happyend までは終われない   作:パッパパスタ

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短い((迫真

2話から長くなるから頼むよ〜


プロローグジョジョ全く関係ないやん!!!


プロローグ

 

 別に自分はキリスト教でもなんでもないが、前の世界で自分が中学生だったとき、私立の学校だったということもあって授業の一環として聖書を学ぶ授業があった。そのときに聞いたある言葉が、未だに頭の片隅にへばりついている。

 

「私は裸で母の胎から出て来た。また、裸で私はかしこに帰ろう。主は与え、主は取られる。主の御名はほむべきかな───」

 簡単に言えば、人の命というものは神から与えられたものであって、なおかつ人はいつどこでどのように死ぬか決まっていて、たとえそれが自分の命であったとしても無為に奪ってはいけないという事を言っているらしい。

 

  要するに自殺は殺人と同じ、ということを言っているのだ。

 

 その当時の自分はへぇー、なるほどというふうくらいにしか考えていなかった。命が神によって作られた、という点は置いておいて自分の命であって無為に奪ってはいけない。理解はできる。だから自殺という行為はいけない、ということも認識していた。

 自分が自殺した原因は学校でいじめられていたとかプライベートで嫌なことがあったとかそんなものではなく、ただ未来への展望を抱くことが出来なかっただけだった。

 

 当時学生だった自分は勉強に意味を見出すことができなかった。普通に勉強して、普通の学校に行って、普通に結婚して、普通に死ぬ。何が楽しくて生きれば良いのだろう。

 

 よく勉強することに意味なんてない、そんなことを考えているなら勉強をしろなどいう人がいるが、それも間違ってはいないと思う。

 

 これは余談だが、福沢諭吉などの昔の偉人達はそんなことは考えずに、勉強することそのものを楽しんでいた───らしい。

 まぁ、彼らが生きた時代がよくいう激動の時代であったせいかもしれないが。

 

 

 今では当たり前のインターネットというイノベーション。離れた所にいる人とも繋がることが出来るという非常に便利なものではあるが、逆の意味で捉えてみると世界を狭めてしまったとも言えることが出来る。いまでは薄い板をタップするだけで自分の知りたいことが知れてしまう。これじゃあ勉強した所でなぁ、と自分は思ってしまった。まぁ今言ったところでただの言い訳に過ぎないか。

 それに、いくらあそこから頑張ったとしても無理だというのはすでにわかっていた。

 できないことに無理に挑むほど自分はばかでも無謀でもなかったから。

 

 

  結局自分は生きることを諦めた。いや、諦めたというよりは止めたと言った方が良いかもしれない。なんの面白みもない世界で頑張ったところで損だ。

 

 なんの面白みもないといったが、死のうと決めた時に心残りがあった訳じゃあない。

 汗水垂らして働いてくれた父。この年まで愛情を込めて育ててくれた母親。いままでの両親の苦労をすべて水の泡と化す結果になってしまう、そのことを思うと後ろ髪を引かれる思いだった。

 

 

  でもそれもう終わったことだ──

 

 

 

 

 

 

 

 

  次に白い世界の中に自分はいた。

 

 色々な格好をしている人たちが列を作り扉の前に並んでいた。

営業マンらしき人、小学生、警察官、中には赤ちゃんも列に並んでいた。列の前の方には受付のような人もいる。

 

 なんとなく並ばなきゃ行けないような気がして最後尾に並ぶと、前にいる若い青年風の警察官の男が話しかけてきた。

 

「君はどういう理由で何歳でここにきたんだい?」

 

 別に話したくなければいいんだけど、ただいかんせん待ち時間が長くてね、彼はポケットから白い紙をとりだしながらそう言った。

 自分の事情をある程度掻い摘んで教える。すると警察官の男は一瞬神妙な面持ちをした。

 

「自殺...か。まぁ人生の決着の付け方は人それぞれだしね。

君とは違って僕はこう見えてもちゃんと天寿を全うしてここにきたんだ」

 それは凄いですね、と笑顔を取り繕って褒める。

「生前の行いを天使様とやらに褒められてね、来世をうんたらかんたらとかいう契約書をもらったんだ。あいにく契約書に期限があってね。僕は待つ人がいるからさ、どうせ僕は使えないし、君にこれあげるよ」

 

 

 そんな大事な者を受け取ってもいいのか、遠慮をするが半ば強引な形で押し付けられる。

「じゃ、僕は列から抜けるからさ。次の人生では自殺はやめときなよ」

 引き留めようとするも、彼は脇目も振らずに列から抜けていった。

 列から外れる彼を尻目に、契約書に目を通した。

 

 

『契約1.来世では────』

 

 読み始めようとした時に後ろの人から肩を叩かれた。

どうやら順番がきていたらしい。紙を左の手に持ち、受付らしき人の前に立つ。

 

「ふんふんふん、年齢は■歳で身長■cm、体重は────」

 

 自分の体をなにやら眺めながら手元にある紙に書き込んでいる。そして慣れた動作で紙に判子を押した。

 

「んー、体格年齢に申し分はないんですけどねぇ、ちょっと自殺者は採用という訳には────っとその左手の紙は!?」

 

何がなにやら状況を理解できない。しかし自分の左手にある紙を見るなり扉の向こうに通してくれることになった。

 こっちです、そう誘導する受付の人の後ろをついていく。

 

 

 

『お前は罪を犯した

───無為に命を───ることな────許されな────』

 

 扉の奥にある部屋につくなり目の前にあるいくつかの光の塊から話しかけられる。

やはり自分の思っていたように前世での自殺についてを咎められる。

 

 

『故に罰を──える。』『お前は罪を犯した』『────無為に─』

 

 

 子供を叱りつけるような言い方で何度もその言葉は繰り返される。 もう回数も10数回を超えただろうか。繰り返される言葉とは異なる言葉が聞こえた。

 

『もう死ぬことは許されない───』

 

『罪を忘れることも許されない──』

 

 

『契約書に従い汝を────』

 

『安全を取って、私からの贈り物を送ろう──』

 

『行き先は君にとって天国でも地獄でも───』

 

 

『君に幸あれ───と私達はいっておこう』

 

 

 

 

──────

 

 

 次に目が覚めると見知らぬ家の見知らぬ白い天井。 自分は何をしていたのか、徐々に思い出していく内に段々と目が冴えていく。またこの苦しい社会を生きていなければならないのか。

 

 

 現実が嫌で嫌で仕方なくなりついに逃げることを選んだというのに。 自分は現実に引き戻されてしまったらしい。

 

 あれは一体なんだったんだろうか。

 

 世間一般で言われる神という存在か、はたまた自分よりも高次元の存在か。まぁ、自分にはいくら考えてもわからないことだろうとは思うが。

 

 そんなことを深く考えている時に頭に衝撃が走った。

 頭に穴を開けられなにかを流し込まれているような、体験したことのないような感覚。

 あまりの気持ちの悪さに倒れ込んでしまいそうになるがグッっと堪る。

 

 情報という情報が頭の中に流し込まれていく。それが走馬灯のように流れていく。

 

 これがあの光がいっていた贈り物とかいうやつか。予想以上の反動に驚いたが、頭の整理ができた。

 

 

『契約書』

 

 

 

 それに従いながらどうやら自分は今世を生きていかなければならないらしい。

 

 

 

 

 

 




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