過保護な兄   作:かるな

5 / 13
最近は色んな事が起こりすぎて濃密な毎日ですね。

評価9を頂きました!ありがとうございます!



第5話

真琴、菜々香、リサ、あこの4人での勉強会から数週間後。

 

Roseliaのメンバーを送迎すべく、真琴は朝から1人ずつ家を回っていた。

 

 

 

「全員揃ったかな?忘れ物とか無ければ出発しちゃうけど」

 

 

「オッケーだよ!」

 

 

 

楽器は真琴が前日に運営へと預けている。宿泊荷物も前日にメンバー間でやり取りをしており心配はないので、Roseliaのメンバーを代表してリサが真琴に言葉を返した。

 

真琴は念のため他のメンバーに目配せして確認を取り、車を発進させた。

 

 

1時間後、サービスエリアへと到着した一行は遅めの朝食を取り、その後は昼食の買い出しをしていた。

 

 

 

「真琴さん・・・・・・その・・・本当に・・・いいんですか?お金を・・・出してもらって」

 

 

 

レジで全員分の金額が表示され、それを見て顔を青くしている'白金 燐子'と'氷川 紗夜'。

 

その2人の合計金額は1000円未満だが、他の3人は1人1000円を超えていた。

 

計5000円程である。

 

 

「そ、そうですよ!ただでさえ送迎をしてもらっているのに、朝食だけでなく昼食まで奢ってもらうなんて・・・」

 

 

 

朝食の時点でだいぶ抵抗していた紗夜は、これ以上真琴に負担をかけまいと自分で払おうとしたのだが・・・

 

 

 

「いいっていいって、まだ夏のイベントはいっぱいあるんだし、その時のために取っときなよ。それに、偶には年上らしくしたいしね」

 

 

「で、ですが!真琴さんにはいつも・・・」

 

 

「紗夜、真琴もそう言ってるのだから、甘えるべきよ」

 

 

「湊さん達は少し自重して下さい!」

 

 

 

ここだけの話、友希那だけは昼食の他、のど飴や日焼け止め、音楽雑誌等を購入させていた。

 

その後は止むことのないガールズトーク(主にリサとあこ)をBGMに、再び目的地へと向かった。

 

 

 

そこから更に1時間後。

 

 

 

「「とうちゃーく!!」」

 

 

「結構・・・・・・暑い・・・ですね」

 

 

「宇田川さんに今井さん、周りの目もあるんですから、あまりハメを外さないで下さい。白金さん、水分と塩分の補給、忘れないでくださいね」

 

 

「・・・・・・。」

 

 

 

目的地というのは有名な海水浴場である。そこでは今日の夕方にイベントがあり、彼女達はそこでライブをする事になっている。

 

到着したのはお昼頃でまさにピークだ。そこらじゅうに子連れの家族やカップル、目に毒なナイスバディを持つ学生やお姉さん達がいた。

 

楽しそうな場の雰囲気に釣られてかリサとあこは大はしゃぎ。隣子は日ごろ外に出ないせいか暑さに苦しんでいた。そしてそんな彼女らに気を掛ける紗夜。その中でただ一人、友希那だけは一人静かにイヤホンを装着して何かを聴いていた。

 

 

 

「さて、ライブまでには結構時間があるけど、皆はどうする?僕は先にホテルに荷物を置いてきちゃうけど」

 

 

「私たちは預けた楽器の確認を先に行います。その後の事は湊さんにお任せしますので」

 

 

「分かった。なるべく早く戻ってくるけど、何かあったらすぐに連絡してね。あと、絶対に全員で行動を共にすること。いくら人目があるとはいえ、何があるか分からないからね」

 

 

 

真琴の言葉に全員が頷くと、リサとあこを筆頭にビーチを進んでいく。

 

それを見送った真琴は車へと戻り、予約してあるホテルへと向かった。

 

 

 

 

 

「こちらが各部屋のルームキーと朝食券でございます。無くさないよう気を付けてください。では、担当の物が荷物をお運びしますので、少々お待ちください」

 

 

 

チェックインを済ませると、自分たちの荷物を載せたカートを別のスタッフさんが真琴を先導するように運んでいく。

 

近くのエレベーターの傍まで来るとスタッフさんがボタンを押し、上の階で止まっていたエレベーターが動き出した。

 

「チン」という音とがした後にドアがゆっくりと開き、スタッフさんと一緒に中へ入る。

 

目的の階に着くと、二人でそれぞれの部屋に荷物を置いた。

 

二人部屋を3つ用意しているので、友希那とリサ、紗夜と隣子、真琴とあこ、の組み合わせで部屋に荷物を置いていく。

 

 

 

「では、私はこれで失礼します」

 

 

「わざわざありがとうございました」

 

 

 

全ての荷物を置いた後、自分の支度をするために一度部屋へと入った。

 

必要な小物を全てポーチに入れて準備が完了したので部屋から出ようとドアの方へ向かうと、突然ドアがノックされた。

 

スタッフが来たのかと思った真琴は、ドアに付いているのぞき穴から確認することなく開けてしまった。

 

 

 

「はーい・・・」

 

 

「やっh」バタンッ!

 

 

「おかしいな、何で菜々花が・・・幻覚かな」

 

 

 

慣れない長距離の運転で疲れているのかもしれない。意を決してもう一度ドアを開ける。

 

 

 

「次閉めたらコロス」

 

 

「・・・どうぞ」

 

 

 

ドアを開けた瞬間とてつもない殺気を当てられ、自然と悪魔を部屋に入れていた。

 

中に入った菜々花はそのままベッドの方に向かうと、おもむろにベッドへと倒れ込んだ。

 

そしてふかふかな感触を確かめるように手足を動かすと、何とも気の抜けた表情を浮かべた。

 

 

 

「メイクしたてのベッドはやっぱり気持ちぃ~」

 

 

「まだ堪能してないのに・・・てか菜々花、何でここに居るの?」

 

 

「そりゃあ私達もここのホテル取ったからよ」

 

 

「てことは、巴達もここのホテルなんだね」

 

 

 

本来真琴は菜々花に楽器の運搬を頼む予定だったのだが、あこ達と約束をした後に巴から同じイベントの送迎を頼まれてしまったため、菜々花に代役を頼んだのだ。

 

ちなみに菜々花も真琴同様、前日に機材を運んでいる。

 

 

 

「じゃあ真琴、そろそろ行こっか。水着姿の蘭ちゃんに早く会いたいし・・・グヘヘ」

 

 

「菜々花、車の中で蘭ちゃんに変なことしてないよね?」

 

 

「・・・・・・よーし行こう!」




ちょこちょこ手直ししてこうかなと思っています。

評価・感想・お気に入り、お待ちしております!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。