魔法?劣等生?しるか!今を生きるので大変なんじゃ! 作:魔剣姫の従僕
時系列で言うと
香狩ちゃんが休んだ日の出来事です
タイトルは、読んでくださればわかるかも
制服を着て
色とりどりの花を携え
石階段を上りきる
辺り一帯の中から
目的の場所まで歩く
白波家
そう書かれた墓の前に立ち止まり
花束から一本抜き取り生ける
手を合わせ、目を瞑り
語りかける
(どうですか、似合ってますかね?一高の制服は。私高校生になったんですよ。出会ったあの日から私の体は全く成長してませんけど)
私が
「よう、嬢ちゃん」
声の聞こえた方を向くと
缶ビール二本とスルメを手に持ち
胸ポケットにクローバーの花を差した
やまさんがいた
「いつ見ても、嬢ちゃんの墓参りは派手だな」
「お墓にビールとスルメ持ってきてる人に言われたくないです」
「いいじゃねぇか」
自分の気持ちに整理つけんのが、墓参りってヤツだ
すこし、寂しそうに笑うやまさん
すこし……じゃない
「いや、嬢ちゃんの前で取り繕ったとこで意味ねぇんだったな」
「……ごめんなさい」
「あやまんなって、俺がイジメてるみてぇじゃねぇか」
私の頭を乱暴に、優しく撫でる
「アイツと約束したのを思いだしたんだよ『初めての事件を解決したら、オレのオゴリで呑みにいくぞ』ってな」
私から手を離し
持ってきた缶ビールを1つ、墓前におき
もう1つのプルタブを開けた
「遅くなったが、オレのオゴリだ。たらふく呑めよ」
私はそこから離れ、次の場所へ向かう
幾つもの墓を巡り
最後にやって来たのは
時野家の墓
私が永久に入ることが叶わないそこに
父と母、そして叔母さんが眠っている
すこし、溢れた涙を拭い
持ってきた花から3本を抜き取り、墓前に生けた
語りかける
(初めまして、お父さんお母さんそれに叔母さん)
(時野香狩となった私だけど前のワタシに恥じない様に生きていくつもりです)
(だから)
(安心して眠っていてくださいね)
語りを終え
入り口に戻るとやまさんが待っていた
「ついでだから、送ってやるよ」
「ありがとうございます」
そのまま、車に乗せて貰った
「嬢ちゃんは、高校楽しいか?」
「いきなりなんですか」
「こんなんでも、身元保証人やってんだ。聞いちゃ悪いかよ?」
「いえべつに……面白いところですよ」
「そうか、それならいいな」
しばらく間が空き
「そういえば、あの花一本一本自分で選んでたよな?」
「ええ、一人一人に思いを込めて選びました」
「かぁー、マメだなあ、オメェ」
「しょうがないじゃないですか」
作者「いやー、終わった入学編!」
香狩「別にそこまで関わってないけれど」
作者「……九校戦は、ちょっと設定改変するから大丈夫……?たぶん」
香狩「うわ、全然信用できない」
作者「そういえば、セコム二人には何を贈ったの?」
香狩「皐月さんにはフリージア、遥にはマツムシソウ」
作者「え、マツムシソウ?」
香狩「うん」
作者「皮肉きかせすぎだろ……」