「いやー……勇太、お前ホント強い特典貰ったんだな」
「俺もまさか伝説レベルだとは思ってもいなかったよ……」
あの後、無事にギルドへの登録を終えたあとみんなでご飯を食べてきた。
カエルって美味しいんだな……。口に入れるまでは抵抗があったけど、いざ食べてみると本当に美味しい。
食べてる途中、アクアさんがちょっとやり過ぎだと怒っていた。いやいやアクアさん、カズマから聞いた話が本当ならアクアさんも結構やばいですよ。
そんな考え事をしながら歩いていると、カズマが。
「俺、ちょっと寄っていくところがあるから」
と、俺に手招きしながら向こうのほうへ歩き出した。
「ちょっとカズマ、どこ行くのよー?」
「ダストと会う約束してんだよ! 帰りは夜中になるー!」
「ゆうた、ゆうたも行くの?」
「あ、ああ、一応カズマに呼ばれたから」
「そう。いってらっしゃい」
「行ってきます」
と、カズマの後を追う。
「おいカズマ、どこ行くんだ?」
「まあついてからのお楽しみだ」
「……?」
細い裏道をどんどん進んで行くカズマ。まさか……闇商売とか!?
この世界にも麻薬とかあるのかな……やばい、カズマが怪しい奴にしか見えなくなってきた。
と、カズマが急に止まって。
「よし、着いたぞ」
「ここは……なんだ?」
「ぬふふ……ここはな……」
「こ、ここは……?」
「サキュバスの店だ!」
「サキュバス!?」
なんだサキュバスのお店って! 悪魔のお店じゃん! やっぱり怪しい奴だったじゃん!!
「あ、先に言っとくけど別に怪しい店とかじゃないからな」
「あ、そうなんだ……よかった」
ってかサキュバスって……その、淫魔だよな? ……ちょっと待ってくれ。
「……なあカズマ、ここって何のお店なんだ?」
「だから、言っただろ? サキュバスの店だって」
「いやそう言うことじゃなくて……」
「ああ、そういうことか。ぬふふ……御察しのとうり、ここはHなサービスを提供してくれるお店だ!」
「ああああああやっぱりいいいいい!!!」
怪しいお店だったわ! 場合によっては怪しい店よりも怪しいお店じゃねえか!?
「お、なんだなんだ? また新人を連れてきたのか?」
と、後ろで声が。
振り返ってみると、金髪の……いかにもチャラそうな男の人が立っていた。
「ああ、こいつは勇太だ。せっかくだから、この店に案内してあげようかと思ってな」
「こ、こんばんは、勇太です……」
「ユウタか。珍しい名前だなあ……。俺はダスト。お前、このお店は初なのか?」
「……はい」
「そうかそうか! せっかくだし、ここはこれからの同志としてこのチケットを渡そう!」
と、ポケットから何かを取り出すダストさん。なんかピンクっぽい色してるんだけど……。
「はいよ。これはこのお店のサービスを一回無料で受けられる夢のようなチケットだ」
「お、いいのかダスト? それ貰っちゃって」
「いいってことよ! このお店を一回使うと、もう戻れなくなるぞ」
こえええええええええ!! 使いたくねえ! このまま墓場で持っていきたい!
「んじゃ、俺はこれで」
「なんだダスト、今日はしないのか」
「最近金欠なんだよ……察してくれ」
「そうか……じゃあな」
「あ、ありがとうございました!」
「おう。それじゃあなー」
手を振りながら去っていくダストさん。
「んじゃ、さっそく中に入るぞー!」
「ちょ、ちょっと待ってって!」
俺の心からの叫びはカズマには届かなかったようで、手を引かれてお店に引きづり込まれてしまった。
「こんばんは、今回もご利用ありがとうございます」
入ると、なんかすごい服装のお姉さんが迎えてくれて……ってえええええええ!?
やばいって! 服やばいってば! アウト! スリーアウトチェンジだわこんなの!
「おや、新規さんもご一緒ですか?」
「と、富樫勇太と申します……」
ガッチガチに緊張したまま挨拶する俺。いや仕方ないよね。緊張するぐらい普通だよね。
「うふふ……では、お二人ともこちらへどうぞ」
付いていくと、椅子に座らされ、この紙に必要事項を記入してくださいと言われた。
なになに……? 希望のシチュェーション……シチュエーション!?
他にも人物・年齢……なんか細かいのがずらっと並んでるんだけど!?
ダメだ、どうやら俺にはまだ早かったようだ。なんかくらくらしてきた……。
もう適当に……おまかせでって書いとこう……。
「記入が終わりましたら、そこでお会計を済ませてくださいね」
「はい……分かりました」
ふらふらと言われた所に行くと。
「チケットをお持ちですか?」
と聞かれた。
チケットってダストさんから貰ったあれのことか? たぶんそうだよね。
「えっと、これですか?」
「はい、それですね。確かに確認いたしました」
よかった……やっと終わった……。
「「また御越し下さいませー!」」
元気な声に見送られて、店を出る俺とカズマ。なんか……魂を削ったような気がする。
「んじゃ、帰るか」
「そうだな……」
「あ、そういえば深く眠ったら夢見れないからな、気をつけろよ」
「ああ……分かったよ」
正直見なくてもいいやと思いつつ、俺は帰路に着いたのだった。
「んー……ふああ……」
トイレ行こう……。と、眠りから覚めた俺は、ドアを開けてトイレに向かう。
確かカズマと帰った後、そのまま寝たんだっけ。今日は疲れたもんな……。
そういえばサキュバスのお店の件、全然覚えてなかった……。
思いっきり爆睡してたな……チケットをもらったダストさんには悪いことしたな。
そんなことを考えながらトイレを済ませ、部屋に戻る俺。
帰ってきたときは六花はもう爆睡だったし、きっと疲れてたんだな。最近は慣れないことの連続だし、仕方ないか。
敷いてある布団を少し整えてからもぐりこむ。
ああ……明日は何が起きるんだろうな……。
そんなことを考えながら、俺は眠りに……。
「ゆうた……」
「んあ? ああ、六花どうしたんだ?」
起こしちゃったか。もうちょっと静かに行動すればよかった。
「どうしたんだ?」
「ゆうた……その……」
「一緒に、寝よ?」
その瞬間、俺の思考は完全に停止した。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。
前回(もしくは前々回)で、この「この素晴らしい中二病に祝福を!」のUAが1000を超えましたあああああ!!
はい。読んで下さった方、本当にありがとうございます。
実は、このUA1000は一つの目標でもあったんです。その目標が8~9話で達成できるなんて…と、驚きと喜びを隠せません。
なので、次は新目標「UA5000」を目指して(時間はかかると思いますが)頑張っていきたいと思います!
それでは、次回も読んで頂ければ幸いです。