SRWXX〜Legend of Kaiser〜   作:BLACKRX

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終わりは唐突に訪れる、それは予期せぬ終わりの始まり……

今、世界を巡る冒険が始まる。


呪われた楔を解き放て!カイザー‼︎‼︎

ドナウα1、それはシローの祖父である兜十蔵が作ったマジンガーZに対抗すべくシュトロハイム・ハインリッヒによって作られた。だがドナウα1自体はマジンガーZと戦うことはなくその後継機である兜剣造が作ったオリジナルのグレートマジンガーと激闘を繰り広げた。その戦いは訳あってグレートマジンガーに乗っていた兜甲児が勝利を収めた。

 

そしてアンドロイドでもあったドナウα1は開発者シュトロハイ・ハインリッヒと共に消滅した。だが……ドイツ軍がそれらの残骸を回収し、シュトロハイムの再来といわれたが天災である篠ノ之束から凡人と言われた科学者シュトロハイムによって蘇りVTシステムを組み込まれた。

 

だがVTシステムに積まれた戦闘データは表向きには織斑千冬と銘打ってはいるが実際には違う。そしてドナウα1はシュヴァルツェア・レーゲンとして蘇った。使われてる材質は超合金ニューZ……ドナウ形態になるとVTシステムが自動的に起動する仕組みとなっている。

 

そのデータに入ってるのは兜甲児という一人のマジンガー乗りの戦闘データと初代ヴァルキリー織斑千冬の戦闘データが入っている。そして驚くべきは織斑一夏、いや兜シローと接触したことでドナウα1の心であるローレライ・ハインリッヒが目を覚ましたことだ、これによりドナウα1は最強となった、最早パイロットはパーツに過ぎない……

 

ローレライ・ハインリッヒ、彼女が目を覚ましたことでドイツにある異変が起きることになる。

 

それはIS学園に多大な影響を与えることを知らずに……

 

ーーーー☆

 

「だから凡人は嫌いなんだよ」

 

授業中にドナウα1として覚醒して超合金Z製のグレートマジンガーならびにマジンカイザーと交戦した後、ドイツである異変が起きていた、それを我輩は猫であるの中で束は状況を確認し呆れてそう呟いた。

 

「た、大変だ!ISが!ISが暴走している‼︎‼︎」

 

「シュトロハイムくん!これはどういうことだ‼︎」

 

そう、ドイツ中で無人であるはずの第三世代ISが突然変形しすべての第三世代ISがドナウα1と同じ形になったのだ、どうやらドイツ中すべてのISが改造を受けておりISコアが一人のアンドロイド、ローレライ・ハインリッヒに乗っ取られたからだ。

 

「わ、分かりません‼︎」

 

「どうしてくれる!我が国の第三世代ISはすべて超合金Z製なのだぞ‼︎⁉︎」

 

「そんなことは分かってます‼︎‼︎どういうことだ‼︎‼︎なぜシステムに無い行動を⁉︎何が起きたというのだ‼︎‼︎」

 

 

ドイツでは突然の出来事に騒然としておりなんとか自体の沈静化を測ろうとした、だが……すでに手遅れだった。

 

メインコンピュータ並びにユーロ全域がローレライによって侵略された。イギリスはユーロを脱退していたおかげで無事だったがそれでもユーロ各国のISがVTシステムのコントロール下に置かれてしまい、世界中は大混乱に陥る。そしてユーロ中のISが空を飛びある場所に目掛けてとんでいく。向かう場所は日本……全ては彼に会うために。

 

「シローくん、シローくん」

 

VTシステムとローレライの執念で強化されたIS連合軍は途中、中国やロシアなどの国々と相対する。

 

「全く、日本に行く前にこんなことになるなんてね……予想外過ぎるわ」

 

「凰鈴音、準備はできたか?」

 

「もちろん、行くわよ!迎撃隊!甲龍、凰鈴音出るわよ‼︎‼︎」

 

そしてIS国際連合軍は迎撃体制へと移行して迎え撃つ。第一次IS大戦と後に呼ばれる戦いの始まりであった。

 

ーーーー☆

 

私はあの後、薄暗い闇の中にいた。

 

『やめろ!私の中に入ってくるな!』

 

私はその闇を作り出した張本人にそう言う、だが……

 

「だめだよ、私には身体がないから……それに貴女はお人形さんでしょ?」

 

彼女はそう言って私の体に触れる、すると身体の一部が溶けたような錯覚を覚えると同時に目の前に人影が現れる。

 

『人形?違う‼︎私はラウラ!ラウラ・ボーデヴィッヒだ!人形なのではない‼︎‼︎私は……』

 

私はその人物にそう言うがふと足を触られてまた身体の一部が闇に溶ける、そして今度は人の顔が現れる。

 

「ふふ、人形さん……貴女は空っぽだよ?何もない空っぽな存在、強がってるだけで貴女の周りには誰もいない」

 

『違う‼︎‼︎私は人形ではない‼︎‼︎私は‼︎‼︎』

 

私は躍起になって否定しようとするが今度は下半身と両腕が闇の中に溶ける、そして目の前にあった人影が女の子の姿へと変わる。

 

「いいえ、貴女は空っぽ……何もない単なる人形。だから私に身体を頂戴?大丈夫、貴女はちゃんと生かしてあげるから……ね?」

 

『やめろ!やめろ!やめ……や……うわぁぁぁぁぁ‼︎‼︎』

 

そしてその女の子は私にキスをする、するとそこから闇の中へ引きずりこまれる錯覚を覚える。私は抵抗する間も無く闇の中へと消える。その直前に見たのは金髪の女の子が私に邪悪な笑顔を向けていたことだった。

 

ーーーー☆

 

同時刻、日本にて……

 

「教官、私は何をしてましたか?」

 

「覚えていないのか?ラウラ?」

 

「はい、ただ覚えてるのは……織斑一夏が私を助けてくれたことだけです」

 

医務室でラウラは千冬から事情聴取を受けていた。その横で俺、織斑一夏はその話を聞いている中でその声の主を思い出す。ローレライ・ハインリッヒ……彼女はたしかにあの時、俺と仲良く遊んでいたローレライだ。いつのまにかいなくなっていて……いや、違う。

 

「俺は何か大事なことを忘れてる……思い出せ、親父は多分俺に隠し事をしている……そのなにかを思い出すんだ」

 

俺は千冬姉に一言言うと男子トイレへと向かい鏡を見ながら自問自答する、その答えがない限り俺は彼女を止められない。

 

「ふふ、忘れちゃったんだ……シローくん」

 

「はっ……ロ、ローレライ?」

 

そんな時だった、突然目の前にラウラ……いやラウラの身体を借りたローレライが現れて俺にそう言う。

 

「大事な約束、そして私と貴方の因縁まで忘れてしまったの?」

 

「約束?因縁?ローレライ、君はなにを言ってるんだ?」

 

俺は彼女の言っている意味が分からずにそう尋ねる、するとローレライは悲しそうな表情になる。それを見た俺はそれをどこかで見た気がしたら、そう、あの時……あの時?あの時ってなんだ?思い出せ!思い出すんだ‼︎

 

「シローくんに私は止められない、私が何であるかを忘れた貴方には‼︎ドナウα1、起動‼︎‼︎」

 

「待ってくれ!ローレライ!ローレラァァァイ‼︎‼︎」

 

そして彼女はそう言うとシュヴァルツェア・レーゲン、いや真っ赤に染まったドナウα1を纏い空を飛びどこかへと飛び去る。

 

「後を追うぞ!グレートマジンガー!スクランブルダァァァァァァッシュ‼︎‼︎」

 

それを見た俺は後を追うべくグレートマジンガーの翼を広げて後を追う、そして俺はラウラの身体を借りたローレライを追ってある場所へとたどり着く、そこはどこかのお花畑だった。

 

「待ってたよ、シローくん……懐かしいよね、私と貴方がここで遊んでたのよ、覚えてない?」

 

「ああ、覚えてるよ……とても楽しかった、同年代の友達があまりいなかった当時の俺としては同世代の友達と遊べるだけでとても楽しかった」

 

「でも、シローくんは忘れてしまった……覚えてないのなら思い出してあげようか?」

 

「いや、いい……君との楽しい思い出を汚したくはない……それに思い出したよ。君は……一度死んでることも」

 

「そう。なら因縁と約束を思い出した?」

 

「うん、約束は思い出した……でも約束を守れなくてごめん、俺は君を倒すよ」

 

そして俺はローレライとそう会話するとグレートマジンガーを解除してマジンカイザーを纏い、ショルダースライサーを構える。

 

「そう、シローの嘘つき……私を守るって約束は守ってくれないんだね……なら本気でやるよ。VTシステム起動、ドナウα1‼︎‼︎」

 

そして俺とローレライは睨み合うとそのまま走り出しそのまま拳をぶつけ合った。

 

ーーーー☆

 

「ごめんください、兜さんのお家で合ってますか?」

 

今から十年近く前のこと、まだアニキが行方不明になる前だ。俺は叔父の家で留守番をしている時に彼女と出会った。

 

「……」

 

その姿を見たとき、俺の頭に衝撃が走った……綺麗な金髪の美少女。ああ、これが初恋なんだということを後々知ることになるが、あの時の俺には分からなかった。

 

「ローレライ、君に見せたいところがあるんだ!」

 

「どこ?」

 

ある日、俺はローレライをある場所に連れて行ったことがある……その場所は戦ってるこの綺麗なお花達が咲く場所だ。クラスのみんなに聞いて一度見てきたがとても綺麗な場所だった。

 

「綺麗な花ね……」

 

「そうだね……」

 

俺はローレライと手を繋ぐ、そしてこの場所である約束を交わした。

 

「ローレライ、俺は君を必ず守る!守ってみせるから!」

 

「ありがとう、シローくん」

 

その約束をした後、俺は色々あってドイツへと飛んだ……そして、俺はローレライを守るためにマジンガーZを兄貴から奪い隠し持って戦わないようにした、だけど……

 

「スクランブルダァァッシュ‼︎‼︎」

 

兄貴は生きていた叔父さん、剣鉄也さんからグレートマジンガーを借りてドナウα1と戦い、勝利した……そもそもドナウは対兜十蔵との決戦用に用意した機体、マジンガーZを強化した機体であるグレートマジンガーとの戦いは想定していなかった。グレートマジンガーはドナウと激しい戦いを繰り広げた、が……

 

「うなれ!雷鳴!サンダァァァァァァ‼︎‼︎ブレェェェェク‼︎‼︎」

 

「ゲルマン‼︎‼︎ブリザァァァァァァド‼︎‼︎」

 

ドナウはサンダーブレークの直撃を喰らい、大破する……俺はローレライの亡骸を見つめる、するとドナウから声が聞こえてきた。

 

「泣かないでシローくん……泣かないでシローくん……」

 

「ローレライ……」

 

壊れたオルゴールの様に俺にそう呼びかけるドナウ、それを聞いた俺は無意識に亡骸を抱いてこう叫んでいた。なんでこんなことになったんだ!と。兜家の因縁がどうとか!そんなのは関係ない!ただ俺は君を守りたかったんだ。

 

ーーーー☆

 

「ぐっ……ショルダースライサー‼︎‼︎」

 

「その程度の攻撃!」

 

「なっ……動きが止められて……ぐっ……」

 

そして、今はその想いと約束に反して俺は彼女と戦っている……彼女にそんなことはさせないために何より彼女との思い出のために、俺は彼女を破壊する。

 

「終わりだ‼︎‼︎マジンガー‼︎‼︎喰らえ‼︎ゲルマン‼︎‼︎ブリザァァァァァァド‼︎‼︎」

 

「ファイヤーブラスター‼︎‼︎」

 

熱気と冷気がぶつかり合い周りの花は散り空を舞う……俺はその光景を目に焼き付けながら彼女と戦う。だが……目の前が一瞬真っ暗になったことで制限時間が迫っていることを知る。いや関係ない……そうなるのは俺が弱いからだ、カイザーに原因がある訳じゃない。

 

「カイザァァァァァァァァァァァァ‼︎‼︎俺に力を貸せぇぇぇぇぇぇぇぇぇ‼︎‼︎ローレライを止めるためにもぉぉぉぉぉぉぉぉぉ‼︎‼︎」

 

だからこそ、俺はカイザーのファイヤーブラスターを止めて横回転してゲルマンブリザードを躱してドナウを殴り飛ばしてそう叫ぶ、すると何かが変わった気がした。

 

「身体が……軽い?」

 

そう、機体の動きが向上し、まるで自分の手脚の用に動かせていた。

 

「くっ……シローくん‼︎‼︎」

 

「ローレライ……」

 

俺はドナウと格闘戦へと移行する、鋼鉄のボディに身を包まれた俺たちは殴り合う。

 

「機体スペックの差が……」

 

「ターボスマッシャァァァ‼︎‼︎パァァァンチ‼︎‼︎」

 

「わ、私の右腕が⁉︎」

 

そして徐々に俺の方が有利へとなっていく。戦闘経験に関しては俺もローレライもどっこいどっこいであり、そうなると勝敗を決めるのは機体スペックだ。たしかにドナウは世界最高水準である装甲、超合金ニューZを使用しているのかもしれない。だが最強の魔神皇帝……マジンカイザーに使われてるのは超合金ニューZα。超合金ニューZを遥かに超えた装甲を持っていて更にそれを増幅される光子力エンジンを積んでるからドナウよりも必然的に性能が上となる。

 

「舐めるな‼︎ゲルマン‼︎ブリザァァァ……」

 

「ローレライ‼︎」

 

だからこうなるのも必然だつた、俺はドナウに抱きついて動きを止める。

 

「シローくん……」

 

「もう、やめてくれ……止めるんだ、ローレライ」

 

俺は涙を流しながらそう訴える、ドナウは拘束から抜け出そうと抵抗するがそれをさせないように更にきつく締める。

 

「もう二度と離さない……僕は君を守る約束は守らなかった、だけど今度はちゃんと守るから……だからもう止まってくれ……」

 

「シロー……くん……」

 

ローレライに俺の想いが届いたのか動きが止まりドナウからシュヴァルツァ・レーゲンへと変形し中からラウラが出てくる。

 

「無事みたいだな……」

 

俺がそう呟くとのほぼ同時だった、突然シュヴァルツェア・レーゲンが動き出しラウラを明後日の方向に投げたからだ。

 

「どうしたんだ?ローレラ……」

 

俺はすぐにラウラをキャッチして振り返る、そこで見たのは何かのサーベルを突きつけられたシュヴァルツェア・レーゲンの姿だった。

 

「シローくん……私を助けてくれて……ありが……とう……」

 

その言葉を吐くと同時にレーゲンは爆発する、そして爆発した煙が晴れるとそこには……

 

「……何者だ?お前は?」

 

「ナンダトオモウ?」

 

マジンガーZらしきナニカガいた。俺はすぐにマジンカイザーを解いて白式を纏う、スピードならこちらが上なのだ……奴から逃げれるにはこれしかない。

 

「じゃあな‼︎」

 

俺はすぐにその場を飛び出して逃げる、奴は背中に翼を広げるとそのまま飛び出して逃げる。

 

「ニガスカ……サザンクロスナイフ」

 

だが、そう簡単に奴が逃すはずもなくそのまま追撃される……俺はそれらの攻撃を躱そうとするが何故か躱した方向に軌道が変わりそのまま迫ってくる。

 

「くっ……くそ……」

 

俺はそのまま飛び続けるが遂に捕捉されそうになる。だが……サザンクロスナイフは突然全て撃ち落とされた。いや厳密に言うと何かがサザンクロスナイフを横から攻撃して逸らしたのだ。

 

「久しぶりね、一夏……本当ならもっと早くに会ってるはずなんだけどね……」

 

「その声は……鈴‼︎」

 

その正体はISに乗った、鈴とIS部隊だった……俺は彼女達に合流するが不思議と何やらボロボロというか満身創痍な気がした。

 

「鈴、助かった……」

 

「一夏‼︎今は再会を喜んでる場合じゃない‼︎‼︎早くその子を連れて逃げて‼︎‼︎」

 

「わかった、鈴‼︎死ぬなよ‼︎」

 

「もちろんよ‼︎」

 

俺は鈴からそう言われたので急いで白式を駆りその場を離れる、そして無我夢中で飛んでいると無断で発進したセシリアと箒と合流する。

 

「一夏さん、無事でよかったですわ」

 

「一夏、彼女は私が預かろう」

 

「ありがとう、セシリア、箒も……」

 

俺は二人にそう言った後に少し気になって後ろを振り返る、その直後だった……後ろから盛大な爆音が聞こえたのは。

 

「鈴……?」

 

「あ、あの爆発は……」

 

「間違いないですわ……ドイツを超合金Z製のドナウの大軍団ごと消した、あの時と同じ……」

 

「リィィィィィン‼︎‼︎‼︎」

 

俺たちはその爆発を見て各々反応を起こした、俺は鈴が気になったので急いで飛ぼうとするが止められる。

 

「一夏‼︎落ち着け、今更行っても間に合わない‼︎‼︎」

 

「そうですわ‼︎‼︎それにここからだとかなりな距離が……」

 

「鈴‼︎‼︎鈴‼︎‼︎リィィィィィィィィィン‼︎‼︎」

 

俺は目の前で起きた爆発を前に何も出来ずただ二人に止められるだけだった、そのあと……俺は二人に連れられて学園へ連れ戻されたのだった。

 

ーーーー☆

 

「まさか、オリジナルのグレートマジンガーが見つかる前に奴が復活したというのか?」

 

「ドイツごと消し飛ばすとか……スケールが吹っ飛び過ぎてるなぁ、流石はマジンガーZERO」

 

「想定外だ、マジンカイザーの復活や超合金Z製の量産型ドナウとVTシステムを積み、そして超合金ニューZで出来たシュヴァルツェア・レーゲンの皮を被ったドナウα1、それらの要因が合わさって奴が蘇ったとでも言うのか……」

 

「つまりこれは必然として起こることだったみたいだね。彼……ミケーネの地下基地を滅ぼしてから来たみたいだね」

 

「こうなったのなら手は一つだ、シローを逃す……私たちに残されたのはそういう手段だけだ」

 

「……そうだね、マジンカイザーが無事ならまだ可能性はある」

 

「そして二体の魔神皇帝ならヤツを……ZEROを倒せるはずだ」

 

「結局、ミケーネは自分の首をしめただけってことかな?博士……」

 

「束くん、一夏と共に観測された世界へ飛ぶ準備を……世界の終わりの始まりだ」

 

「オッケーです。兜教授、高校の頃からお世話になりました……私は貴方に会えて幸せでした」

 

「こちらこそ、君がいなかったらパラレルワールドを観測することはできなかった、ありがとう」

 

「では、これで……通信を切ります」

 

「ああ、達者でな……さて人類の抵抗を見せてやるか」

 

ーーーー☆

 

あの後、世界情勢は一変した……マジンガーZの姿をしたナニカは日本を蹂躙し始め数多の犠牲者が出た、IS部隊はなすがままに破壊され山田先生を含めたIS学園の先輩方も炎の中へ消えた。そして俺を含めた民間人はアメリカや中国などの大国へ避難、そして国連軍はナニカへの前に大規模な軍事行動を実施、アラスカ条約を無視しISを軍事兵器として活用した。特に銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)、ブルーティアーズ、甲龍などなど第三世代を数多に投入する時点でその規模の違いがよく分かるだろう。

 

「全IS部隊並びに戦車、歩兵隊へ通達‼︎」

 

「戦闘機部隊!全滅!」

 

「来たわね……各員!攻撃準備‼︎」

 

そしてIS国連軍はナニカと交戦する、だが……

 

「サザンクロスナイフ」

 

ナニカはたった一つの武装で数多のISを撃墜する、その姿は終焉を呼ぶのには充分だった。

 

「アキタナ」

 

そして、ナニカは甘んじて総攻撃を受けるがそれが鬱陶しくなったのか手を前に出す。

 

「アイアンカッター」

 

そして腕は変形し巨大なカッターのような何かになる、そしてそのまま腕が飛びアメリカ大陸ごとISを一機切り裂く。

 

「撃て!撃て!まだだ!まだ終わってな……」

 

「コウシリョクビーム」

 

そしてナニカは飽きたのかそのまま光子力ビームを放つ。光子力ビームは拡散し数多のISが落ちていく。その攻撃を躱せる人など殆どおらず、その結果……IS部隊は壊滅しアメリカも滅んだ。

 

「何の用ですか?束さん、俺を呼んで……」

 

そんな情勢の中で、俺は天災、篠ノ之束さんに箒と共に呼ばれた……箒は別室で待機しており俺が終わった後に呼ぶらしい、因みにラウラとセシリアはアメリカの戦いで戦死したらしい。

 

「君にこの世界の未来を託す……あの悪魔を倒せるだけの力を観測された世界で探して来て欲しいんだ」

 

突然の観測された世界とか訳のわからないことを言いだされた。

 

「観測された世界?何を言って……」

 

俺は束さんにそう尋ねると彼女は俺に一枚の紙を突きつけた、それには世界を巡るための方法と書かれていた。

 

「君はこれから私たちの屍を乗り越えなければならない……たった一人の孤独で辛く苦しい旅になる。カイザーが一人乗り用の時点でこうなることは確定していた。そして君はカイザーの力を解放した、だからもう君に全てを託す、マジンガーZEROを倒して。そして彼を……貴方のお兄さんを助けてあげて」

 

「待ってくれ……束さん‼︎」

 

「全ての鍵を握るのはオリジナルのグレートマジンガー……いっくん、ううんシーくん、さよなら」

 

「束さん?何を……」

 

その直後、突然白式とカイザーが動き出し俺はマジンカイザーを纏う、先ほどと違うのは大いなる翼……カイザースクランダーが着けられたことだろう。

 

「飛べ‼︎マジンカイザー‼︎‼︎私たちの未来をお前に託す‼︎‼︎光子力ジャンプ‼︎‼︎」

 

「待って!束さ……」

 

俺は束さんに聞きたいことがあった、父さんのことや兄貴とはどういう関係なのか、そしてなんで俺のことを知っていたのか。だが4機の光子力エンジンが共鳴し俺は飛ばされる。それがどこでどこなのか……俺には分からなかった。

 

ーーーー☆

 

「シーくん、さよなら」

 

私、篠ノ之束は何もないところでそう呟いた後に箒ちゃんを呼んだ。

 

「姉さん、なんのよ……⁉︎」

 

「ごめん」

 

私は箒ちゃんを麻酔銃で眠らした後にコールドスリープ装置に入れる、箒ちゃん……不甲斐ない姉でごめん、だけどこれしか手段がないんだ。

 

「くーちゃん、今どこにいる?オッケー、宇宙だね?これから箒ちゃんを飛ばす、アスカくんには回収に向かわせて!うん、オッケー!くーちゃん、あとは任せた」

 

私はそう言って電話切ると部屋を出る……そしてほぼ同時にコールドスリープカプセルは部屋ごと飛び出して宇宙へと抜ける。

 

「ちーちゃん、準備はできた?」

 

「勿論だ……」

 

そして私たちはたった二人で奴に戦いを挑む、それが勝てない戦いだと分かっていても私にはこれしか選べないからだ。何……大丈夫だ、彼なら箒ちゃんを守れるしくーちゃんも守ってくれる、心置かなく私は戦える。

 

「マジーンゴー‼︎‼︎」

 

「スクランブルダァァァッシュ‼︎‼︎」

 

そして空に飛び上がるとそのままアメリカへ向けて飛ぶ。私たちが勝てる確率はほぼゼロと言っていい、だが……未来は託し、大切な宝物は安全な場所に運んだ、もう何も心残りはない、いやあったな。

 

「箒ちゃん、私のワガママに振り回してごめんね」

 

そして私たちはマジンガーZEROと遭遇する。科学要塞研究所は崩壊しており剣造博士も死んだみたいだ。

 

「マジンガーZERO‼︎‼︎私たちが相手だ‼︎‼︎」

 

そして戦う、結果は目に見えている……だが、それでも宇宙に上げた大切な宝物が無事なら私はそれで満足だ。

 

「ちー……ちゃん……生き……てる……?」

 

そして、その後……私たちはマジンガーZEROの前に敗北した。我輩は猫である宇宙拠点はどうやら想定通りに木星圏に隠れたみたいだ、戦闘の最中くーちゃんからそう通信がきた。だがその時点で私は片腕、片脚を喪失し更に片耳が不自由になっていた。

 

「はは……いきてるわけ……ないか……」

 

私は残された方腕をなんとか前に出して頬に触れる、その頬は冷たく凍りついていたが少なくとも彼女がいきていた証はあったと思う。

 

「モウオワリカ……ブレストファイヤー‼︎」

 

そして私たちはこの炎に包まれる。包まれる前に頭の中に浮かんできたの箒ちゃんと兜教授、そして甲児さん、ちーちゃんの笑顔だった。

 

 




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