過保護な兄   作:かるな

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クリスマスが今年もやって来たー()

あ、評価9が2つも貰えて最高にハイテンションです!



第10話

アフターグロウの忘年会が終わって数日後。世の中はクリスマス気分である。とは言ってもまだイヴなのだが、それでも商店街などはかなり盛り上がっている。

 

 

「おっ、まこっちゃん!ひさしぶりじゃねぇか!何してんだ?」

 

 

買い物を終えて帰る途中、顔見知りの人物に出会った。この場合は絡まれたの方が正しいかもしれない。

 

 

「妹が友達と忘年会をやるそうなので、そのための買い物ですよ」

 

 

そう言って両手に持っている買い物袋を見せる。それを見た男は、「そうかそうか」と笑顔で頷いた。

 

 

「相変わらず妹思いだなぁ!ところでよ、今日はお前さん一人なのか?いつも妹さんか・・・ほら、あの綺麗な姉ちゃんがいるじゃねぇか」

 

「菜々花の事ですか?もう冬休みなので、予定が無い限り中々会わないですね。それにしても菜々花が綺麗だなんて、大将も随分お世辞が上手くなりましたね。女将さんにバレても知りませんよ?」

 

「ハッハッハ!それには及ばねぇよ!あいつは今出かけてっからな。それよりも、お前さんは自分の心配をするんだな」

 

 

ニヤリとした顔で真琴の後ろの方をチョンチョンと指で示す大将。何事かと真琴が後ろを振り向くと・・・・・・

 

 

「どうも、綺麗な菜々花でございます」

 

「大将、僕帰り急いでるんで、これで失礼しま「こら待ちなさい」うぐっ」

 

 

危機を察知した真琴が速やかにその場を離れようとするも、菜々花がその首根っこを掴んで阻止した。そして流れるように真琴を自分の傍まで引っ張ると、彼が持っている片方の荷物を自分が持ち始めた。荷物を菜々花に持たれて帰ることのできない真琴は、諦めたように抵抗を辞めた。

 

 

「ハッハッハ!まこっちゃんは相変わらず姉ちゃんに弱いなぁ!」

 

「大将、協力ありがとうございました!」

 

「おうよ!その代わりと言っちゃなんだが、また今度食べに来てくれよ。そん時はサービスするぜ!」

 

「はい!」

 

 

菜々花と大将が会話を終えると、自然に真琴と菜々花が並んで歩き始めた。

 

 

「ちょっと真琴、L〇NEか電話どっちでもいいから出なさいよ。おかげでアンタ探すの大変だったんだからね?」

 

「だから大将が話しかけてきたのか・・・いつもは挨拶ぐらいなのに」

 

「にしても、随分と沢山買ったわね。今日はRoseliaの忘年会でしょ?あの子たちって、そんなに食べる印象無いんだけど・・・」

 

 

菜々花が手にしている袋を見つめて言った。前回のアフターグロウの時よりも量が多いのは明らかだ。

 

 

「なんでもメンバーが家に一泊するらしくて、今日の夜と明日の朝昼の分が必要だとかなんとか」

 

「成程ね。で、もうこのまま家に帰るの?」

 

「帰りにコンビニ寄ってこうかと思ってるんだけど、荷物重いだろうし・・・・・・あ、菜々花なら大丈夫か」

 

「重いなー!これは一回帰んないとダメかもー!私か弱い女の子だしー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しゃーせー・・・おぉー!マーさんにナーさんだー!珍しー」

 

「モカちゃんこんにちは」

 

「忘年会以来かな。いつもは大学のコンビニで済ませちゃうから、店員のモカちゃんに会うのは確かに珍しいね」

 

「いつも暇なので、たまには来てくれるとモカちゃんも喜びますよー」

 

 

荷物を置いた彼らは、予定通りコンビニに来ていた。何かを買うため、というわけではないが、今回はある人物に会いに来ているのだ。

 

 

「モカちゃん、リサちゃんは休憩中かな?」

 

「うーん、時間的にはそろそろ上がる時間ですので、もうすぐ出てくると思いますよー。もしかして、リサさんをデートに誘うんですかー?」

 

「そうそう。今回は思考を変えてお家デートってやつかな」

 

「おー、まさかの返しにモカちゃんびっくりですよー。それと、後ろの菜々花さんが怖いので、モカちゃんはこれにて退散ー」

 

 

モカはそう言うと足早にレジを後にして、品出しを始めてしまった。残された真琴は後ろからの殺気に冷や汗を流しつつ、何とかご機嫌を取ろうと彼女の好物を一通り籠に入れるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「真琴お待たせー・・・って、菜々ちゃんも来てたんだ!」

 

「リサちゃん久しぶり!たまたま真琴に会ってね、暇だから付いてきたんだ!」

 

「よく言うよ「あ?」・・・なんでもないです」

 

「あははは!相変わらず真琴は菜々ちゃんに弱いねー!将来は尻に敷かれるタイプかなー?」

 

 

リサが帰り支度を終えて出てくると、買い物を済ませて外で待っていた真琴と菜々花を発見した。そこで夫婦漫才を見せられ、バイトの疲れが吹き飛んだ。

 

 

「まぁいいや。じゃあ、早速行こうか」

 

「あ、そうだ。今日は無理言ってホントごめん!」

 

「いいっていいって。これからもこういう事あるだろうし、前もって言ってくれればいつでも大丈夫だから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、お邪魔しまーす」

 

「へぇ、前来た時より結構片付いてるじゃない」

 

「いつも片付いてるからね?」

 

 

宇田川家へ戻ってきた3人は真琴の部屋へと来ていた。あまり慣れていないリサは落ち着かない様子だが、もう何十、何百回と来ている菜々花は当然の如く部屋を物色しはじめた。

 

 

「人数分の布団とか枕はこっちの棚に入ってるよ。電気がここで、明るさは3段階かな。寝る時は机を移動させたりしてスペース確保してね。あ、僕のベットも使っていいから。後は・・・菜々花みたいに引き出しとかはあまり開けないでもらえると嬉しいかな」

 

「ねぇ真琴、もしかして部屋を貸すの?」

 

「そうだよ。あこの部屋に皆で集まる程のスペースは無いし、かと言って巴の部屋を借りるわけにはいかないし、リビングは母さんに駄目だって言われちゃったから、じゃあ僕の部屋でいいかなって」

 

「じゃあ、アンタは何処で寝るの?」

 

 

菜々花の素朴な疑問に、真琴とリサが揃って「あっ」という表情になった。

 

 

「え?まさか何も考えてなかったの?」

 

「あまりにも話がスムーズに進んでたから、アタシも気付かなかった・・・」

 

「そうだっ!巴と一緒に「やめときなさい」ちぇ~」

 

 

菜々花は真琴が提案した案をバッサリ切り捨てると、どうしたものかと考え始めた。

 

 

「真琴、アンタ私の家に泊まればいいんじゃない?」

 

 

「「え・・・?」」

 

 

 

 




はい。内容はクリスマス全く関係ありませんでしたね!

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