リュウヤにはもっと戦闘経験を積ませたかったので、オリ敵を用意しました!
パーティーメンバーにオリキャラは増やさないつもりですが、オリ敵は今後から少しずつ出して行こうかと思います。
デュラハン襲来から一週間たったある日の事。
リュウヤ達は街から少し離れた所にある大きな湖にて、湖を浄化するクエストを終えて街に帰ってくると、アクアが塞ぎ込んでいる檻の鉄格子を掴む男が現れた。
「女神様じゃないですか!?何をしているのですか、そんな所で!」
突然のことに呆然するリュウヤ達だったが、その男は先程のブルータルアリゲーターでも破壊出来なかった鉄格子を簡単にねじ曲げ、アクアに手を差し伸べる。
そこにアクアと一緒に檻の中に入っていたリュウヤがアクアの前に出てアクアを庇い、ダクネスがその男の腕を掴み、詰め寄る。
「おい、私の仲間に馴れ馴れしく触れるな。貴様は何者だ?知り合いにしてはアクアがお前に反応していないのだが」
「そうだな、アクアの知り合いなんだろ?この人は誰なんだ?」
「……あんた誰?私この人の事知らないわよ?」
「何言ってるんですか女神様!僕です!御剣響夜ですよ!貴女に魔剣グラムを頂いた!」
「…だからあんた誰よ?あんまりしつこいと通報するわよ?」
「そんな!酷いですよ女神様!?」
「クハハハハハハッウケる、大好きな女神様に存在自体忘れられてるとかザマアw」
突然笑い声が別の場所から聞こえ、そちらの方を見るとまた別の男一人と女二人組が御剣の後ろからゆっくりと歩いてきた。
恐らく、この人達は同じパーティーメンバーなのであろう。
「な、うるさいぞカルマ!」
「ああっ!カルマじゃない!久し振りね、元気にしてた?」
「ちょ、なんでコイツの事は覚えてて、僕の事は忘れてるんですか!あの時、僕もカルマと一緒にいたじゃないですか!?」
「…あ、確かに居たわね貴方も、ゴメンね!」
「もう良いですよ、それより気になるのですが、アクア様は何故ここに?というか、どうして檻の中に閉じ込められていたんですか?」
リュウヤの方を見ながら問い詰めて来たので、アクアの代わりに、今までの経由をリュウヤが代わりに代弁すると…
「はああああっ!?君は一体何を考えているんだ!女神様をこの世界に引き込んだあげくに、今回のクエストでは檻に閉じ込めて湖に浸けただと!?」
「ちょ、アクアを連れてきたのは俺じゃないんで、揺さぶるの辞めてくれませんかね!?」
リュウヤの説明を受けるや否、ミツルギはリュウヤの胸ぐらを掴む。それをアクアが止めにはいる。
「ちょっと辞めてよ!?私としては結構楽しい毎日を送ってるし、ここに連れてこられた事に関してはもう気にしてないんだけどね?それに、魔王を倒せば帰れるんだし!今日のクエストだって、リュウヤは私と一緒に檻の中に入ってくれて、私の事を守ってくれたのよ!怖かったけどリュウヤのお陰で誰も怪我せず無事に完了した訳だし。しかも、クエスト報酬三十万よ三十万!それを全部くれるって言うの!」
「…アクア様、こんな男にどう丸め込まれたのか知りませんが、今の貴女の扱いは不当ですよ。そんな目に逢って、たった三十万?貴女は女神ですよ?…ちなみに、今は何処で寝泊まりしているんですか?」
「えっと、カズマと一緒に、馬小屋で寝泊まりしてるけど……」
「は!?貴様、頭おかしいんじゃないのか!?」
「ちょ、俺じゃなくてカズマですって!てかアクア!二人が馬小屋で寝泊まりしてるなんて初耳だぞ!?」
「…あの、そのぉ…お酒にお金を使いすぎて宿代が無くなっちゃったの」
「マジか!言ってくれれば宿代は出したのに…」
「おい貴様!アクア様は女神様なのだから多少の贅沢は当たり前だろう、何故アクア様が馬小屋で寝泊まりするのを気づかず貴様は悠々と過ごして居るんだ!」
より一層キツく締め上げてくるミツルギの腕をカズマが横から掴む。
「おい、いい加減その手を放せ!アクアの事に関しては俺の責任で、リュウヤは寧ろ日頃から俺達を助けてくれてるんだよ。それにお前はさっきからなんなんだよ?リュウヤとは初対面のようだし、礼儀知らずにもほどがあんだろ!」
「そうですよ!早くリュウヤを放してください!それに貴方は何様のつもりですか!リュウヤの事を良く知りもしない癖にいい加減な事、言わないで下さい!」
カズマとめぐみんの仲裁によりミツルギは手を放すと、興味深そうにめぐみんとダクネスを観察する。
「…アークウィザードにクルセイダー?それに随分綺麗な人達だな。君はパーティーメンバーには恵まれている
んだね。それに君の職業は分からないけど、アクア様を連れてきたそちらの人は最弱職の冒険者らしいじゃないか」
「……あれ?さりげなく俺の事も馬鹿にしてね?」ボソリ
「ちょっとカズマさん、ややこしくなるから黙ってて」ボソリ
「君達、今まで苦労したみたいだね。此れからは、僕と一緒に来るといい。勿論馬小屋なんかで寝かせないし、高級な装備品も買い揃えてあげよう」
「またナンパか?既に女二人いんだからあんま欲張んなよ」
「うるさいぞカルマ!それにこれはナンパじゃなくて、提案さ」
「ちょっと、ヤバイんですけど。あの人、本気でひくぐらいヤバイんですど。ていうか勝手に話進めるしナルシストも入ってる系で、怖いんですけど」ボソリ
「どうしよう、あの男は何だか生理的に受け付けない。攻めるより受けるのが好きな私だが、あいつだけは何だか無性に殴りたいのだが」
「撃って良いですか?あの苦労知らずの、スカしたエリート顔に、爆裂魔法を撃っても良いですか?」
女性人がミツルギを全否定する中、アクアはリュウヤの服の袖を引っ張る。
「ねえリュウヤ。もうギルドに行こ?私が魔剣をあげておいてなんだけど、あの人には関わらない方が良い気がするわ」
取り合えずパーティーメンバー全員ミツルギの事は否定してるみたいなので、リュウヤはミツルギに代弁する。
「えーと。俺の仲間は満場一致で貴方のパーティーには行きたくないみたいです。俺達はクエスト完了報告があるんで失礼します」
言うだけ伝えて、その場を去ろうとするとミツルギはリュウヤの前に立ち塞がる。
「…まだ何か?」
「悪いが、僕には魔剣という力を与えてくれたアクア様を、こんな境遇の中に放ってはおけない。君にはこの世界は救えない。魔王を倒すのはこの僕だ。アクア様は、僕と一緒に来た方が良い。確か冒険者の彼はアクア様を特典として連れてきたんだよね?」
「…そうらしいが」
「なら、僕と勝負をしないか?僕が勝ったらアクア様を譲ってくれ。君が勝ったら、何でも1つ、言うことを聞こうじゃないか」
「…わかりました。皆、ちょっと待っててくれるか?」
「おい待てよリュウヤ!アクアは俺が選んだんだから、俺がやるって」
「いや、カズマ…ここは俺にやらしてくれ。俺もちょっとああいう奴の事は嫌いなタイプなんだよなあっ!」
自分で戦う事をカズマに伝えるや否、気を高めてリュウヤの周りを白くて透明なオーラが纏い始める。
「…へぇ!」
それを観ていたカルマは僅に反応し、ミツルギも表情をしかめる。
「き、君もカルマと同じなのか!?なら、手加減は出来なさそうだ、先手は此方から貰うよ?」
「お好きにどうぞ…皆、そういう訳だからちょっと下がっててくれ、直ぐに終わらすから」
「…言ってくれるじゃないか!負けて恥を晒すのを公開でもするんだね!」
ミツルギはリュウヤ言葉に腹をたて、リュウヤに斬りかかるがリュウヤは、ミツルギの攻撃を全てかわす。
「くっ、ちょこまかと!君も避けてばかりだと僕に勝つ事は出来ないよ!」
「そうですね…じゃあお言葉に甘えて!」
「がっ!?」
鳩尾に拳を叩き込まれたミツルギはその場に膝をつくが、リュウヤはまだ止まらない。
「…なぁ、あんた、さっきさり気無くカズマの事も馬鹿にしてたよな?俺の事は別に何言っても気にしないけど、あいつの苦労もろくに知らねえようなテメェがカズマの事を悪く言うんじゃねぇよ!」
「ぐあああっ!」
リュウヤは言いきると同時にミツルギを力一杯蹴飛ばしす。吹き飛んだミツルギはそのまま気絶した。
「…終わったぜ皆?」
「リュウヤ!そのありがとなお前の言葉、嬉しかったぜ!」
「おうよ、それとカズマ勝利条件だがお前が決めて良いぞ」
「お、そうか?なら俺はこいつの魔剣を貰うかな」
「ちょっと良いか?」
ここでもう一人の男が口を割ってくる。
「なんだ、この魔剣がとられちゃ困るってか?」
「いや、違う。それはこの馬鹿が勝手に仕掛けて勝手に負けた事だ。好きにすれば良い」
「じゃあ何だよ?」
「そっちのお前確かリュウヤと言ったか、俺とも戦ってみないか?」
カズマの問いかけに対しカルマはリュウヤの戦闘を望むが、その事に後ろの二人は激情していた。
「ちょっと!なんで魔剣を返してもらわないのよ!」
「そうよ!キョウヤが困っちゃうじゃない!」
「俺が知るかよんな事…てかうるせんだよ、てめえらはさっさとそこの負け犬連れて失せろ!」
カルマは突如、膨大な殺気を放ち、女二人はミツルギを担いでこの場から放れていく。
「んじゃ待たしたな、始めるか!」
「ちょ、ちょっと待って下さい!俺には貴方と戦う理由がないのですが?」
「あ?んだよノリ悪ぃな、だったら!」
「えっ!?わっ!」
カルマは近くにいためぐみんの腕を掴み、リュウヤに見せびらかすように見せつける。
「なら、こいつをかけて勝負でもしねぇか?」
「何してるんですか!その手を放して下さい!」
「だったら、俺と戦え…出なければ」
「ひぁっ!や、辞めて…下さい…」
カルマはリュウヤに見えやすいようにめぐみんの身体をまさぐる。
「な!やめろテメェ!」
「なら簡単な話だ俺と戦え」
「……分かった」
「交渉成立♪じゃあ着いてきな!」
カルマはめぐみんを連れたまま上空に飛び上がる。
「おい待て!めぐみんはもう放して良いだろう!」
続いて追いかけるようにリュウヤも上空へと舞空術で飛び上がるのだった。
今回も長くなってしまった為、湖のシーンはカットしました。
次回はオリ敵とのバトル回です!
只ですら執筆に慣れていないのに、次回は戦闘模写なので酷い文面になりそうですが暖かく見守って頂けると幸いです。