ハジメくんの堕ちる描写ですが、原作を読んでいる読み手が多いと予測し書いておりません。
書いてほしいとの声があれば書こうかと思います。
「むぐ、むぐ……ウサギ肉ってもマズイことに変わりねぇな……」
由良が爪熊への復讐を決意した日から5日が経過していた。
現在、ハジメは拠点にてモリモリとウサギ肉を喰っていた。そう、蹴りウサギの肉である。かつて自分を見下し嘲笑った蹴り技の達人は、今や唯の食料だった。ウサギということで多少はマシな味なのではと期待したハジメだったが、所詮は魔物の肉。普通に不味かった。
それでも丸一匹、ペロリと平らげる。
何故、あんなにも優しそうな彼がこんな事になっているのか。まるで色素が抜けたような白髪、急成長したかのように高くなっている身長、極めつけはその鋭い目付きだった。彼の目付きは今にも殺すと言わんばかりに鋭く、さっきに満ち溢れていた。
では、なぜ彼がこんなことになってしまったのか話しておきたいが、それはまた別のお話。では、話の続きといこう。
〜閑話休題〜
胃酸強化を手に入れてから食べようと思えばいくらでも食べられる気がするハジメ。特に固有魔法を使ったときは物凄く腹が減り、この蹴りウサギを殺った時も使ったので収支はトントンと言ったところだった。
神水があれば死にはしないが、使いすぎると再び飢餓感に襲われそうなので考えて使わなければならない。
ちなみに、蹴りウサギは罠を張って倒した。スタート地点の川から水を汲んできて蹴りウサギを誘導、爆進して来た蹴りウサギが撒き散らした水の上を通った瞬間、“纏雷”の最大出力で感電させる。
全身から煙を吹き上げながらも、案の定、突進してきたので、電撃で鈍ったところを正面からドンナーで撃ち抜いた。
このドンナーとは、ハジメがタウル鉱石と燃焼石を用いて作った大型のリボルバー式拳銃で、ハジメの固有魔法“纏雷”により電磁加速されるという小型のレールガン化している。全長は約三十五センチ、この辺りでは最高の硬度を持つタウル鉱石を使った六連の回転式弾倉。長方形型のバレル。弾丸もタウル鉱石製で、中には粉末状の燃焼石が圧縮して入れてある。
流石に、電磁加速された秒速三・二キロメートルの弾丸は避けられなかったらしく頭が木っ端微塵に砕け散って絶命した。わざわざ感電させる必要もなかったかもしれない。それくらい、ドンナーの威力は凄まじかった。
「さて、初めて蹴りウサギの肉を喰ったわけだが……ステータスは……」
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南雲ハジメ 17歳 男 レベル:12
天職:錬成師
筋力:200
体力:300
耐性:200
敏捷:400
魔力:350
魔耐:350
技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査]・魔力操作・胃酸強化・纏雷・天歩[+空力][+縮地]・言語理解
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やはり魔物肉を喰うとステータスが上がるようだ。二尾狼ではもう殆ど上がらなかったことを考えると喰ったことのない魔物を喰うと大きく上昇するらしい。
早速、“天歩”とやらを調べる。まず一番最初にイメージしたのは、蹴りウサギのあの踏み込みだ。焦点速度が間に合わなくて体がブレて見えるほどの速度。天歩の横に[+縮地]とあるのはその技能ではないかと当たりを付ける。縮地といえば地球でも有名な高速移動のことだ。
ハジメは足元が爆発するイメージで一気に踏み込んでみる。体内の魔力が一瞬で足元に集まる。踏み込んだ足元がゴバッと陥没し……ハジメは吹き飛んで顔面から壁にダイブした。
「痛ッー!? か、加減が難しいな、これ……」
だが、成功は成功である。これから鍛錬を続ければ蹴りウサギのような動きも出来るようになるだろう。銃技と組み合わせれば、より強力な武器になる。
次は[+空力]だ。だが、これが中々発動しない。名称だけではどんな技能なのかわかりづらい。あれこれ試す内に、ハジメは蹴りウサギが空中を足場にしていたことを思い出す。早速、ハジメは、踏み出した空中に透明のシールドがあることをイメージする。そして、前方に跳躍してみた。
顔面から地面にダイブした。
「ぐぅおおお!?」
両手で顔面を押さえゴロゴロと地面をのたうち回る。しばらく身悶え、痛みが引くと憮然とした表情で神水を飲む。
「……まぁ、一応できたな……」
前方に跳躍して顔面からダイブした原因は中途半端に足場ができたせいだった。要は躓いて転けたのである。どうやら[+空力]は空中に足場を作る固有魔法で間違いないようだ。
何だか一度に二つの固有魔法を手に入れた気分だが天歩という固有魔法の派生技能らしい。
得した気分でハジメは鍛錬を開始する。目標は、爪熊。おそらく、遠距離からの銃撃で片はつくだろうが、念の為に鍛えておく。あの化け物より強い魔物がふらりと現れる可能性も否定できないのだ。迷宮では楽観視した者から死んでいく。爪熊を倒したら、この階層からの脱出口も探さなければならない。
ハジメは気合を入れ直した。
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迷宮の通路を、姿を霞ませながら高速で移動する影があった。
ハジメである。天歩を完全にマスターしたハジメは、縮地で地面や壁、時には空力で足場を作って高速移動を繰り返し宿敵たる爪熊を探していた。
本来なら脱出口を探すことを優先すべきなのだろうが、ハジメはどうしても爪熊を殺りたかった。一度は砕かれた心、それをなした化け物を目の前にして自分がきちんと戦えるのか試さずにはいられなかったのだ。
「グルゥア!」
途中、二尾狼の群れと遭遇し一頭が飛びかかってくる。ハジメは冷静に、その場で跳躍し宙返りをしながら錬成した針金で右足の太ももに固定したドンナーを抜き発砲する。
ドパンッ!
燃焼粉の乾いた破裂音が響き、“纏雷”で電磁加速された弾丸が狙い違わず最初の一頭の頭部を粉砕した。
そのまま空中で“空力”を使い更に跳躍し、飛びかかってくる二尾狼に向かって連続して発砲する。全て命中とまではいかなかったが、どうにか全弾撃ち尽くす前に仕留め切った。
ハジメは肘から先のない左腕の脇にドンナーを挟み、素早く装填する。そして二尾狼の死骸には一瞥もくれずに再び駆け出した。
しばらくそうやって出会う蹴りウサギや二尾狼を瞬殺していると、ようやく宿敵の姿を発見した。
だが、その姿は自分を襲った時の姿とは大いにかけ離れていた。白い毛は赤く血に染まり、横たわっている。頭部にいたっては、内側からやられたかのように血溜まりに沈んでいる。ハジメではない誰かが殺ったのだ。
その姿をみてハジメは絶句する。自分が殺るのだと、その為にドンナーの他にも現代兵器も作成したというのに。
爪熊はこの階層における最強種だ。主と言ってもいい。二尾狼と蹴りウサギは数多く生息するも爪熊だけはこの一頭しかいない。故に、爪熊はこの階層では最強であり無敵。それを理解している他の魔物は爪熊と遭遇しないよう細心の注意を払うし、遭遇したら一目散に逃走を選ぶ。抵抗すらしない。まして、自ら向かって行くなど有り得ない事だ。
しかし、現在、その有り得ない事が目の前で起こっていた。
頭の中を冷やしていくと、今度は自分の獲物を取られた怒り、殺した奴への憎悪が心の中を満たしていく。
その男は爪熊の死体の横にたっていた。髪の一部が完全に銀髪に染まり黒髪からもところどころ出ている。右目には眼帯を付けており爪熊の死体を眺めていた。ハジメは怒りに任せ突っかかりに行く。
「オイてめぇ、その熊をやったのはお前か?」
「そうだが」
男が淡々と答え、ハジメの事を見据える。その目には敵対の意思と殺気が宿っていた。
「そうかよ。」
そう言ってハジメは、ドンナーを抜き銃口を真っ直ぐに男へ向けた。ハジメは構えながら己の心に問かける。「あの爪熊を殺した男が怖いか?」と。答えは否だ。絶望に目の前が暗くなることも、恐怖に腰を抜かしガタガタ震えることもない。あるのは唯、純粋な生存への渇望と敵への殺意。
「人の獲物を横取りした報いだ。今度はてめぇが死ね」
その宣言と同時にハジメはドンナーを発砲する。ドパンッ! と炸裂音を響かせながら毎秒三・二キロメートルの超速でタウル鉱石の弾丸が男に迫る。
いくらあの爪熊を殺した相手だろうと、現代兵器はましてや銃など初めて見るはずだ。見切られて当たらないにせよ、避けたところを狙えばいいと思っていた。
だが、その希望はもうひとつの銃声で儚く砕け散り瓦解する。
バンッ!と音が聞こえるのと同時にお互いの顔の横を銃弾が駆け抜ける。その出来事にハジメの顔が驚愕に染まる。
「な……に……?」
ありえない、ありえるはずがない。銃はハジメ達の世界の兵器だ。だから、ハジメ達異世界組以外知る者がいるはずがない。更に言えば、ここに一緒に落ちてきた親友も助かるはずがない。なのに、何でこいつは、この男はもっている!?
「クソッ…!」
頭を切り替えてドンナーから残りの5発を纏めて撃ち切る。だが、そのどれもが男の銃から発射された銃弾に弾かれる。ハジメは内心に不安が渦巻く
(何でもありかよあいつ!銃弾を銃弾で弾くなんて聞いたことないぞ!)
そう思っていると、今度は男の銃から銃弾が飛んでくる。「チッ!」と舌打ちすると縮地で移動し避ける。壁にめり込んだ銃弾が、その部分が突然爆発したかのように岩の礫が飛び出した。
「てめぇ一体何者だ!?何で、銃の構造も存在も知ってる!?」
聞かずにはいられなかった。無意味なことだろうと分かっていても、この不利な状況が覆らないと分かっていても、聞かずにはいられない。
「魔物の様なお前に答えるわけが無いだろ。一丁前に人の姿なんてしやがって。それに、それはオレが知りたい事だ!」
だが、素直に答える男ではない。それどころか、何も無い空間が波打ちそこから剣が出てくる。男は剣を持つと、ハジメの方に突っ込んでくる。
自分の間合いに入った男は突進力そのままに剣を振るう。固有魔法が発動しているのか剣の刃から火の粉が飛び散っている。
ハジメの脳裏に、かつて爪熊の 爪をかわしたにもかかわらず両断された蹴りウサギの姿が過ぎった。ハジメはギリギリで避けるのではなく全力でバックステップする。
刹那、一瞬前までハジメがいた場所を風圧と共に剣が通り過ぎ、斬りつけられた地面が爆発するのが見えた。
爆発した影響でもくもくと煙が上がり、ゆらりと男の動く影が見える。
と、その時、男の足元にカランと何かが転がる音がした。釣られて男が足元に視線を向けると直径五センチ位の深緑色をしたボール状の物体が転がっている。男がそのことを認識した瞬間、その物体がカッと強烈な光を放った。
ハジメが作った“閃光手榴弾”である。
原理は単純だ。緑光石に魔力を限界ギリギリまで流し込み、光が漏れないように表面を薄くコーティングする。更に中心部に燃焼石を砕いた燃焼粉を圧縮して仕込み、その中心部まで導火線のように燃焼粉を表面まで繋げる。
後は“纏雷”で表に出ている燃焼粉に着火すれば圧縮してない部分がゆっくり燃え上がり、中心部に到達すると爆発。臨界まで光を溜め込んだ緑光石が砕けて強烈な光を発するというわけだ。ちなみに、発火から爆発までは三秒に調整してある。苦労した分、自慢の逸品だ。
男はモロにその閃光を見てしまい一時的に視力を失った。何も見えないという異常事態にパニックになってはいないものの、体制を立て直すように後ろへ飛び退く。
その隙を逃すハジメではない。ニィとハジメの口が裂け、再びドンナーを構えてすかさず発砲する。電磁加速された絶大な威力の弾丸がそのまま当たるかに思えたその時、舌打ちをした男が発した声にハジメは驚く事となる。
「ちぃッ…!"錬成!"」
男が"錬成"した鉱石の盾は、ドンナーから放たれた銃弾を受け止めて弾いて見せた。その光景をみて、ハジメは頭を巡らせる。
(アイツが錬成したのは恐らくタウル鉱石、銃弾と同じ素材だ。それよりも"錬成"だと!?特技として"錬成"を使えるのは練成師だけだ。それに、今この場にいる練成師は俺以外には…、……いや、一人いるじゃないか。俺を助ける為に一緒に落ちて、爪熊の時は俺を逃がす為に一人で立ち向かった親友《アイツ》が…!)
ハジメは生きる為にと拠点から出た時に数日経過してもなお残っていた酸化した血を見たことがあった。アレを見た時、ハジメの心の中に一種の不安がよぎったのだ。アイツは、由良は、俺を逃がす為に死んだのではないのかと。
しかし、亡骸がない以上断定もできないし、爪熊に食われた可能性も否定出来なかった。…だが、ハジメは【神結晶】のお陰で助かったのだ。あれほどのものが複数個もあるとは思えず、爪熊から逃げきれていたとしても、空腹と乾きに耐えかね死んでしまったのだと勝手に決めて思い込んでいた。
だからこそ、初めに見た時も、最初に銃で反撃された時も気づけなかった。アイツはもう居ない、俺を助ける為に死んだのだからと、まさかと思いついた考えを否定してしまったから。
だが、今は違う。この状況だからこそ、そう、確信できる。アイツは生きているんだと。ハジメはドンナーをホルスターにしまい、男を見据える。
「くっ…目潰しはなかなかに聴いたが、その隙に殺せなかったのが運の尽きだな。
…どうした銃をしまって、降参でもするつもりか」
男がようやく目が見えるようになり、ごしごしと目を擦る。すると、先程まで相手していた魔物野郎が武器をしまっていたのだ。疑問に思うのも仕方ない。
その一瞬の間に、ハジメは男に話しかける。
「おい、一つだけ聞かせろ。お前…由良なのか?」
その言葉に、今まで冷静に返していた男の表情が固くなる。
「な、なんでオレの名前を知っている…!?」
「やっぱりそうか。俺だ、南雲ハジメだ。覚えているだろ?」
あの、やはり由良で間違いないらしい。確信を持ったハジメは自ら素性を明かす。
「ハジメだと…?お前が?嘘をつくな!オレが爪熊を殺ると決起した日から五日間、その間爪熊を探すのと一緒にハジメも探していたのに見つからなかったんだ!お前みたいな魔物混じりの言葉をあっさりと、はい、そうですかと信じられるか!」
未だに怪訝そうにしている由良。ホーネットをハジメに向ける。その行動は当たり前だ。誰しも、見知らぬやつが友達の名前を名乗った所で信じるはずがない。
ハジメは「まぁ、そうだろうな」と予め出しておいたステータスプレートを由良に投げ渡す。
いきなり投げ渡されたステータスプレートを反射的に掴み、一瞥すると交互にハジメとステータスプレートを何度も見る。
暫く唸っていた由良だが、ステータスプレートとはこの世界で一番信用出来る証明書だ。これは嘘ではないのだろう。ホーネットをホルスターにしまいハジメの方へ歩み寄る。
「本当にハジメなんだな。疑って悪かった、すまん…」
ステータスプレートをハジメに返すと信じられなかった自分を悔やんでいるのか、ハジメに謝る由良。
「いいって。もし立場が逆だとしたら俺も信じられてねえしな。どっちがどっちでも、過程は同じだっただろうよ」
ハジメが慰めるように、言葉をかける。心の中では、由良への感謝でいっぱいだった。なにせ、この奈落に落ちる前も後も助けてくれて、分かたれた後も探してくれた親友なのだから。
「悪い、そう言って貰えると助かる。それにしても、随分と変わったなハジメ。言葉遣いも全然違うし」
「それはお前もだろ。なんだよその髪、天使かっての。」
お互いにお互いの変わりように愚痴を言い合う。派手に戦った事など忘れたかのように二人は笑い合った。
ひとしきり笑い合うと、ハジメが思い出したかのように爪熊の方へ向かう。
「そうだ、コイツ食わなきゃな」
その場にしゃがみ、まじまじと爪熊を見る。由良は少し引いていた。
「えっ…。ハジメお前、そいつ食うのか…?魔物だぞ…?」
「あぁ、そうだけど。確かに、初めて魔物を食った時は今まで感じたことの無い痛みを感じたけど、今はそこら辺の魔物を食っても大丈夫だからな、いけるだろ。食った魔物の能力も貰えるしな。」
「えぇ……」と困惑する由良。ハジメと違い、由良は魔物を殺してもその肉は食べず、皮などの素材だけ使っていたのだ。だからこそ、少し引いていた。
「とりあえず、こいつの肉食っちまうか」
左腕を切り落とし、おもむろに噛み付いた。魔物を喰らうようになってから、やたらと強くなった顎の力で肉を引き千切り咀嚼する。
「あぐ、むぐ、相変わらずマズイ肉だ。……なのにどうして他の肉より美味く感じるんだろうな?」
「いや、オレに聞かれても知らねーよ…」
そんなことを言いながら、由良の方を見てくるハジメ。「そういや、そうだったな」とさっき言われたことを思い出したかのように、また食事を続ける。すると、やがて異変が訪れた。初めて魔物の肉を喰らった時のように、激しい痛みと脈動が始まったのだ。
「ッ!?」
急いで神水を服用するハジメ。あの時ほど激烈な痛みではないが、立っていられずしゃがみこみ激しい痛みに顔を歪める。どうやら、爪熊が二尾狼や蹴りウサギとは別格であるために取り込む力が大きく痛みが発生したらしい。
「お、おいハジメ!?大丈夫か!?」
「だ、大丈夫、だ。問題ない。」
「フラグにしか聞こえんのだが!?」
どこかで聞いたことがあるような言葉に反射的に反応してしまうが、ハジメは「ふぅ〜……」と息を整えながら体を立たせる。どうやら、痛みは引いたらしい。
「うっし、それじゃあ積もる話もあるだろうし、俺の拠点に行くか」
「え、あ、あぁ。わかった。それじゃ、ハジメについて行くよ」
「おう、こっちだ」
ハジメが先導し由良がその後ろについて行く。
歩きながらハジメはスっと目を閉じると、改めて己の心と向き合う。そして、この先もこうやって生きると決意する。戦いは好きじゃない。苦痛は避けたい。腹いっぱい飯を食いたい。
そして……生きたい。
理不尽を粉砕し、敵対する者には容赦なく、全ては生き残るために。
そうやって生きて……そして……故郷に帰りたい。そう、心の深奥が訴える。
「そうだ……帰りたいんだ……俺は。俺の仲間以外は、他はどうでもいい。俺は俺達は俺達のやり方で帰る。望みを叶える。邪魔するものは誰であろうと、どんな存在だろうと……」
目を開いたハジメは口元を釣り上げながら不敵に笑う。
「 殺してやる 」
その、憎悪にまみれた声が由良に聞こえることは無かった。
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南雲ハジメ 17歳 男 レベル:17
天職:錬成師
筋力:300
体力:400
耐性:300
敏捷:450
魔力:400
魔耐:400
技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合]・魔力操作・胃酸強化・纏雷・天歩[+空力][+縮地]・風爪・言語理解
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平沢 由良 17歳 男 レベル:20
天職:錬成師
筋力:700
体力:800
耐性:500
敏捷:1100
魔力:800
魔耐:500
技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合]・魔力操作・剣術・全属性適性・全属性耐性・物理耐性・先読・高速魔力回復[+身体再生]・限界突破・空間操作[+宝物庫]・裁定者の断罪・神眼・絆の誓[+Rose]・言語理解
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ハ「そういや、何でそんな髪色になったんだ?」
由「これか?実はな…かくかくしかじか。」
ハ「はぁ!?あの神様のエヒトに合ったぁ!?」
由「いや、信じられないだろうけど、ホントなんだって」
ハ「ホントかよ…。まぁ、俺の方はな…かくかくしかじか」
由「は…?その神水に超治癒力があって魔物の肉を食ったらそうなったと?よく助かったなお前…」
ハ「それは俺も思った。ここに落ち事と言い幸運だよな俺ら」
由「そうだなぁ…」
二人「ハハハッ」
二人「ハァ…」