とりあえず読んでください 感想くださいお願いしますなんでもしますから!!!!!!(何でもするとは言ってない)
最後にギターの音が響いて私たちの演奏は終わった。
それと同時にどっと疲労感が襲ってきた。体が重く、私は床に座り込んでしまった。
「はぁ...はぁ...」
肩で息をするのがやっとで周りを見る余裕もなかった。
「......みんな、ごめん。サビ前ミスっちまった...失敗しないようにって思ったのに...ごめん」
巴ちゃんの嗚咽が混じった声が聞こえた。
「私も...!最初の入りのところ間違えた...ごめんなさい...」
ひまりちゃんも巴ちゃんと同じく泣きながら謝った。
そんな私たちの様子を見ていたまりなさんが静かに口を開いた。
「私はこのCiRCLEのオーディションで沢山のガールズバンドを見てきた。上手いバンドもあれば音が綺麗なバンド、丁寧な演奏をするバンドと言うようにそのグループの良さが演奏には出るの。貴女たちの演奏はとても荒い、正直まだまだ未熟ね」
まりなさんの言葉はとても厳しいものだった。あんなに頑張ったのに、と思うと自然と涙が零れた。
「でもね、貴女たちはまだまだ伸びしろがある。美竹さん、貴女は全力を出し切れたと思いますか?」
蘭ちゃんは俯いていたが顔を上げて言った。
「今日まで必死で私たちは頑張ってきました。憧れのステージで、最高の演奏をしたくて...練習を続けてきました。確かに失敗したところもあったかもしれませんが、それでも今までで1番の演奏だったと私は言えます!!!」
蘭ちゃんの力強い声が響いた。その言葉にまりなさんはにっこりと微笑んで頷いた。
そして少し間をあけてまりなさんは言った。
「とても良い演奏でした、オーディションは合格です!今日から貴女たちはこのCiRCLEでライブをすることを許可いたします。おめでとうございます」
私はしばし言葉の意味を理解することに時間がかかった。
「やったよ!!つぐ!!私たち合格したんだよ!!!」
ひまりちゃんが嬉しそうな声を上げて私に抱きついてきてその言葉が現実だということを実感した。
私たちはその後しばらくお互い感傷に浸り、楽屋へと戻り片付けをして外へ出た。
表には友希那が椅子に座って待っていた。その姿が見えると私は気づいたら友希那の方へ駆け出していた。
「友希那さん...!!」
緊張の糸が切れたせいか、安心しきった私は友希那の胸の中で泣いた。ただ今回は嬉しいという気持ちでいっぱいの涙だった。
「羽沢さん、よく頑張ったわね。美竹さんたちも、とても良い演奏だったわ」
「湊さん...ありがとうございます」
「つぐ、子どもみたいだね~」
「だってぇぇ」
まだ夢じゃないのかと思ったりするが友希那の温もりは現実のものだ。
「つぐが1番頑張ってたからな。今日の演奏もつぐが一番良かったとおもうぞ」
「巴ちゃん、そんな事ないよ。巴ちゃんたちの方が上手だったよ」
「つぐみはもっと自信もっていいと思う」
「そうだよ!私は知ってるよ、つぐが練習終わった後も友希那先輩たちと内緒で練習してたこと!」
1ヶ月ほど前から友希那に頼んで白金さんというRoseliaのキーボードの方に教えて貰っていた。まさか知られてるとは思ってはいなかったけど。
「けどこれで満足しちゃダメよ、これからが本当に頑張らなきゃいけなくなるのだから」
「はい、わかってます」
私は涙を拭うと友希那から離れた。このCiRCLEでライブができるようになったということ、それは友希那たちと対等の立場となったと同時に別の意味も込められていた。
「年度末にあるガールズバンド総選挙、その資格を貴女たちも得た。私たちRoseliaは貴女たちAfterglowが1番の強敵になると思っているわ。だから、これからは同じガールズバンドとして、そして競い合うライバルとしてよろしくね」
「はい!友希那さんたちよりも私たちは絶対上手くなって見せます!」
「おぉ~、つぐが今日は一段とつぐってる」
「湊さん、絶対負けませんから」
「うぅ~、緊張するなぁ」
「ひまりはすぐ泣いたり緊張するな、大丈夫だって」
やっと友希那たちに並べた気がした。それは確実に私たちが成長していると改めて実感した1日だった。
そして私たちは一週間後、CiRCLEでの初ライブを行った。
ライブは大成功、演奏前はとても緊張したが曲が始まるとそれも全て吹き飛んだように楽しかった。
そこからは順調に人気も急上昇し、RoseliaとAfterglowが2強と呼ばれるまでになった。
しかしそんな中で予期せぬ出来事が起こった。
次回「イベランしすぎて頭がAtZになった俺氏 死す」
嘘です
次からはめっちゃシリアスにするかもです
気分次第で休憩回にも