魔法?劣等生?しるか!今を生きるので大変なんじゃ! 作:魔剣姫の従僕
はじまるよぉー
1 くろいうわさ
「わりぃな、『始末屋』来てもらって」
とある廃ビルの小さな一室
そこに私と、フードに白衣を纏った人物がいた
「火急用と言ってましたがどうされました?」
あと、その名は『仕事』の時だけにしてください
以後気を付ける
心がこもっていない声でそう言うと、
「オレが不在のウチに盗人が入ってきたみたいだ」
「はぁ、警察に……って闇医者でしたね」
「ちょっと前からアンタ位しか客いないけどね」
私には《黄泉戸契》があるから怪我や病気になることはない
ないが……
学校で検査などを受けるわけにはいかず(体調べられてモルモットになりたくないし)
かといって書類は提出しないわけにはいかず
折衷案としてやまさんが出したのは
『あんま気は進まねぇが、闇医者抱え込むか』
警察としてそれでいいのかと思いつつ
紹介された人がこの人だ
「で、取られたもんが問題だ」
「まさかとは思いますが……」
「アンタの血液」
廃棄しても問題って思って保管してたのが仇になったようです
「ハァァ」
「すまねぇな、戸締まりしてたんだが、まさか窓蹴破って侵入してくるなんて思わなくてな」
「手がかりは?」
「ほとんどない……が」
ホレっと体をどかされて見せられたのは
「醜悪ですね」
人と獣の掛け合わせ
秘密裏にその実験を記録されたデータを見せられた
「この実験のための輸血液の出所が怪しい」
オレの感がビンビン告げてるね
そう告げられた言葉に更なるため息が出て来た
「と言うことは、私に『仕事』って意味ですか」
「せいかーい」
「報酬は?」
「この間の『実験』の副産物でどうよ」
「……私にメリット全然無いじゃないですか」
「そもそも、本当に輸血に使われた場合」
一旦、言葉をため
「ソイツはアンタにしか対処できない」
真剣な瞳でこちらを見てくる
「……」
「……」
「……」
「……」
「……分かりました、私が折れますよ」
「サンキュー!もちろんバックアップはするさ」
「ですが」
「うん?」
「前払いとして」
「私の面倒事にも付き合って貰いますね♪」
いい笑顔でそう言うと
「……真面目ガチの面倒事だろそれ」
荒事だけは勘弁な!という了承の言葉を得た私は帰宅する
ーーーーーーーーーーーーー
バタンと、ドアの閉じる音が聞こえたあと
引き出しから書類を取りだし、彼女には見せなかったデータを見る
(こっちのデータは未確認だし、なにより)
救いがない
そうつぶやいた
ーーーーーーーーーーーーー
(全部分かってるんですけどね)
胸に秘めた事を読み取り
顔に出さないようにしてその場を後にした
もう一つは
そう、キメラの輸血液程度の話では済まない
(対魔法師用半魔法兵装ですか)
作者「無頭竜サンには原作よりもえげつない事をやって貰いましょう!」
香狩「んで、なんだよ対魔法師用半魔法兵装って。対魔法師なのか魔法兵装なのかどっちなんだよ」
作者「とあるゲームから構想を得た。簡単に言えば魔法理論を構造上使用した、対魔法師用の実弾兵器ってヤツさ」