魔法?劣等生?しるか!今を生きるので大変なんじゃ! 作:魔剣姫の従僕
病院に入院してから3日後(わずか1日で、全てが治っていた事に疑問を抱かれつつ)に私は退院した
それから少し過保護になった両親と過ごしていた、ある日のことでした。その日は父の日で、私は毎年のように贈り物を考えていました。
去年ネクタイピンを贈ったら、とってもよろこんでくれた。
お小遣いを貯めて買った星をかたどったそれは、今も父の胸元で輝いている
(普段使う物がいいよね。でも、ペンとかだと使い終わったら邪魔になるし……)
悩んでいたら、点けていたテレビから
『父の日に、黄色い薔薇を贈ろう!』
と流れてきた
(薔薇かぁ、でも花をそのまま贈っても、忙しいから育てるの大変だし……そうだ、押し花にして栞にしよう!あの人読書家だし)
なんとか、父の日に間に合ったそれを出勤前の父に渡す。
「ありがとう、香狩」
どこか照れたように微笑み、私の頭を撫で外に出ていった父
そして、私も学校に向かった
学校で、いつも通りの日常を過ごし
家に帰ってきた私を待っていたのは
父の写真を抱いて泣き崩れた母だった
父は、歩いて帰宅していたところを突然やって来た車に撥ねられ私が薔薇を買った花屋で
黄色い薔薇に囲まれて死んでいたそうだ
轢き逃げ犯は父を轢いたときには、心臓発作を起こして死んでいた
その日の夜に葬儀は行われた
たくさんの人が集まり
父が愛されていたことが分かった
それでも私の目には
虚ろな目で父の写真を見ている母
その姿が目から離れなかった
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時野香狩の意識が落ちたことを確認
これより情報の更新を開始……
収集情報の確認開始
《お花の王子様》収集完了
《お花の王子様》の完成を確認
残り7つの不足情報を引き続き収集
神の力による改変を開始
心身の安定化のため
父親に対する記憶を削除……一部を除き成功
父親に対する感情を消失……失敗
第二案として、感情の操作を開始
変更先として母親を選択……成功
辻褄を合わせるための記憶のねつ造開始
父親には、暴力を振るわれ
母親に守られてた記憶を作成……成功
父親に抱いていた憧れを
母親に抱くようにエピソードを作成……成功
消去不可能な記憶を封印開始
父親に対して贈った物についてを封印……成功
父親に褒められたことについてを封印……成功
削除不可能な記憶の全封印完了
父親に関する封印した記憶を
強制的頭痛による記憶の浮上を防止……実行中
父親を失った事による喪失感を
母親に対する軽度の依存により抑える……実行中
これより
時野香狩の意識を浮上……成功
うん、まぁこんなことになってしまったよ