happyend までは終われない   作:パッパパスタ

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第4話 勘違いと報復と

 

 

 

 

おかしい、いつまで経っても吉良が来る様子がない。

 

もしかして日にちを間違えた?いや、確かに原作で奴の犯行は8/13と書かれていたはず。夜と書かれていた気もするが、1日は午後の12時に終わる。

となると午前、早朝の犯行となる。それも2時3時。そのはずなんだがいくら待っても来ない。盗聴器で聞いていたのか...?

鈴美は確か両親にサプライズとして自分を招待したと言っていた。自分が今日来るのはわからないなはずなんだが────

 

 

 

 

 

 

 

 

『ビビ──ガ──ガ────の窓たてつけ──ビ──鍵開けとこ─────』

 

 

誰だこの男は。盗聴器に繋がっているスピーカーから知らない男の声が聞こえる。

こいつが『露伴ちゃん』とかいうやつか?

先月確認した時は少年だった。だとするとこの声は一体......。若い青年の声、杉本鈴美の父とも異なる。話の内容からすると2階の小部屋の窓が開けているらしい。

罠か......? いや、今日私が来るということは誰も知らないはず。

 

四つめの盗聴器、1階の大広間の盗聴器からは先程の男、杉本鈴美、岸辺露伴の3人の声が聞こえてくる。少し計画をかえて小部屋から入って先に3人を始末するか.......?いや、それはならない。不測の事態はなるべく避けたい。計画を無理して捻じ曲げることは危険だ。

それにこの家で1番の気をつけなければならないのはこの家の犬のアーノルドだ。

いくら野生ではない飼い慣らされた犬とは言え、飼い主の危機とあらば即座に飼い主を守る猛犬と化す。

吠えられたりすればそこでもうゲームオーバーだ。慎重に、慎重に........。

 

まず1匹、ナイフでアーノルドの首を切り落とそうと首にナイフを入れる。周囲に犬のギャッという声が静かに響く。

 

しまったな、動物というのは人間を含め首を切ってもある程度は生きていると聞いたことはあるが、声が出るというのは初耳だ。いやこれが断末魔というやつか。呆気ないものだとナイフに付着した血を拭き取る。

 

ところで話は変わるが、君たちはお子様ランチのハンバーグやエビフライを先に食べるタイプか?私は食べない。

 

 

 

『小部屋ではない部屋の窓』の鍵を壊して中に入る。

 

 

メインディッシュは後で食べる派なんだよ、私は。

 

 

 

 

────

 

 

 

鍵が壊れる音がこの部屋ではないどこかでかすかに響く。

 

くそ、やっぱりこっちから入ってくるようにする事は失敗か....!!

こんなことになるならはじめからアーノルドの近くで待機しておけばよかったか.....。もういま後悔しても遅いが、できるだけのことをやろう。せめて鈴美ちゃんのためにも両親の2人だけでも救ってやりたい。

 

そんなことを考えながら急いで小部屋から飛び出した。

 

「んん....。まだ夜だけどそんなに慌ててどうしたの?」

 

まだ眠たい目を擦りながら物音で起きてきた鈴美ちゃんに急いで岸辺露伴を連れてクローゼットに隠れるように声をかける。

 

「え、どういうこと?一体何が起こっているの!?ねぇどういうこと?!」

 

何が何だか分かっていない鈴美ちゃんをなんとかして落ち着かせる。

ある程度かいつまみながら家に侵入してきたやつがいることを説明する。 いま2階にいるやつは自分がなんとかする。怖さで涙を浮かべている鈴美ちゃんにこう声をかけた。鈴美ちゃんのお父さんお母さんも2人とも救ってみせる。

怖い、怖いと何度もつぶやく鈴美ちゃんを寝ぼけている露伴とともにクローゼットに押し込んだ。

 

 

 

暗がりの中、鈴美ちゃんの両親の部屋ゆっくりと開ける。すると血の滴る音が部屋から聞こえてきた。部屋の中にはナイフの血を拭き取る男。そして床に転がっている鈴美ちゃんの両親。

間に合わなかったか。

 

「ッッ!!!」

 

こちらを見かけた途端にナイフの刃先を向け、突進してきた。

部屋にあるベッドの枕を咄嗟につかみ相手に投げ飛ばす。一瞬吉良は動きが止まる。しかし即座にナイフを持っていない左手で枕を払いよけ再びナイフでこちらに向かってくる。

 

今しかない、

射程範囲内に入ってきた吉良にスタンドを発動させる。発動対象は吉良。吉良の動きが唐突にスローモーションになり、徐々にその動きが止まっているレベルまで速さが下がっていく。

 

「なん.....だ、こ...れはッ...!!」

 

動きが遅くなったところで吉良に近づいていく。

 

「なんなんだ...おまえは...一体....!?」

 

スタンドを持っていないだけでこんなにも弱くなるのか。まぁディオやディアブロのようなギャングと違って一般人だしなこいつ、しかも高校生だし。まぁかと言って手加減をするかと言われるとまた違う話だな。

そう言いながら動くことのできない吉良を殴っていく。鈴美ちゃんの両親の分、アーノルドの分、正史でこいつに殺された人達の分というふうに。

自分が敵討ちをするというのはなんともおかしな話だが、、

すぐにとどめはささない、いたぶっていたぶって被害者の気持ちをとことんと高校生の吉良へと刷り込んでいく。

 

そして10数発目のパンチ、今日1番の力をこめ吉良を殴り飛ばす。もう吉良の痛みに耐える声すら聞こえない。少しやりすぎたか?まぁいいか。

 

コヒューコヒューというやつの呼吸音が聞こえた。対スタンド用ナイフを手にかける。一応人間1人ヤレる威力はある。ポケットから取り出そうとして視線をしたに下げたとき、吉良の方向から物音が聞こえた、

 

視線をあげると奴が咄嗟に窓から出ようとしていた。

動きを止めようとするも先程殴り飛ばしたのが原因で奴は射程範囲外。追いかけようとするが飛び降りる瞬間にナイフをこちらへ投げ飛ばしてきた。

 

『ナイフを止めろ』スタンドにそう命令し、吉良が飛び降りた窓から首をだし姿を探した。しかしもうそこには吉良の姿が残っていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

なんなんだ、一体なんなんだこいつはッ!

 

吉良吉影は焦っていた。

死ぬ時までうるさい犬コロを殺し、杉本鈴美の両親を殺して後少しというのに。なんなんだこの男はッ!

 

奴が投げてきた枕を払いのけナイフを突き刺す、たったそれだけの動作なのに何故体が動かない。もしやこの私が殺すことを躊躇っているのか.....?いや、そんなはずはない、もう何人も殺してきているのに今更この男1人を殺すことに躊躇いを覚えるはずがない。

 

体を動かそうとするも重力が何倍にもなって体にかかってきているように動きを邪魔する。

 

そのあと何十発もなぐられ、最後にめいっぱいの力で殴り飛ばされた。

 

殺される。

 

男が腰にかけていたナイフが、暗がりの中で光った瞬間に初めて『死』という感情を覚えた。

もはや息をするのもやっとという演技をしてなんとか生き延びようとする。

 

何故私が、何故私がこんな惨めなことをしなければならない......!! 屈辱だ、こんな所で死んでたまるかッッ!!

 

体の下にある杉本鈴美の母親の手をゆっくりと、ばれないように切り落とす。杉本鈴美の手ではないが、母親の手も充分美しい手だ。奴が腰にかけてあるナイフに手をかけようと視線を下げた瞬間に、切り落とした手をつかみ窓から飛び出す。

 

そして振り向きざまにナイフを投げ飛ばす。

 

 

2階から飛び降りた反動で足を怪我した。

 

痛い.....とてもいたい......がしかしッ!!こんなところで捕まってたまるか!!幸い顔は誰にも見られていない。なけなしの力を振り絞り杉本鈴美の邸宅から逃げ出すように飛び出した。

 

 

 

 

 

 




ぬわぁあああああんつかメタモン
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