それぞれの夢   作:羽沢ちゅぐみ

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お久しぶりです 忘れていた方は気合で思い出してください
主に就活とバンドリとシャドバが忙しくてなかなか書く時間が取れなかったですがやっとシャドバのモチベがヒエヒエになってきたので続きのお話

ちなみにモンストなんてやってないですよ 桜樹みりあちゃんが可愛すぎて影響されたなんて無いんだからね!




「羽沢さん、これを時田先生に渡しておいてくれますか?」

「はい!わかりました」

「あ、羽沢さん、頼まれてた資料貴女の机に置いてるからチェックお願いね」

「了解です!見ておきますね!」

「羽沢さん~、演劇部の方からまた講堂の許可書が欲しいからって~」

「後で渡しに行っておきます!」

授業が終わり外では部活生徒が暑い中汗を流して練習に励んでいる放課後、私は生徒会の一員として今日も忙しなく働いていた。

CiRCLEで人気が出始めてAfterglowのみんなは気合が入り練習により力を入れていた。しかし学校での勉強、部活や生徒会等を疎かにするわけには当然いかないのでできるだけギリギリまで私は学校でやる事をやっていた。

生徒会役員には1年生は私だけで他は先輩達ばかりなのでよくあれやこれや頼まれる事ばかりだ。

「羽沢さん、そろそろ時間でしょう?あとはこちらでやっておきますから行って良いですよ」

そう私に言ったのは生徒会の風紀委員でRoseliaの氷川紗夜さんだ。

紗夜さんはよく私の実家である羽沢珈琲店に来てくれてよく話す機会が多く仲良くしてもらっている。

「本当だ、もうこんな時間。紗夜さん、ありがとうございます、あとはこれとこれだけなのでお願いします!」

時計を見ると練習時間まで割とギリギリの時間、私は早口に言うとバッグを取りそのまま駆け足で生徒会室を後にした。

 

紗夜はつぐみが出て行ったのを見届けると書類に目を通しながら自分の席へと戻った。机の上は整理されていてとても綺麗だ。

「ここ、間違ってますね。羽沢さんにしては珍しいミス...あら、ここも」

ミスだらけというわけではないが普段丁寧なつぐみにしては誤字や脱字が多い。しかも書いてある文字も少し乱雑に見える。

紗夜は手早くミス箇所を修正すると書記の娘に渡し、そのまま生徒会長の元へと向かった。

 

つぐみが学校を出た頃、美竹さん達はスタジオで各々楽器の調整等をしながら話をしていた。

「でねー!そこのクレープ屋さんでもうすぐ期間限定クレープが出るらしいからみんな食べに行こうよ!!」

「期間限定は気になりますな~」

「ひまりがダッシュで私たちのこと連れてってくれるさ、なっ、ひまり」

「私頑張っちゃうよー!って巴ちゃん!私そんなに力持ちじゃないよ!!」

「ひまり...頑張ろう」

「蘭まで~!!」

「っと、そろそろつぐが来る頃じゃない?」

美竹さんが時間を確認してみんなに言った。練習は17時半からであと5分で時間になる。

「だな、キーボードの方はちゃんと調整終わってるか?」

「大丈夫だよ~、かんぺき~」

青葉さんがピースしながら相変わらずの間延びした声で言うと美竹さん達はそのままつぐみが来るのを待った。

 

しかし、

「ねえ、つぐみ遅くない?」

30分経ってもつぐみは来なかった。10分程度の遅刻なら学校を出るのが遅くなったのだろうと思うのだが流石に遅すぎる。

「連絡も無いし何かあったのかな?」

ひまりが心配そうに携帯を確認する。

「私、電話かけてみるよ」

巴はそう言ってスタジオからロビーの方へと出た。

「どうしよう、もしつぐが事故にでもあってたりしたら...」

「ひまり落ち着こうよ、もしかしたら生徒会の方で何かあったのかもしれないし」

「けどつぐなら連絡くれそうだけどな~」

今にも泣き出しそうなひまりをなだめながらも私も内心どうすれば良いか分からなかった。モカの言う通りつぐみなら多少の遅れでも必ず前もって連絡してくれる。連絡が無いということは何か良くないことがあった、という可能性が高い。胸の中がモヤモヤする。

巴はすぐに戻ってきた。

「駄目だ、繋がらない。ずっとコールは続いてたから電池は切れてないはずだけど出てくれない」

「やっぱり何かあったんだよ!私探してくる!」

「おいひまり!」

ひまりは私たちの答えを待たずにスタジオから出て行ってしまった。

「どうする?このままじゃ練習どころじゃないよ」

「分かってるよ、ひまり1人じゃテンパってどうすればいいかってまた悩むだろうし私たちも行こう」

「私リサさんに連絡してみるよー、あともしつぐが来た時に分かるようにここに残ってるねー」

「モカ、頼む」

私たちがスタジオから出ようとした時に不意に携帯が鳴った。

電話はつぐみの携帯からだった。

「巴!つぐみから電話...、はい、もしもしつぐみ!?今どこに...」

「もしもし美竹さん...?私よ、友希那よ」

電話の相手はつぐみではなく湊さんだった。電話越しの湊さんの声は少し元気がないように感じた。

「湊さん?なんでつぐみの携帯を...」

「よく聞いて、私は今病院の方にいるの」

「病院...?何で病院に?」

「羽沢さんが...羽沢さんが倒れて運ばれたのよ」

「え...」

「私が用事を済ませて帰ってる途中で倒れてる羽沢さんを見つけて救急車を呼んだのよ。どうすれば良いのか分からなくて羽沢さんの携帯で親御さんに連絡したけどなかなか繋がらなくてそのまま貴女に電話を掛けたの」

「あの、それでつぐみは...」

「まだ検査中よ、詳しいことが分かったらまた知らせるわ」

「わかりました、わざわざすみません...」

電話はそこで切れた。私たちはひまりに連絡を入れてスタジオへと戻った。そして湊さんから教えてもらったことを伝えそのまま解散となった。帰り道では誰も何も喋らなかった、雰囲気も悪くそんな気分ではないといった空気が流れていた。

 

湊さんから連絡が来たのはその日の夜だった。

結果は極度の疲労、ずっと無理をしていてしばらく入院しなくてはいけないとの事だった。巴たちにもメールを送りつぐみの意識が戻った時にお見舞いへ行こうと決めた。

だが、1週間経ってもつぐみの意識が戻ることは無かった。




山場って大事だよね 緩急緩急
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