魔法?劣等生?しるか!今を生きるので大変なんじゃ! 作:魔剣姫の従僕
「はぁ、昨日のアレでお呼び出しかぁ……」
「やっぱ、《食害》とかやり過ぎたかなぁ?」
生徒会室前で俯きブツフツ独り言を喋っている人がいる
確認するまでもなく私だ
今朝、達也君が生徒会長に呼ばれたときに
「あ、香狩さんは絶対に来てくださいね」
と釘を刺されたのが運の尽き
昼までどうやってごまかすか考えていたが
(思いつかないし、当たって砕けるかぁ)
「1-E 時野香狩 呼ばれてきました」
「どうぞ、入って」
「失礼します」
入る、睨まれる
(うわぁ、風紀委員長やっぱ怒ってるなぁ)
「どうぞ掛けてね」
「ありがとうございます」
先に来てたらしい司波兄妹の方の席に座る
その机の上には自配機から出されたと思える
ランチボックスが
「お肉とお魚、精進どれがいいですか?」
「お水だけで良いです」
「え?」
「固形物、食べられないんです」
あまり、言いたくなかったことを話す
瞬間周りの空気が凍った気がするけど仕方が無い
《断章》関連(特に《黄泉戸喫》が影響してる)でものを食べる行為に苦手意識を持ってしまい
最低ゼリー状でないと飲み込めず
それでもたまに吐き戻す
「ごめんなさい、そうとは知らずに……」
「別に気にしないでください」
悪いのはあの意地悪女神だ
前世に出来たら戻りたい(´;ω;`)
「それで、何のために俺達を呼んだんですか?」
空気を読むかのように達也君が話題を変えてくれた
司波兄妹に関しての話が始まり
コントのようなやりとりをぼーっとみていた
「それでは、時野さん」
口調を正し私を呼ぶ会長
どうやら私のターンのようだ
「あなたの固有魔法について、教えてくれませんか」
(あ、そっち?)
てっきり昨日のお咎めが来るかと身構えてたのに
「昨日のアレについても教えてもらいたいがな」
(風紀委員長からつつかれた!)
あぁ、昨日の私よ何であんな張りきって馬鹿なマネやったし!
荒れる心をポーカーフェイスで押さえつつ問う
「どこまで知ってらっしゃるんですか?」
「《断章》という名前であることだけです」
「……」
マズい、どこまで言ったものか
《
かといって、説明をしないこともこの空気では無理
落としどころは……
「簡単に言えば、記憶の再現です」
嘘ではない
「記憶……?」
「過去にあったことで、今を浸食する」
それが私の固有魔法です
そう締めくくり
「もういいですか?ここくらいまでしか答えられませんよ」
「えぇ、大丈夫です」
「では失礼します」
部屋を出た
このままだと間違いなく暴発する
私の中で最も扱いづらい《断章》が
(あっぶな、嫌悪感で拒絶しかけた……)
蒼衣くん、やっぱアンタはイカレてるわ
いくらコレよりまだましだろうけど
拒絶しないってことがどんだけ難しいか……
断章辞典 2巻
《目醒めのアリス》
常時発動型断章にして
香狩ちゃんの胃痛の元その1
原作とは違い
見続けるだけで、相手を理解していく
この副作用で、魔法式、CADの登録魔法、抱く感情、何を思っているかまで分かる(ハイパーなプライバシーの侵害)
その理解したことを一つでも拒絶すると相手が消失する
女神様によるありがたい(笑……えねぇよ)改変により原作よりも使いやすく、扱いづらくなった
拒絶がトリガーのため暴発もしやすいが
記憶が復活してからは一度も暴発はさせていない
(頑張った by香狩)
香狩「ねぇ、これイジメ?イジメだよね」
作者「ドンマイ」
香狩「……」
作者「いや、ほんとゴメン」orz