happyend までは終われない   作:パッパパスタ

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感謝カンゲキ雨嵐。よかったら感想とか批評とかもあったらとても励みになりますゥウ....。

今回短いです(先打ち



第5話 取り調べと

 

「えーと、それで君は杉本鈴美を守るために犯人と交戦したと?」

 

 

 

はい、そうです。

もう同じ質問を何回もされてるような気がする。こちらも負けじと同じように質問を返す。

 

「本当はきみがやったんじゃないのか?」

 

はぁ、とため息をつく。先程から言ってるじゃないですか、自分は杉本鈴美を守るために犯人と対峙をして、追い払ったと。

 

 

「相手はナイフを持っていたんだろ?空手や護身術に長けている人ならまた話は別だが、君はひとつも怪我を負っていない。しかも実際に犯人を目撃したのは君1人しかいないじゃあないか」

 

 

しかし自分には杉本鈴美の両親を、しかも犬のアーノルドまで殺す理由はひとつもないと弁明を繰り返す。

 

 

「じゃあ君は犯人の顔を覚えているのかい?犯人と交戦したという君が言っていた部屋は事件当時、多少の暗がりはあったかもしれないが月明かりで相手の顔の特徴や形ぐらいは分かるだろう」

 

 

それは、と言おうとした瞬間に口から言葉がでなくなる。

さきほどからずっと吉良のことを伝えようとしても何故かそれに関連する言葉さえも口にできなくなる。

もしかしてこのジョジョの世界の4部に置いてのラスボスが消えてしまい、世界の未来が大きくズレてしまうからか?

 

 

それなら何故杉本鈴美を助けることが出来たんだ?

もしかして杉本鈴美の代わりに誰かが成り代わったのか...?

 

 

某金属の錬金術師でも、錬金術には等価交換の原則が付き物だというものがあった。

誰かを救うかわりに誰かが代わりをしなければならないとしたら、じゃあ誰が...。

 

 

「暗がりで顔も体格もわからないってなると、ねぇ。ちょっと困るなぁ。まぁでもまたなんか新しく思い出すこともあると思うし、これ渡しとくよ」

 

 

彼は胸のポケットのメモ帳を取り出し、電話番号を書いた紙をちぎって渡してきた。

 

 

「私の名前は東方良平といってね、この杜王の担当をしているんだよ。なにか困ったこともあったら相談してくれ。1日中杜王町をパトロールしているからすぐに見つけれると思う」

 

 

おお、この人が仗助の祖父になる人か。

若くて全く誰だがわからなかったが確かに面影がある。

もうこの頃にはアンジェロを捕まえていたんだろうか。まさか昔に捕まえたやつに殺されるなんて考えもしてなかったんだろうなぁ、助けてやれることなら助けてやりたいがあと何十年後のことだろう。

 

そんなことを思いながら部屋から退室する。

 

「じゃ、また」

 

 

 

 

 

部屋から退室すると鈴美ちゃんが廊下で自分を待っていた。

 

「お疲れ様、はいこれ」

 

 

警察署の自販機で買ったであろう2つの缶コーヒーを、ひとつくれた。ありがとうと一言。

両親を守ることが出来なくてごめん、なんてことは言えない。彼女の気持ちは同じ境遇になって見るまで永遠にわかることはできないんだろう。

 

 

ましてや自分から死を選んだ自分なんて到底────なんとも惨めだが何もかける言葉が出てこない。彼女はあのあと両親の亡き骸の前でずっと泣き続けていた。泣きすぎて声すら出てこなくなるほどに。

 

 

淡い希望。

もしかしたら両親は生きているんじゃないか。そんな事を思っていたが亡き骸を見て希望が打ち砕かれてしまった。

 

 

「私ね、もうどうしたらいいのか分からなっちゃった」

 

 

 

手に持っている缶コーヒーの蓋を開けずに手で弄んでいる。

缶コーヒーを見つめている目はどこか虚ろでどことなく虚しさを感じられる。

 

 

「 今は親戚の家に居候って形でお世話になってはいるけど、これからどうなるかわからない。あの人達が私に愛想つかして家から追い出したら私はもうどこにも行き場がないの」

 

「もう本当に私────」

 

「もう本当に私の家族は誰もいなくなっちゃった」

 

 

彼女はポツポツと、涙を流しながら一言。

 

 

 

「────ぃ──寂しいよぉ───」

 

 

 

 

見てられない。自分が言うのはとてもおこがましいと思うが彼女を救ってやりたい一心でこう呟いた。

 

 

 

 

 

じゃあなるか。

 

 

 

「────え?」

 

 

文字通りの家族に、な

 

 

 

 

 

 

 

 

────

 

 

 

 

「このダンボールにはいってる食器とか割らないように気をつけてねー」

 

 

こういう仕事はなぁ。スタンドでしたら1発で終わるんだが、いかんせん鈴美ちゃんが目の前にいるしなぁ。

 

 

「ほら、最後のダンボールなんだし、早くやっちゃって」

 

 

これ鈴美ちゃんのなんだけどなぁ。

という文句は心の中にしまっておき、これは2つ目、これは1つ目の棚というふうに入れていく。

 

 

「ありがとね」

 

 

急にどうした?と彼女の言葉に対して返答を返した。

 

「私の事を養子として迎入れてくれて、あの言葉本当に嬉しかった。私のせいで負担がかかるっていうのに迎入れてくれて、なんて言ったらいいのか....」

 

 

大丈夫、気にしなくていいよ。

彼女の両親を守ることのできなかった自分に対しての戒めというかなんというか、罪滅ぼしなのかわからんが、自分に出来ることならなんでもする。

 

 

 

──────それにちょっとドキってしちゃったしね。

 

 

 

 

ん?今なんか言った?

 

 

「なーんにも」

 

 

彼女は今までに見たこともない笑顔を自分に向けてそう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビ───ビビ───

『任務更新完了────......次の任務は【承太郎ら一行に同行する】』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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