沙条愛歌といくオーバーロード   作:ヴィヴィオ

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第4話

 

 

 

 愛歌が家に帰ってきたと思ったら、俺と俺の膝の上に座っているアビーをみていきなり両手両足を椅子に拘束された。

 

「あの、愛歌さん?」

「お母様、どうしたのかしら?」

「アビーはちょっとユグドラシルでもいいから遊んでなさい」

「うん……」

 

 アビーが逃げていくので、俺は愛歌を見詰めながら何かいけないことをしたかと考えるが、基本的に愛歌が張った結界によって家から出してもらえないので当ては無い。

 そもそも毎日、三人で風呂に入って三人で寝ている。アビーが遊び疲れて先に寝るので、そのあとは愛歌と愛し合っているぐらいだ。昨日もそれは変わらない。つまり、俺には何を怒っているのかがわからない。別に結界を破壊して外にでたこともないのだ。

 

「愛歌、さすがにいきなりこれは怒るぞ。理由はなんだ?」

「アーサー、あなたアビーに手を出してないでしょうね?」

「何を言っているんだ。流石に五歳児に手を出すことはない。だいたいあの子は娘だぞ」

「でも、アビーは雌の顔をしている時があるわ」

「いや、勘違いだろう。確かに溺愛しているし、好みの子になるように育てているが……」

「好みっ!?」

「いや、これは普通のことだろう。というか、愛歌も納得しているだろう」

 

 アビーの育成方針は簡単だ。セイレムの魔女にでてきたアビゲイルになるように育てている。愛歌と俺の娘なので魔術師としても一級品となっている。いくら偽物とはいえ、この身体はアーサー・ペンドラゴン(プロトタイプ)の上をいくスペックとして作られているのだから、根源少女である沙条愛歌との子であるアビゲイルのスペックはまさにフォーリナーといっていいはずだ。

 

「そもそもまだアビーはそういうことを理解していない……待て、なんで視線を逸らす」

 

 愛歌がそっぽを向いている。俺は力を入れて縄を引きちぎって愛歌の柔らかい頬っぺたを掴んでむにむにしてやる。

 

「やっ、やめてぇっ」

「ほら、隠していることをいえ」

「怒らない? 嫌いにならない?」

「内容次第だ」

「えっと、アーサーの近くに綾香みたいに他の女がいて取られるのが、嫌だったから……私の半分をアビーにあげたの」

「待てこら。DNAが半分とかそんなじゃないんだよな?」

「怒らないで……ただちょ~と私の魂を半分コピーしてあげただけなのよ? いたっ! うぅ~」

 

 拳骨をプレゼントしてから、抱き上げて目線を合わせつつ詳しいことを聞くと、アビーは俺と同じように作ったような感じらしい。ただ違うのはアビゲイルは愛歌の子宮で育って普通の赤ちゃんと同じように生まれたということその辺の死んだ赤子の魂やらなんやらを混ぜて器を作ったらしい。そこに自分の魂の半分をコピーして与えたらしい。だから、アビーは俺に対してライクではなくラブになる可能性が凄く高いらしい。

 

「それ、自爆といわないか?」

「娘なら、まだ許せるかなと思ったのよ……でも……」

「嫌なものは嫌と」

「ええ、そうよ。でも、この子も同じようにしたから……」

「待て。もしかしてもう一人できたのか?」

「そうよ」

 

 それはめでたいが、嫉妬する相手を増やされるのもなあ。

 

「まあ、これからはそういうことを止めるんだ。いいね?」

「ええ、アーサーがそういうなら……やらないわ」

「良い子だ。それでアビーのことだが……」

「……諦めるわ」

「どうしてそうなった」

「あの子も根源への接続が可能なのよ。それも外なる神に関してだけど」

「もしかして……愛歌がやったようなことが起こる可能性が……」

「♪」

 

 満面の笑みで答えてくれた。下手をしたらこの世界に神話生物のパラダイスができるかもしれないということだ。それにおそらく根源、アカシックレコードにアクセスして調べたのだろう。

 

「まあ、ちゃんと育てるか」

「そうよ。それとアーサー」

「なんだ?」

「アーサーは三人プレイとか四人プレイとか興味あるのよね?」

「まあ、俺も男だしな」

「わかったわ。じゃあ、これでいいわね」

 

 愛歌が指を鳴らして魔術を発動しようとすると、鳴らなかった。顔を真っ赤にした愛歌の隣に複数の愛歌が現れた。

 

「し、分身よ。といってもホムンクルスみたいなもので、喋れないけれど身体は私と同じよ」

「まさか……」

「これでたっぷりと奉仕してあげるわ」

「いや、それって奉仕じゃなくて搾り取るって……」

「この子達なら好きなだけ乱暴に扱って壊してもいいわよ」

「まっ」

 

 俺の身体は殺到する愛歌たちに押さえ込まれて押し倒され、好き勝手に貪られた。抵抗して二、三人はダウンさせたがそれ以上の物量には勝てなかった。

 

 

 

 

 

 アビゲイル

 

 

 

 

 お母様に追い出されたから、言われた通りにユグドラシルにログインする。メニューを開いてみるとお小遣いが振り込まれているので、とりあえず露店をみてみるのだわ。

 露店では掘り出し物がなかったので、そのまま外に出てクマさんのぬいぐるみを大きくしてそれに乗ってうさぎを抱きながら進んでいると、メッセージが入ってきた。

 

『今暇してる? 馬鹿な弟とこれから狩りにいくんだけど、一緒にどうかな~って?』

「暇だからいくわ。場所は?」

『黄昏×外なる×神殿でいけるわ』

「すぐにいくのだわ」

 

 トラベルゲートを使ってキーワードを挿入。転移するとピンクのスライムと鳥人の人がいた。

 

「うはっ、ガチの美幼女じゃねえか」

「手を出したら殺されるわよ。社会的にも物理的にも」

「え?」

「アーコロジー買い取ったところのご令嬢だからね。ちなみに私達の家と家族構成とか全バレしてるから」

「どういうことだよ!」

「簡単よ。私の知り合いは全部お母様とお父様による調査が入っているの」

「それ、なにかあったら……」

 

 私は首をかっきる仕草をしてあげる。顔が真っ青になった鳥の人をおいておいて、パーティーへの加入要請がきたから承諾して一緒に進んでいく。

 

「ここに何の用があるの?」

「転職アイテムよ! ショゴスになるの!」

「素敵だわ! ぜひなりましょう!」

「いや、なんでだよ……だが、美幼女の触手プレイ……」

 

 ゾワッとして身体が震えるけれど、たぶん大丈夫よね。そんな感じで進んでいくとさっそく巨大なスライムっぽいのが現れた。私は熊のぬいぐるみと兎のぬいぐるみを巨大化させて叩き込む。

 

「ほら、愚弟は援護しなさい。私はアビーちゃんの盾になるから」

「了解だ」

 

 二匹じゃ足りなさそうだから、使い捨ての召喚アイテムを使ってさっさと終わらせる。

 

「アークエンジェルいっぱい」

 

 ガチャ産の召喚用データクリスタルをばらまく。これは一時間くらいしか使えない肉壁兼削りよう。まかせればどんどん狩ってくれる。

 

「さあ、殲滅するのだわ!」

「なにこの廃課金プレイ」

「この子、レアモンスターのコレクターだからガチャいっぱいまわしてるらしいのよね。それで召喚士として特化しているから、スキルも諸々乗って……」

 

 ショゴスを倒してショゴスを倒して倒しまくる。ドロップアイテムは名状しがたき何か。でも、そのまま進んでいく。

 

「あ、言い忘れてたけど報酬は魔導書のデータクリスタルでいいわよね?」

「ええ、それでいいわ」

 

 最奥にあるクトゥルフ神話系統の魔導書。そのページのデータクリスタルを集めて作ることでクトゥルフ神話の有名な魔導書が手に入るのよね。いっぱい材料もいるから、お小遣いがカツカツで大変。

 

「あ、これ飲んでおいてね」

「大丈夫。私は精神耐性完全無効の装備をもってるから」

「なら大丈夫ね。愚弟は用意しているわよね?」

「もちろんだ。発狂したくないからな」

 

 ボス部屋の前にくると人がいっぱい並んでいる。順番にボスを倒しているの。

 

「ちょっと外れるけれどいい?」

「ああ、弟にならばせるからいいわよ」

「ちょっ!?」

「うるさい。さあ、いきましょう」

「お願いするわ」

「任せとけ! 幼女のお願いはなんとしてもきくぞ!」

 

 少しずれたところでシートを引いて座りながらチャットルームを作成する。そこに魔導書関連のデータクリスタルを買い取ると書く。課金アイテムとの交換も受けつけると、いろんな人が売ってくれる。

 私達の順番になるときにはお小遣いが消えちゃった。でも、いっぱい集まったからよしとするわ。でも、作るのに数百万もいるなんて、高いと思うの。

 

 

 

 

 

 




アビーちゃんのお小遣い。月100万。臨時のお小遣いも結構ある。廃課金プレイヤー。
愛歌の課金額は月5万程度。ただし、所持はハイレアとかばかり。
アーサーは月数千から数十万で押さえている。欲しいアイテムしかガチャをしない。
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