今回ですが、Roseriaメンバーを全員出そうと思ってした!
「もう、腕が疲れた......」
「早いよ真琴。まだ5科目分あるんだからね?早く写さないと試験に間に合わないよ?」
今日は日曜日。普通の学生ならば、次週から始まる地獄の一週間(学校生活)に耐え抜くための英気を養っているころだろう。
だが、いまここにいる男。
'宇田川 真琴'は違った。彼には、普段から大学の講義を全く聞いていない事によるツケが今来ているのである。
「写真撮って後で写すじゃダメ?」
「駄目に決まってるでしょ。アンタそう言って写してきたこと一度も無いじゃない。それに、私のアパートに勝手に押しかけてきて、今日は全部写すまで帰らないとか言ってたのはどこの誰よ」
呆れた顔で真琴を見る菜々花。だが当の本人はやる気が無いのか、先程から机に突っ伏している。
「巴かあこが居てくれたら頑張れるんだけどなぁ...」
「むっ...何よ。私じゃ頑張れないわけ?」
真琴の言葉に不服そうな反応を見せる菜々花。そんな彼女の顔をちらりと見た真琴は、菜々花にある問いかけをした。
「じゃあもし菜々花が今の僕と同じ状況に立たされてるとして、僕か蘭ちゃんに応援されるんだったら「蘭ちゃん」......ちょっと傷ついた、ごめん」
「分かればいいのよ」
「でもなぁ...流石にもう飽きちゃった」
「見せてもらってる身分で何言ってるわけ?てか、アンタの作業が終わんないと私がテスト勉強できないんだけど」
机から離れ、ひと眠りしようとベッドへ向かった真琴の首根っこを掴み、そのまま元の位置に戻す菜々花。
このままでは埒が明かないと思った彼女は、少しの間買い出しに行くと真琴へ伝えて部屋を出ると、スマホを取り出してある人物へと連絡を取り始めた。
「すぅ...すぅ......。」
「全くこいつは...」
「お兄ちゃんぐっすりだね」
「寝てる真琴さん見るの初めてかも」
菜々花が家を出てから数十分後。近くのコンビニで買い物を済ませた後、先程の電話で呼んでおいた二人と合流し、連れてきたのだ。
一人は真琴の妹である'宇田川 あこ'。もう一人は'今井 リサ'である。彼女たちの共通点はRoseliaというバンドグループである。この前のアフグロ同様、真琴達はよく差し入れをしたりするので、仲はかなり良い方だ。
ではなぜ、菜々花が彼女たちを連れてきたかと言うと...。
「菜々ちゃんホント今日呼んでくれてありがと!これで次のテストも何とかなりそうだよ!」
「菜々お姉ちゃんありがとう!」
2人はキラキラとした目で菜々香を見つめている。それもそのはず、リサは平均並みの点数を取れるものの、ここ最近はベースの練習に明け暮れていたため、試験勉強が疎かになっており、あこにいたっては論外である。
そんな2人に勉強を教えるべく、菜々花は2人を招いた。
「早速始めたいんだけど、その前に真琴、起こしてくれる?こうなったら中々起きなくて...」
「あっ!じゃあアタシが起こ「お兄ちゃん起っきろー!!」ちょ、あこっ!?」
リサが笑顔で真琴を起こそうとベッドへ近づいた瞬間に、あこが勢いよく横を通り抜け、そのまま寝ている真琴へダイブした。
菜々花とリサは真琴の身を案じたが、2人ともすぐにその表情が無へと変わった。
なぜなら......。
「あはははっ!お兄ちゃんくすぐったいよ~!」
「あこ、また少し成長したな。兄は嬉しあだっ!」
実は起きていた真琴。そして兄としての特権を用いてあこの体を触る真琴の頭に、リサの鉄拳が落ちた。
「真琴、さっさと起きて」
「あ...リサちゃん、僕まだ眠いから寝たいなー、なんて......」
「早く」
「はい」
真琴が起きてから数分後、彼ら4人は勉強会を始めていた。
「お兄ちゃんこの問題分かんない!」
「えっとね~」
「アンタは先にノートを写しなさい」
「真琴、早く終わらせてよー」
こんなやり取りをしながら、数時間後には真琴はしっかりとノートを写し終え、その後は菜々花とともにリサとあこに勉強を教えていた。
一段落着いた時には、辺りはもう暗くなっていた。
「はぁ~疲れた~~!!」
「もう勉強はやだよ~...」
「2人ともお疲れ様」
「臨時報酬欲しい...」
両腕を上げて大きく伸びをするリサ。兄の膝の上に頭を乗せて寝転がるあこ。笑顔で2人を労う菜々花。ぐったりとした様子で、ひざ元にいるあこの頭をなでる真琴。
菜々花を除いて皆が疲れ切った様子である。
「菜々ちゃん、あんまり疲れてなさそうだね...」
「何でか知らないけど、菜々花は体力だけはあるからね。その代わり足りない部分が色々と...あっ」
言ってから気づいたのか、真琴の顔が急に青くなる。
傍にいたはずのあこはいつの間にか真琴から距離を取っており、リサは苦笑いしていた。
「真琴、疲れで頭回って無いのかな?余計な事までいっちゃったね~...覚悟、出来てる?」
年相応の胸囲を持っていない菜々花は、真琴の一言で冷たい笑みを浮かべていた。
「くっそ~...菜々花のやつ、あんなに怒んなくても...」
「あれは真琴が悪いよ~。菜々ちゃんの気にしてること言っちゃうんだもん」
「だって事実だし...」
外がすっかり暗くなっているため、リサを家まで送り届けること(リサに半ば強制的)にした真琴は、彼女の家までの道のりを一緒に歩いていた。
「そういう事言わない。あ、そうだ!夏にライブがあるんだけど、真琴も一緒に来てよ!」
「一緒に?まあ、あこがいるから勿論行くよ」
「そうじゃなくって...いや、それもあるんだけど......」
リサにしては珍しく、少しためらっていた。
「その...場所が少し遠いから、送迎をお願いしたいなーって!真琴、免許持ってるでしょ?」
「持ってはいるし、送迎も別にいいけど、楽器はどうするの?流石に全員分入らないけど...」
「あっ...」
「しょうがない、菜々花に頼んでみるよ...」
こうして、一足早い夏の予定が組みあがったのだった。
今回はちょっと雑になってしまった感が否めません...。
次回は一足早い水着回です!
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