ハンク(偽)が逝く戦場のヴァルキュリア   作:第2戦闘団

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例のヤンデレ魔女の小説見て、ちょうどバイオやった後、戦ヴァルやってる時に思いついた一発ネタ的な物です。



原作より前
第1話


 適当に説明

 

 第一次ヨーロッパ大戦

 

 それは奴の名が知れわたる大きなきっかけになった。

 

 ある時は塹壕を駆け、ある時は平原を駆け、ある時は闇夜に息を潜めてやってくる。

 

 全身黒ずくめの戦闘服にヘルメット、見慣れないガスマスクに紅をまとった2つのレンズ。それは主に闇夜に紛れ、命を狩りにやってくる。その事から、両軍の関係者らは彼に敬意と畏怖の意味合いを込めて「死神ハンク」と名付け、一次大戦で最も恐れ、謎に秘められた人物として記録される事になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 1918年 連邦・帝国戦線

 

 深夜帯にバンカーで数人の帝国戦車兵が煙草をふかしながら会話に勤しんでいる。特に最近の「死神ハンク」のことに関してである。

 

「なぁ、聞いたか?北部戦線で死神が出たって。」

 

「確か指揮官壕一帯の連中が皆殺しにされて、戦車と野戦砲が殆ど爆破された事だっけか?」

 

「あぁ、しかもお偉いさんの死体は頭がスイカの様に弾けてたって話だよ。何を撃ったらあんな風になるのか検討もつかない程酷かったらしい。」

 

「でも此処は中央だろ?幾ら北が近いからってそんなにカリカリするものか?」

 

「奴は神出鬼没だ。南部だろうが中央だろが、関係なくやってくる。俺達に〝平等の死″を運んでくる。」

 

「たくっなんであんな死神が連邦にいるんだよ……」

 

 1人が愚痴を呟いた時。

 

 《悪かったな、死神で。》

 

 その言葉の後に、凄まじい衝撃と光に包まれ、バンカーと自分の戦車(相棒)もろとも戦車兵達は粉微塵になって絶命した。

 

 

 

 

 それから一年後の1919年。帝国と連邦間で行われた大戦は泥沼に沈みかけた両者の5年にもよる戦いは一次休戦と言う形で幕を閉じた。

 

 そしてこの戦争によって「死神ハンク」の名は、轟く所を知らなくなった。深夜帯に司令壕や指揮官壕を襲撃し、一切の痕跡を残さない。しかし奴が唯一しくじった点は、まだ幼い帝国兵を情が移ったのか、見逃してしまった事であろう。

 その兵士から「死神」の名が広がり、帝国にトラウマを残す事になった。

 

 

 戦争が終わり1920年、帝国は死神ハンクを軍事顧問として雇った。

 ハンクは傭兵をしており、提示された金額さえ払えば敵にも味方にもつく。一次大戦は帝国が連邦政府よりいい交渉材料が揃えられなかったのもあり戦時の間、「死神ハンク」の戦果は帝国側にとってトラウマ級の物となった。

 

 物的被害

 

 バンカー、28棟

 輸送列車、50両

 補給・輸送車輌、450輌

 戦闘車輌、350輌

 歩兵・対戦車・榴弾・野戦砲、400門

 弾薬・燃料、7万トン

 

 人的被害

 

 諸兵科合計、5万人

 

 全体で見れば微々たる物だが、この被害が全て生身の人間1人によって与えられたものと見れば間違いなく化物クラスだろう。その為、帝国軍部はゲリラ戦や特殊部隊・特殊戦の運用ノウハウを取り込もうと、一時的に敵ではあったハンクを雇った。期間は1920〜33年の終わりまで、帝国で過ごす事になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 どうも。ハンク(偽)だ。なんで上では(偽)と入れなかったかって?めんどくさかった。

 

 上記の通り、俺は帝国に雇われてる。10年位だったがどうも慣れない。規律がいいのは良い事なんだが、少なくともこの国の規律は度が過ぎてると思う。何?最低限の娯楽以外禁止ってどうやって暇潰すんだよ。マジでびっくりしたわ。

 

 しかしこの10年で俺も随分丸くなった。傭兵始めた頃はマジで喋ってすらなかった。というより、あの時期は人殺す度に何かとくるものがあるから喋ってる余裕なんて殆どなかった。そのせいで人付き合いはあまり上手くない。

 そんな俺がなんで丸くなったかと言うと…

 

「ほぅ?私をほったらかして考え事とは、随分と良いご身分じゃないか。」

「イデデデッ!あぁ悪かったから耳引っ張るのやめてくれ!千切れる!」

 

 この他にもいるがリディア・アグーテ、此奴もその1人だ。俺がこっち(帝国)にきてから大体8年目くらい、つい2年前位あって1年後でこうだ。

 

 最初は俺が指導してたダルクス人だかなんだか知らんがそれに突っかかってきて、その次は俺が今までこなして来た仕事についての話、更にその次は俺と出かけようとか言い出したから人を疑ったよ。

 

 だってちょっと前までギスギスしてた人間が付き合いを始めてからすごい勢いで甘えたり距離詰めたて来るんですよ?何考えてんのこの人?

 

「今とんでもなく失礼な事考えてないか?」

 

 ……感のいい奴め。

 

「……いや、考えてない。」

「なんだ今の間は?!」

 

 それと、俺の素顔は此奴以外に数人くらいしかいない。そのお陰で色々出かけやすい。ハンク(偽)をやってる時との差が激しいから身バレしない。正体を明かさないって利点結構あるね。

 

「まぁ気にするな、大した事じゃないから。」

「本当だな?」

「本当(嘘)」

「ふぅ〜ん……後で抱きしめてくれるのなら許そう。」

 

 たった2年でこんなんだよ。恋愛なんてした事ないからわからんが初対面から2年でこれは流石に早すぎるだろ。教えて偉い人。

 

「……人前で?」

「人前で、ダメか?」

「ダメです。」

「いいじゃないか、どうせ知らん所でセルベリアとイチャイチャしてるんだろ?」

 

 イチャイチャじゃない普通です。健全そのものです。親と子の関係です。

 

「言っておくが、セルベリアとは親と子の様な関係だからな?」

「わかったよ。しかし、よくあの施設を特定できたな。」

「雇い主の弱みさえ握ってしまえば後は簡単な事だ。最も、後始末が面倒だった。」

 

 責任者と研究者の死体処理と施設と関係者自体なかった事にするための裏工作、研究所の所有者の特定とそいつの見せかけの自殺処理、子供は戸籍を草の根を分けてでも探して里親に返したり。

 

 戸籍の件は殆どが見つからなかったのと、子供の量が思っていたより多かったので、今までの余りに余った金を消費して保護施設を作った。紛いなりにも国家に大金支払わせてたからかなりの額になってた。下手したらダハウが言ってた新国家作れるくらいには金があるので、維持費などの心配は要らない。

 

「流石、二代国家から大金をむしり取っているだけはあるな。」

「俺の資産でも狙ってんですかい?」

「申し訳ないが金だったとっくのとうに間に合っている。私が欲しいのは私の事を真剣に見てくれる人間だ。色目ばっか使ってくる連中と違って、お前は真剣に見てくれる。お前のお陰で、私の考え方も随分と変わった。」

 

 そいや此奴、一部の将官にかなり人気だったな。性格に難有りだが。それに最初期は重度のダルクスアンチだったな…………なんでこんな柔らかくなったんだ?

 

「それじゃ、俺のお勤めは此処までだ。後は自分で戻れよ?」

「………」

 

 聞こえたかな?取り敢えず送り届けたし、さっさと帰って寝よう。でないと明日動けなくなる。疲労で。

 

 確か名前が…………なんとかレーヴェンだっけか?。まぁ飲み込みが早い事で、俺の出したノルマ全部達成しちまいそうな勢いだよ。久しぶりにやり甲斐のある奴らに会えた事だし頑張って新しいノルマ作るか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……知ってるか?山猫は、獲物を逃さないって。お前は絶対に私の物にしてやる…どんなに遠くに行こうと……どんなに邪魔が入ろうと……必ず…」

 

 私をこんな風に変えたのはお前だからな?責任を取って、私と添い遂げてもらうからぞ…ハンク♪(ハイライトオフ




ハンク(偽)「ぶぇっくしょい!!!」

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