「待てよ、何処まで行くつもりだ!?」
「ん、この辺で良いだろう」
上空で急に止まるカルマにリュウヤは追いつくと、下の街はもはや米粒のように小さく見える所まで上昇していた。
「さあ、始めるか」
「な、待て!このまま始めたらめぐみんまで巻き添えになるだろうが!」
「はぁ…、仕方ない、なら俺は半身のみで相手をしてやろう…まあ、調度良いハンデだろう?」
「……後悔すんなよ!」
会話が終わると同時にリュウヤは超ダッシュでカルマへと接近し殴りにかかるが、寸前の所でパニッシュムーブでリュウヤの背後へと一瞬にして回り込む。
「それで全力か?」
「何っ!?」
リュウヤが殴った手応えのなさに驚くのと同時に、背後から聞こえてくるカルマの声を聞いた瞬間、リュウヤはカルマに蹴り飛ばされる。
「そらよぉっ!」
「がっ!」
「リュウヤ!」
めぐみんは吹き飛ばされたリュウヤを呼び止めると、リュウヤは途中で体勢を整え、空中で構え直す。
「…ああ、問題ねえよ」
「ククッ血を滴ながら言われても説得力がないなぁ、おい?」
「……ちっ、まだ始まったばかりだろうが…」
リュウヤは額から血を滴ながら、カルマの台詞を否定できない事に思わず舌打ちをしながら虚勢を張る。
「こんなものか…興醒めだ…な!」
「何っ!ぐあああっ!」
カルマは闘いを早急に終わらす為、片手で掴んでいためぐみんをさらに上空へと投げ飛ばし、リュウヤへと一瞬で突撃する。
「そぉら、そらそらそらそらそらそらそらそら…オラアァッ!」
そのままカルマはリュウヤにドラゴンラッシュを叩き込み、最後の一撃でリュウヤを地上へと叩き落とす。
「リュウヤ!リュウヤああぁっ!放して!放して下さい!」
「ククッそんなにあの男が大事か?まぁ良い連れてってやろう」
カルマはめぐみんを抱えた状態で、未だ落下中のリュウヤへと超ダッシュで追いかける。
カルマは数十秒もしないうちにリュウヤに追い付くが、あえてそれを追い越す。
「ちょ、止まって下さい!リュウヤがまだ上に!」
「ハッ、誰が助けるって言ったよ…てめぇは邪魔だからそこで大好きな男がボコボコにされるとこでも見てな」
カルマは民家の屋根上位の高さで止まり、近くの屋根上にめぐみんを放り投げる。
「あうっ!?」
「大事かあぁめぐみんーーー!」
下からようやく見える距離まで近づいてきためぐみんにカズマは安否を確認する。
「わ、私は大丈夫なのですが、リュウヤが!」
めぐみんは自分の安否をカズマに伝えると、未だ落ちてこないリュウヤの方を見上げる。
そこに、丁度リュウヤが落下してくるが、リュウヤは微動だにせず落下しきると同時にカルマから鳩尾に拳を叩き込まれる。
「ごっ、がぶっはぁっ!」
リュウヤは予期せぬ一撃に身体をくのらせ、盛大に吐血する。
カルマは自信にリュウヤの血が着くのを避ける為、前方へとリュウヤを放り投げる。
「「「「リュウヤ!」」」」
リュウヤは何とか空中で一回転し体勢を整えるも、もはや虫の息だった。
「これで本当にサイヤ人かよ?とんだ期待外れだな…終わりにするか」
カルマは右腕を内側に曲げながら後ろに引き、左手を右手に添えるようにして、気を一点に集中させる。それに対し、リュウヤもかめはめ波の構えで迎え撃つ。
「これでくたばりやがれぇ、ギャリック砲!」
「…終わって、たまるか…かめはめ波!」
直後、二人の攻撃がぶつかり合う。それは誰もが分かるほどにリュウヤが押し負けていた。
「そらそらどうしたあぁ!テメェが耐えきんねぇと後の奴らもお陀仏だぞおい!」
そうリュウヤの後ろにはめぐみんを除くパーティーメンバー全員が、佇んでいた。
「「「「リュウヤ!」」」」
「だったら、これでどうだ……界…王拳んん!」
「何っ!?」
突如リュウヤの全身は赤い気を全身に纏う。そして攻撃の威力を増し、ついにはかめはめ波がギャリック砲を押し返えす。
「ちぃぃい!糞が!」
カルマはかめはめ波を上に反らすように弾く事で難を凌ぐ。
「マジ…かよ、今のも駄目か…」
「ククッ、クハハハハハッ!やれば出来るじゃねぇか!良いな楽しいなおい!もっとギア上げてくぞおお!」
カルマは気合いをため、超ダッシュでリュウヤに突撃する。
「……界王拳…2倍だああぁ!」
リュウヤは更に気を高め、同じく超ダッシュでカルマに衝突する。
お互いに衝突した瞬間、ドラゴンラッシュのぶつかり合いが始まり、衝突が起きる度に激しい音が飛び交う。
「クハハハハハッ予想以上だぞ!もっとだもっと力を上げてみろ!」
「ぐっ、無理言ってくれんな、2倍でもキツいんだよ!」
「だったら、お前の仲間は俺が一方的に潰すぞ!」
「!……させっかよ…3倍界王拳!」
「駄目よ!リュウヤそれ以上倍加したら肉体に響くわ!」
「がぁああっ!?」
アクアの忠告を聞く前に倍加してしまったリュウヤの身体は、悲鳴を上げ、とうとうリュウヤはその場で気絶してしまった。
「「「「リュウヤ!」」」」
「あ?んだよ、もう限界かよ…まぁ良いやてめぇら、この勝負の勝敗はもうどうでも良いからそいつは生かせよ?またいずれ俺と戦う為にな」
カルマはこれ以上、闘いが行えない事に戦闘意欲を落胆させ、その場を去っていった。
「ヒール!」
アクアは直ぐ様治療魔法をかけるが、リュウヤは目覚めない。
「おいアクア!大丈夫なのかこれ!?」
「治療は済んだけど、問題は界王拳の乱用ね。多分まだ慣れていないのに、倍加のしすぎで肉体に響いてるのよ。取り合えずは休ましてあげましょう」
「そうだな…めぐみんも気にすんな、今回の事はめぐみんもリュウヤも悪くねぇ…ただ相手が悪すぎたんだ」
「……はい」
こうしてサイヤ人同士の闘いは、初めての完全敗北という形で幕を閉じた。
文中にあった技の説明なんですが、
超ダッシュは、よくアニメやゲームで気を全身に纏った状態でかなりの早さで移動する事です。
ドラゴンラッシュは、これもまた、アニメやゲームでよくある拳や蹴りなどの攻撃のぶつかり合いの事です。
パニッシュムーブは、ゲームの方がよく使われてるのですが、攻撃を受けるさいに一瞬で相手の背後に回り込み攻撃を交わす事です。
これらは全部ネットで参考にさして貰ってるので、もし違ってる所などがありましたら、教えて下さい!
戦闘模写は苦手ですが、これからどんどん戦闘シーンも執筆していきますので、良かったら見ていって下さい