「えっ!」
「そうで…むぐっ!?んんー!」
話に夢中で気がつかなかったが、いつの間にかリュウヤ隣に来ていためぐみんが返答しそうになったので慌てて口を塞ぐ。
「……確かに私は爆裂魔法を使う事が出来ません。なので私の仲間にお願いしたのです。ですから、この娘の事は許して上げて下さい」
「!今この子って言いましたか!?リュウヤも私の事を子供扱いするのですか!?」
「ちょ、頼む後で謝るから今は落ち着いて!?」
「…フム、まぁ良い貴様の判断も間違いではない。俺はこんな雑魚の集まりでしかない街には、ちょっかいをかけるつもりはない。これから爆裂魔法さえ撃ち込んで来なければ見逃そう」
「無理です」
「は?」
「え?」
「紅魔族は1日に一度、爆裂魔法を打たないと死ぬんです」
「「嘘つけぃ!?」」
これに関してはリュウヤもデュラハンと被ってしまう。
「やはり貴様が犯人か!馬鹿な事をしたな紅魔の娘よ、せっかくこの小僧が身代わりになろうとしてたのを台無しにするとは……それにどうあっても、爆裂魔法を打つのを止める気はないと?」
「勿論ですとも!」
「やめて、お願いだから黙ってて!?」
「よかろうならば、紅魔の娘は苦しめてやる事にしよう!」
デュラハンは左手の人差し指に魔力を込めてめぐみんへ突きだす。
「汝に死の宣告を!お前は一週間後に死ぬだろう!!」
「なっ!?リュウヤ!?」
めぐみんの隣にいたリュウヤは、めぐみんの前に立ちはだかる事で呪いを受ける。
「リュウヤ大丈夫か!?痛みはないか?」
ここでカズマ達も駆け寄ってくる。
「…ああ、別に何ともないな?」
「その呪いは今は何ともない。少々予定は狂ったが、これはこれで仲間意識が高そうなお前らには此方の方が応えそうだな。よいか、紅魔の娘よ。このままではそこの小僧は一週間後に死ぬ。ククッ、お前の大切な仲間は、それまでに死の恐怖に怯え、苦しむ事になるのだ。そう、貴様の行いのせいでな!これより一週間、仲間の苦しむ様を見て、自らの行いを悔いるがいい!」
「……ご、こめんなさい、ゴメンなさいリュウヤ…私の私のせいで」
ここでめぐみんは自分がしでかしてしまった事を思いしり、涙を流す。
「クハハハッ、素直に俺の言うことを聞いておけばよかったの……がっ!?」
めぐみんが悔やむ所を見ながら愉快に笑うデュラハンであったが、急な衝撃によりその場から吹っ飛ぶ。
「…ぐっなんだ?何が起こった?」
「……おい」
デュラハンがいたとこにはリュウヤが拳を握り締め立ちずさんでいた。
「確かに悪いことしたし、怒られても、呪いかけられようが文句は言えねぇがよ……俺の仲間が泣いてるのを見て笑ってんじゃねえぇぞおお!!」
突如リュウヤを中心に突風が吹き荒れ、リュウヤの周りを白っぽく若干透明なオーラが表れる。
それと同時にリュウヤはデュラハンへと突撃する。
「ふっ、面白い!」
デュラハンはリュウヤに応えるように剣を振りかざす。
すると、二人は激しくぶつかり、足下にはクレーターが出来上がる。
「フッ、どうやら貴様は中々のものだな……だが、それでは俺には届かん!」
リュウヤの攻撃を剣で受けとめていたデュラハンは、剣を上に弾く事で、リュウヤの隙を作り自身の身体を回転させて、その反動でリュウヤ斬りつける。
「がああああっ!?」
「「「「リュウヤ!?」」」」
デュラハンに斬られた所からは血が流れ、もはやリュウヤは立つ事も出来なかった。
「安心しろ、峰打ちだ…紅魔の娘よ、俺は気が変わった。確かリュウヤと言ったな、そいつを助けたくば俺の城まで来るがいい!城の最上階の俺の部屋までたどり着く事が出来たなら、その呪いを解いてやろう!だが城には俺の配下のアンデットナイト達がひきしめている。ひよっこ冒険者のお前達に、果たして俺の所までたどり着く事が出来るかな?ククククッ、クハハハハハハッ!」
デュラハンはそう告げると、城へと戻って言った。
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リュウヤはアクアにより治療を受けてる中、めぐみんは一人で街の外へ出ていこうとする。
「おい、どこ行く気だ?」
「今回は私の責任です。ちょっと城までいって、あのデュラハンに直接爆裂魔法ぶち込んで、リュウヤの呪いを解かせてきます」
「俺も行くに決まってるだろうが。ダチがあんな目にあって黙ってられるかよ」
「……じゃあ、一緒に行きますか。」
そこに、リュウヤを助ける為に気合いを入れた二人にダクネスから仲裁がはいる。
「いや、その必要はないみたいだぞ」
「本当ですか!?」
「ああ、めぐみんはリュウヤの所に行ってきてくれ」
「はい!」
返事をするとリュウヤの元に行くめぐみんを見送りながらカズマはダクネスに問い詰める。
「てか、ダクネスその必要はないってどう言うことだ?お前には呪いがかけられてるんだぞ!?」
「あーそれなんだが、アクアが解除してくれたんだ」
そこに、めぐみんと交代できたアクアが話に加わる。
「この私に掛かれば、デュラハンの呪いの解除なんて楽勝よ!どう?私だって、たまにはプリーストっぽいでしょう?」
「……俺とめぐみんのやる気を返せよ…まぁ、今回はよくやってくれたアクア…ありがとう」
「えぇ、じゃあリュウヤ達の方を見てましょう」
「私達も行かなくて良いのか?」
ダクネスは思ったことを告げるとカズマもアクアに賛成だった。
「…そうだなこれから良いものが見れるぞ(。-∀-)ニヤリ」
カズマは良いながらリュウヤ達を見る為、アクアとダクネスも便乗して二人を眺めるのだった。
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「リュウヤ!」
「ぐふっ!?め、めぐみん今飛び込まれるのはキツいってか、抱きつきすぎじゃない!?ちょっと別の意味で不味いんだが//」
木に背もたれを預けるようにして座っているリュウヤにめぐみんは飛び込むように抱きつく。
「大丈夫ですか!?何ともないですか!?」
「おうよ、アクアのお陰で傷跡も消えたからな。でも、ちょっと眠たいかな…」
「…ちょっと待ってくださいね」
態勢を直すめぐみんをみてると、正座になり膝の所を軽くたたいていた。
「良いですよ、此方で寝てください」
「わりぃ、お休みめぐみん…」
眠気が限界まで来ていたリュウヤは、特に反応することなくめぐみんに身体を預ける。
「はい、お休みなさいリュウヤ……大好きです」
めぐみんの最後の台詞は聞かれてない設定です。
ここでめぐみんには完全にフラグを立たせましたが、リュウヤはまだ大事な仲間という認識です。
いつ頃二人をくっつけるか迷いどころなのですが、まずはリュウヤにもフラグを立たせて行きます。
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