オレの個性は地怨虞……地怨虞!?あの角都さんの!? 作:ベニヤ板
「どうも、神様じゃ。」
「ウェッ?」
思わず変な声を出してしまう。
まあそれも仕方無いだろう。
気が付いたら雲の上みたいな足場に立っていて、突然見知らぬ老人に自分は神だと自己紹介されたらそら変な声出るわ。
「あの、すいません。何言ってるんですか?」
「だから儂が神様だと言っているじゃろうが。」
「そうじゃなくて、この状況が呑み込めないんですが?」
「見てわかるじゃろう。天国じゃ。」
「ウェッ?天国?
あの世なのここ?」
「そうじゃ。」
「・・・・マジ?」
「マジじゃ。」
自分が死んだ?
しかしこの状況、言われてみれば確かに天国だ。
いやまだ待て。もしかしたら手の込んだドッキリかもしれない。
自身の記憶を掘り起こしていく。
確か、家が火事になって、タンスが倒れてきて動けなくなって・・・・・そこから記憶がない。
・・・・・・これ、本当に死んだんじゃ・・・
まだ見てないDVDとかあったのに・・・・
ヒロアカの最新話まだ読んでないのに・・・・
オレがあからさまに落ち込んでいると、
「そう落ち込むな。
お主には転生の権利があるのじゃからな。」
「えっ?転生?」
「そうじゃ。二次創作小説でいうところの神様転生というやつじゃな。
特典もあるぞ。」
やったぜ。
神様転生ってチート貰って好きな世界行ってオレTUEEEEする奴でしょ?
やったぜ。
「おっと、そんな現実は甘くないぞ。」
「えー。」
「まあそう残念がるな。
転生にはAコースとBコースがある。」
(コースがあるんだ・・・・)
「Aコースは特典を自由に選べるが行く世界はこちらで決めさせてもらう。
Bコースは特典はこちらで決めるが行く世界はそっちで決められる。」
ふむ、なるほど。
どうしたものかなぁ。
特典を自由に選べるのは魅力的だが、行く世界を決められないのか。
例えば特典でゴジラを選んできんモザの世界に行っても困るなぁ。
よし。
「Bコースで。」
「ふむ、わかった。行きたい世界と特典の要望はあるか?」
「えっ?特典の要望できるの?」
「ああ、じゃがなんの作品の能力にしてくれとか、とにかく強いものを、とかそんな感じで大雑把にじゃがな。」
「なるほど。
じゃあ、行く世界は僕のヒーローアカデミアの世界で。
特典は・・・・NARUTOに出てくるキャラの能力を。できるだけ強い奴。」
「わかった。それじゃあ転生させるぞ。」
やったぜ。
さて、何が個性に出るかなぁ。
写輪眼とか白眼なんかもいいし、ヒロアカの世界なら変化の術だけでも充分いけるだろうなぁ。
そんなことを考えていると、誰かに抱かれているような感覚になる。
なるほど、オレが生まれたか。
「なぁ、この子・・・・」
「・・・きっと、この先苦労するでしょうね・・・」
ん?なんで?
「ああ、僕たちでしっかり支えてあげないとな。」
「ええ、そうね。
きっとあなたはこれからすごく辛い思いをするでしょう。
でもお母さんたちは、あなたの味方よ。」
えっ?何?
なんでこんな重い空気なの?
ん?なんか体に変な感覚が・・・・口から何か出てる?
二の腕からもなにか出てきてる感覚がある。
気持ちわる!!なにこの触手みたいなの!!
ん?口や二の腕から触手?なんか覚えが・・・・
「名前、どうする?」
「そうね、角都なんていいんじゃないかしら!!」
「ああ、君が決めたんだ。
この子もきっと喜ぶさ。」
角都・・・・角都!!?
完全に思い出した!!
なぜ!!なぜ角都さんの能力を選んだ!!?
他に色々あるだろ!!
ナルトとかカカシ先生とか!!暁メンバーだったらイタチとかサソリとかいたろ!!
なぜ数いるNARUTOキャラの中から角都さんを選んだ!!?
う~~ううう あんまりだ…H E E E E Y Y Y Y あ ァ ァ ァ ん ま り だ ァ ァ ア ァ
「おぎゃ~!!おぎゃ~!!」
「おっ!!元気に泣いてる!!
赤ん坊でここまで元気一杯だしきっと立派になるぞ~。」
「ええ、そうね。それこそヒーローぐらい立派になったらきっと、幸せをつかめるわ。」
違うんだ母さん。悲しくて泣いてるんだ・・・・
~十数年後~
この世に生を受けて早数年、今、オレは中学二年生。
そういえば自己紹介してなかったな。
オレの名前は 慈恩(じおん)角都。
個性は地怨虞。
NARUTOに出てくる角都さんっぽい事ができるという個性。
できることは
・体中に張り巡らされている黒い繊維状の触手を操れる
それを利用して体の分割、変形、結合を自在に行う事が出来る。
・人から心臓を奪える。
原作では性質変化も奪えたが、この世界では誰から奪っても手に入る性質変化はランダム。
性質変化は火、雷、風、土、水とちゃんと全部あります。
ちなみに初期の状態で心臓が5つあり、性質変化は全部使えます。
心臓のストックの上限は5つまでで、心臓1つにつき1回復活できる。
外見は個性のせいでツギハギみたいだし、成長するごとに本物の角都さんに似てきてるんだ。
口元も隠しているためなおさら似ている。
角都さん無言の圧力すごいからみんな自分のこと避けるんだ。
・・・・はい、灰色の青春時代です。
友達は2人しかいない。
えっ?その2人は誰かって?
切島君と芦戸さんだ。
うん、原作キャラだね。
2人とも、原作にいないオレがいるせいか同じクラスなんだよね。
まあそのおかげで友達になれたよ。
一応二人の紹介。
切島鋭児郎・個性『硬化』!!
芦戸三奈・個性『酸』!!
はい紹介終わり。
今、その二人と下校してます。
この間約二秒。
「角都、何考え込んでんだ?」
「ん?ああ、この話読んでる人に向けて自己紹介をね。」
「なにそれー?!角都時々変わったこと言うよねー!」
「ああ、確かになー。」
「(メタい事を理解できるのはオレだけか。)
突然だが2人とも進路どうする?」
「私、雄英のヒーロー科!」
「オレもだ、芦戸!!
角都は?」
「んー、雄英の普通科かな。」
「えー、なんで?角都個性すごく強いから絶対ヒーローなれるのにもったいない!」
「じゃあ言わせてもらうが、背中に仮面っぽいの生えててツギハギの体で至る所から触手がコンニチハしてるヒーローに助けられたいか?」
「うっ!!・・・・ごめん。」
「気にするな。オレもそんなヒーローに助けられたら泣く。」
「ところで角都はヒーローにならないなら何になりたいんだ?」
「警察かな。ヴィラン受け取り係なんて言われてるがあれも立派に市民を守っている。」
「んー、ヒーロー気質なんだからヒーローになればいいのに。
エンデヴァーみたいに事件解決に専念するって手もあるよ?」
「いや、やっぱヒーローになるなら人を助けたいから。」
「ホントヒーロー気質だな角都。
じゃあオレ達はこっちだから。また明日なー。」
「あれ?切島君そっちだっけ?」
「ちょっと切島とデパートで買い物するんだー!
角都またねー!」
「バイバーイ」
原作通りならきっと雄英は受かる。
てゆうか仲いいな二人とも。デートか。
2人はきっとヒーローとして幸せをつかめるだろう。
オレもヒーローになりたいなぁ。
しかし、見た目がこんなだ。ヒーローは人気商売みたいな所があるし、自分のは無理だ。
帰ろう。
こうしてオレは雄英の普通科に通うことを目標に勉強するために帰路につく。
そもそも原作にオレというイレギュラーが入るのは危険だ。
何がおこるかわからない。
そんなことを考えていると、携帯にメールが届く。
(母さんからか。えっと・・・)
『角都へ。塩とバルサミコ酢きらしちゃったから買ってきて。』
(バルサミコ酢・・・・デパートに売ってるな。
2人のデートの様子を見るついでに買いにいくか。)
こうしてオレは帰路の反対方向へと向かう。
この後、自分の人生を大きく、いい方に変える出来事があるとも知らずに。
さて、バルサミコ酢きらすってオリ主角都家の食事はどうなっているんでしょうか?
駄文ですが、今後もお付き合いしていただいたらすごく喜びます。