happyend までは終われない   作:パッパパスタ

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キング・クリムゾンッッ !!! ((激寒


第1話 出会いと任務と

 この世界に連れられてきてから数日が過ぎ、頭に送られてきた情報を整理することができて色々分かってきたことがある。

 

 まず初めにあの警察官から半ば強引に渡された契約書。

 彼が言っていたように契約書は来世の待遇をよくすることが約束されるものだとばかり思っていた。

 どうやら実際はそんなものではなく、前世での自分が1番輝いていた時の体で来世をやり直せるかわりに、来世において神の任務を執行するというものを約束するものだった。

 

 

 あの男め...。まぁ、あの契約書がなければ地獄行きだったと思うし、その点は感謝をしている。

 

 

  そして肝心の自分に与えられた任務。

  それは『不安定になりかけている世界を安定させる』というものだった。

 

  神は前世の世界、いわゆる基本世界しか管理をしていないらしい。

  以前までは基本世界から分岐した世界も管理していたそうだ。

  しかし人間が物語を創造していけばいくほど無数に増えていく世界を管理しきれなくなってしまったそうだ。そこでいつしか善の心を持った人間の死後、かわりに管理をしてもらうようになったらしい。

 

 そして自分が連れられてきた世界の舞台はジョジョの奇妙な冒険の世界。ここにくるまではまさか実際にアニメの世界の時空が存在しており、よくあるネット小説での神様転生的なものがあるとは思ってもいなかった。

 

 

 前の世界ではゲーム、漫画、ネット小説といった娯楽にのめり込むほど熱中していた自分にとってこのジョジョの奇妙な冒険という漫画は自分の中のベスト1,2,3の中にはいるほど好きなものだった。

 

 キャラクター1人1人の魅力が強く、登場人物の独特なセリフ回し、計8部以上にも渡る綿密に考えこまれた物語。

 1度はファンの誰もが行ってみたいと、行って登場人物に会ってみたいと思ったことがあるだろう。

だがそれと同時に誰もが一般人では生き残れないと分かるはずだ。

 

 まず前提にジョジョのストーリー、3部以降は『スタンド』という特殊な能力を持っている者同士での戦闘を魅力としている。

  もちろんそれだけの魅力はではないし、スタンドをもっていないメインのキャラもいる。

 

 だがジョジョ2部の主人公ジョセフがのちに語る、いわゆる『黄金の魂』をもっていない一般人には到底生き残れない。

 

 

『スタンド slowdown soundown」

能力 対象を遅くさせる ※対象三体まで』

『ギフト 対スタンド用ナイフ& ■■■式■んニ■■ー』

 これらは任務についた人間に送られるよくいう転生特典とかいうものらしい。自分の場合は転生というよりもトリップといったほうがただしいのだが。

 

 

  対象を遅く、か。我ながらに悲しくなる。スタンドとは精神力の事と言われるが、まさにその通りだと思う。ああいう最後を選んだ自分にお似合いのスタンドだ。きちんとスタンドを使いこなせるようにならなければ。

  でも6部のサバイバーのようなピーキーなスタンドじゃなくてよかった。あんなものを持っていたらさいあく敵味方関係なくカオス状態になってしまう。

 

  次にギフトの対スタンド用ナイフ。聞こえはいいがが実際は果物ナイフレベルの小さいナイフ。ジョジョの世界の筋肉質な人達には効果が無さそうにも思える。牽制用ぐらいにしか使えないだろう。

  そして文字化け。原因はよくわからないのでこれは後回しにしておこう。

 

  しかし1番の問題は次だ。

 

『mission 杉本鈴美の救出』※◼◼◼◼◼◼◼ 期限1年

 

  杉本鈴美。彼女はジョジョの奇妙な冒険第4部において、決して振り返ってはいけない小道という場所にいる幽霊である。

 

  自らを殺した殺人鬼であり、4部でのラスボス吉良吉影を打倒してくれる者を15年間もの間、その小道で待ち続けていた。

 

 救出ということはようするに、 吉良吉影を撃退するということか。 吉良吉影は確か当時スタンド使いじゃないはず。こっちが有利か。

 また※の部分、なにか嫌な予感がする。

 

  わからないことが多すぎるが、まだあと1年もある。

杉本鈴美との接触やスタンドの調整などすることが山積みだ。

 

 

 

────

 

 

 それは1年ほど前、高校に入学したての頃。

初日から休むという失敗をしてしまった私は、クラスに馴染めず1人孤立してしまっていた。それが原因で落ち込み、ストレスが溜まって親にあたってしまった。

  親と喧嘩し、行く宛もなく公園のブランコで座っていた私に、あの人は話しかけてくれた。

 

 こんな所でどうしたんだい、彼はそう言いながら隣のもうひとつのブランコに腰掛け、夜は冷えると彼の右手にあったあたたかいコーヒーを私にくれた。

 

 それは、とても、とてもあたたかく、私はぽつりぽつりと自分の事情を話していった。

 

  クラスで孤立している事。それが原因で親と喧嘩してしまった事。すべてを話していくと、だんだんと私の心も少しだけましな気分になっていった。

 いつの間にか話も近所の子が可愛いやらアーノルドの自慢話になっていて、私は自分でもわからないうちに笑っていた。

 

  こんなにも笑ったのは露伴ちゃんとしゃべった時以来いつぶりだろう。夜に話しかけてくる人なんて、普通に考えたら不審者としか思えないのに。

  その人からはやく家に帰って親と仲直りするように催促された。

  名前を聞くのを忘れたのに気づき、公園に戻るともうその人は消えていた。

 

 

 

 

 

 

  数日後、あの人に再び会えないかと放課後公園に向かった。

 しかしあの人はいなかった。あの時、彼のアドバイスのおかげで母と仲直りし、友達も前と比べられないほど増えた。お礼があの人に言いたい。その一心でここに来たが、それもできなかった。

 

  あの時と同じようにブランコに腰掛け溜息を吐いた。

  すると横のブランコが揺れる音とともに缶コーヒーの匂いが鼻腔をくすぐった。

 

 

 

 

 

   こんな所でどうしたんだい

 

 





steve winwood すき

ああああ改変ンンンゴリ押しでごめんちゃい
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