オレの個性は地怨虞……地怨虞!?あの角都さんの!?   作:ベニヤ板

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フハハハハハ!!オレちゃん復活!!
今回のタイトル見てワンピースのチョッパー思い出したよ!!



心臓二十一個目 優しい化け物

『それじゃあ行くぜ第二回戦!!

一回戦で泥ぬ・・・・・・漢の戦いを見せた、ヒーロー科、切島鋭児郎!!

VS!

精神状態はもう大丈夫?ヒーロー科、慈恩角都!!』

 

どうも、角都です。

・・・・・・・・戦いたくない。

そもそも何この大会。

友人同士で殴り合いさせるとか、PTAに怒られてしまえ。

 

「なあ、角都。」

 

ここで切島君が口を開く。

なんだろ?

 

「お前、なんか隠してるだろ?」

 

「!?」

 

『START!!』

 

隠してる?

精神科で言われたストレスの件か?

 

「・・・・・・・どうして、そう思う?」

 

「・・・・・・・角都は、そんな死んだ目じゃなかった。

USJに行った後辺りから角都の目が死に始めた。

胃痛を抱え始めた。吐血もするようになった。

すべて、プレッシャーやストレスを感じるような時だ。」

 

「・・・・・・」

 

「角都、本当に何があったんだ?

ヴィランに何か言われたのか?

それとも、相澤先生が言ってた精神科のことか?」

 

「・・・・・・・」

 

「図星か?何か言えよ。

どうして、どうしてそんなに冷たい目になってるんだよ・・・・・・・」

 

「・・・・・・・」

 

「なぁ、なんでそんなになるまでオレ達に相談しなかったんだよ!!

なんで死んだ目になっても何も言わないんだよ!!」

 

切島君は個性で体を硬化させ、こちらに走ってくる。

 

「なんか言えよ!!

理由を聞かせろよ!!そんなにオレが頼りないか!!」

 

とうとう眼前まで迫ってきて、こちらに殴りかかる。

それをオレはひたすら避ける。

オレ、目が死んでるのか・・・・・・・・まあ、無理もないか。

 

「戦えよ!!ここは皆全力で戦う場所なんだよ!!

どうしてただ避けるばかりなんだよ!!どうして個性を使わないんだ!!」

 

「・・・・・・・・」

 

「答えろよ!!角都!!」

 

 

 

 

 

 

 

オレが見てた角都は、いくらオレが相手でもここまで戦わないなんて無かった。

修行の時の組手でも、必ず全力で相手してくれて、いつも最終的に触手でからめとられてた。

しかし、あの時、圧害を放つ仮面を殴った時から、角都はオレ達に向けて属性の攻撃をしなくなった。

だが、今はどうだ。

属性どころか個性を使わない。

 

「今!!この場面で!!全力でオレと戦えよ!!」

 

「・・・・・・・・・・・それはできない。」

 

「!?」

 

突然、黙秘を貫いていた角都が口を開けた。

 

「切島君は、恩人だから。

君と、芦戸さんだけは、どうしても殴れない。」

 

「組手の時はいつも相手してくれたじゃねぇか!!

あれはどうなるんだよ!!」

 

「・・・・・・・殴れない。

恩人だから、殴れない。

君には、恩がある。だから、殴れない。」

 

「なんだよ!!オレがいつ角都の恩人になったんだよ!!

角都の恩人になるようなことはしてないぞ!!」

 

「・・・・・・・・・オレに、普通に接してくれた。

オレは、あの時、救われたんだ。

君達二人に。」

 

「!?」

 

角都の目が一層冷たくなる。

どうした?どうして急にまた冷たくなった?

気が付いたらオレは、攻撃をやめていた。

 

「オレはうれしかった。

本当に、本当に。

オレの個性を知っても、見ても、友達でいてくれた、オレの初めての友達。

君にわかるかい?

オレの、いやオレ()の、誰にも相手にされない孤独感が。

異形型の苦しみが、君にわかるかい?」

 

角都は淡々と告げる。

角都は、異形型差別をゼロ距離で感じて、よく知っている。

 

―――――――ゾクリ

 

背中に悪寒が走る。

角都の、まるでぬいぐるみのビー玉で作られた目のように精気のない目がオレをとらえる。

 

「そんな人間が、手を差し伸べられた時の喜びがわかるかい?

それが、どれほどの恩か、わかるかい?

だから、殴れない。

君とは、戦えない。」

 

クソッ!!オレの目の前にいるのは角都のはずなのにッ!!

どうして!!どうして!!どうして足が震えるんだ!!

まるでヴィランに人質にされた、あの時のような恐怖感に襲われてるんだ!!

また、オレはなにもできないのか!!

 

 

 

 

 

「オラーッ!!こっちくんなヒーロー共!!」

 

「このガキぶっ殺すぞ!!」

 

首元にナイフに変化したヴィランの指が付きつけられる。

隣ではもう一人のヴィランに捕まっている芦戸がいる。

怖ぇ・・・・・・けど、これでもヒーロー志望、角都や芦戸のおかげで大分硬くなれる!!

首と頭は自由。ならば頭全体を硬化させて頭突きすればこの状況を打破できる。

だがもし失敗したら?

オレの硬化を貫けるほどの切れ味だったら?

芦戸もろとも殺されたら?

 

―――――――ゾクリ

 

背中に悪寒が走る。

どうして!!自分の身をていして人を守るのがヒーロー!!

なのに、どうしてオレは失敗を恐れて動かないんだ!!

早くやれよ!!できんだろ!!

オレは、ヒーローになるんだ!!

漢なら、頭突きの一つや二つ、やってみせろよ!!

オレは、漢じゃねぇのかよ!!

 

「おいてめぇ!!何こっち来てんだ!!ぶっ殺すぞ!!」

 

「おい君!!下がりたまえ!!この事件は我々ヒーローに任せろ!!」

 

そんな声が聞こえたから、前に目を向けると、そこには、コンプレックスである口元を隠すマスクを外した角都がこちらに歩いてきていた。

 

「おめえオレ達を舐めてんのか!!ぶっ殺す!!!」

 

そういってヴィランは腕をマシンガンに変えて角都に撃つ。

でも角都なら大丈夫だ。

見た事はないし、話で聞いただけだが角都は四回まで復活できる!!

予想通り角都は復活、犯人をつかまえた。

・・・・・・・個性を大勢の人間に見せるようなことをしてまで。

最初は、そんなに気にしなかった。

だが、その日の夜に気が付いた。

角都は、自身のコンプレックスをさらしてまで、一度死ぬのもわかった上で、オレ達を助けてくれたのだ。

 

それに比べて、オレは・・・・・・・・

 

角都みたいな奴こそが真のヒーローであり、真の漢だ。

オレは自分が情けなかった。

 

 

 

 

 

今も、自分が情けない。

友人にたいして恐怖感を感じていたことが、また、恐怖の前で逃げ出そうとしていた自分が。

そうだ。あの時決めたんだ。

オレは漢になる。オレはヒーローになる。

もう、逃げない。

 

「角都、全力だ。」

 

「?」

 

「全力で、オレと戦え。」

 

「だから、君とは戦えない。

君には恩がある。」

 

「そんな恩、もうとっくの昔に返してもらってる。」

 

「いつだ?それこそ返した覚えがない。」

 

「武器化人間事件の時だ。あの時、お前助けてくれただろ?

オレ達に頑なに見せなかった個性を使ってまで!」

 

「・・・・・・・・」

 

「あの時の角都は、本当にヒーローだった!」

 

「・・・・・・・!」

 

「なのに今はどうだ!

個性を使えって言ってるのに個性を頑なに使わない!!

それじゃあ昔の、オレ達に嫌われるのを恐れてた弱い角都に戻ってるじゃねぇか!!」

 

「・・・・・・・そんなの、恐いに決まってるだろ・・・・」

 

「別に今ここでオレを殴っても友達じゃなくなるわけじゃねえ!!

恐いものから逃げるな!!

じゃないと、ずっとヒーローにはなれない!!

角都は、その嫌な過去は、きっと異形型の奴に勇気を与えられるだろ!!

ヒーローになったらきっと必要(・・)とされる!!」

 

「!!」

 

「オレには異形型の苦しみはわからねえ!!

だが角都はわかるだろ!!

お前は今の社会の、異形型の差別をなくせる!!

お前と同じ苦しみをあじわう奴を減らせる!!

オレが保証する!!

角都みたいなヒーローは今の社会に必要なんだ!!」

 

そう言い放ち、自身の限界まで体を硬化させる。

 

「心も!!もっと硬く!!かためて!!絶対倒れぬ 壁となれ!!

安無嶺過武瑠(アンブレイカブル)!!」

 

オレの全力。オレの個性。そのすべて。

 

「角都!!ヒーローになりたいんなら、まずオレという壁を越えて見せろ!!

絶対に倒れない壁を!!全力で!!超えて見せろ!!」

 

角都にむかって走る、走る。

オレのやれることはシンプル、ただ殴るだけだ。

 

「友達・・・・・・オレ、ヒーローになったら、必要とされる・・・・・?」

 

「ああそうだ!!絶対に必要とされる!!

だからよ!!ヒーローになれよ!!」

 

 

 

 

 

必要とされないヒーローはいらない。

その持論は曲げるつもりはない。

しかし、必要とされるのか?

このオレが?

異形型の苦しみを減らせる?

そうだ、オレは人を助けたかった。

オレは、異形型の人を助けられる!

そして、この場で切島君を殴ったりしても、友達じゃなくならない?

皆、嫌いになったりしないのか?

ブーイングを飛ばされるようなことはない?

なら、迷う事はない。

 

「圧害、頭刻苦、同時発射!!」

 

「!?」

 

瞬間、切島君が炎に包まれる。

 

「・・・・・・・やっと個性を使う気になったか!!角都!!」

 

炎が晴れ、切島君の姿が浮かび上がる。

 

「ああ!!オレ、思い出した!!

見失ってた、オレの夢!!」

 

もう、ブーイングも何も、気にしない。

オレを、必要としてくれる人がいる!!

 

「人を助けたい!!

自分の個性で苦しんでる人に、勇気を持ってもらいたい!!

オレは、そのための柱になってやる!!

そんで、皆にオレの事好きになってもらいたい!!」

 

もう、ここに生きた死体などいない。

 

「オレは化け物かもしれない!!

でも、それでも!!」

 

本当に本当に、忘れちゃいけない夢!!

 

「オレは、ヒーローになる!!」

 

「その意気だ!!行くぞ!!角都!!」

 

少年は、生き返ったのだ。

優しい化け物(人間)として。




・・・・・・・シリアスが多い!!
ので、小ネタ鋏まーす、
もちろんこの後書きでな!!

~If もしもこの戦いが例のあれだったら~

「(^U^)私は、お前のおかげで真っ当な人間になれた。
(^U^)今度は私がお前を救ってあげよう。
(^U^)聞くところによると(本人から聞きました)、お前もヒーロー志望のようだね。
(^U^)試してあげよう。お前の力を。」←切島君です。

そして切島君は硬化する。

「(無言の腹パン)」

「ウッ!!」

「角都!!」

「誰だお前!?来るな!!
君には関係ないっていうかホントに誰!?」

「(^U^)どうした?個性を使わないのか?」←切島君(ry

「オレの個性は・・・ニーサ・・・・・切島君と戦うためにあるんじゃない・・・・!
切島君を、救うためだ!!」

「(^U^)フッいいセリフだ。
(^U^)感動的だな。
(^U^)だが無意味だ。」

はい、これで終わり。
書いて思った。
なんやこれ。
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