テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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 青年カオスはアローネ、タレスと共に旅をしている。

 ウインドラとの戦闘に突入しウインドラから奥義瞬雷槍が放たれる。

 それを難なく受けとめたカオスは次の攻撃で終わらせるようだが…。


ウインドラとの決着

王都レサリナス 城東 騎士団修練場 夜

 

 

 

「一撃で終わらせるだと…?

 この戦況を見て本気でそんなことを言っているのか!?」

 

 

 

「本気だよ。

 散々槍に突き飛ばされてお前のスタイルは理解した。

 後はもうお前を倒すのに躊躇いはない。」

 

 

 

「………聞き間違いか?

 それとも言い間違いか。

 それではまるで俺をいつでも倒せるように聞こえたが?」

 

 

 

「聞き間違いでもないし言い間違ってもいない。

 ウインドラ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 もう君の力は見切った。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………フッ、」

 

 

 

「………」

 

 

 

「フッフッフッ、ハッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ…!!」

 

 

 

「笑いすぎだよ。」

 

 

 

「フフフッ…!

 たった一度上手く防いだだけでどれだけお前は思い上がっているんだ!

 そんなに俺の会心の一撃を防いだのが嬉しかったか!?

 止めの一撃を止めたのがそこまでお前に自信を与えたか!?

 あんなものはまだ何度でも撃てるぞ!」

 

 

 

「そうだろうね。

 でも次で終わることに変わりはないよ。」

 

 

 

「………よかろう。

 ではその思い上がりがどれ程のものか試してやる!

 瞬雷槍ッ!」バァァァァンッ!

 

 

 

「…」スッ

 

 

 

「またお得意の逃げ足戦法か!

 撹乱するだけではこの槍には勝てんぞ!?」

 

 

 

ササササササササササササササササササササササッ………!

 

 

 

「…!

 いつまで俺の回りを走り回るつもりだ!

 体力の無駄遣いだぞ!

 不意をつこうと言うのだろうが…!」

 

 

 

ダンッ!

 

 

 

「やはり背後か!?

 旋月刃ッ!」ブンッ

 

 

 

スッ

 

 

 

「また背後!?

 だが神月烈破ッ!」シュッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドスッ!

 

 

 

「…!?」

 

 

 

「………やっぱりこの技が一番隙が大きいね。

 後ろを見ないで石突きを突き出してるからそれもそうか。」

 

 

 

「貴様…!

 敢えて神月烈破を受けて止めたのか!?」

 

 

 

「そうでもしないとお前のガードの中に入れないからな。」

 

 

 

「クソッ!!

離せッ!」ブンッブンッ!

 

 

 

「お!?おおう!?

 やっぱり力強いな!!?

 …だけど!!」ギリギリッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パァァァァッ!!

 

 

 

「!!?」

 

 

 

「マナにこんな使い方があるんだな。

 これがオーバーリミッツって言うんだっけ?」

 

 

 

「馬鹿な!?

 お前もオーバーリミッツを!!?」

 

 

 

「君の力は十分に見させてもらった。

 この技の使い方も!!

 もう腕力で押し敗けることはない!!

 これで終わりだッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 剛・魔神剣!!」ザザンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………

 

 

 

「………」

 

「気絶したか………、

 これで俺は自由にさせてもらうよ。」

 

「………」

 

「………まさか死んじゃいないよな?

 ブラムよりか強かったから手加減は出来なかったけど………?」

 

「………」

 

「おい、ウインドラ…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガシッ!

 

 

 

「ウインドラ!?」

 

「…まさか本当に一撃で気を失ってしまうとはな…。

 どのくらい気絶していた?」

 

「…ほんの一分くらいだよ。」

 

「一分………か。

 戦場では致命的な時間だな。

 この試合………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お前の勝ちだカオス。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………それなら手を離してくれないか?

 握力が強くて痛いんだが…?」

 

「それはすまなかった…。」

 

 

 

ガチャンッ

 

 

 

「本当にな…。」

 

「は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい、何だよこれ!?」

 

「それは罪人を捕らえるときに使う手錠だ。

 装着した相手を強制的に封印状態にする術式が施してある。」

 

「何ッ!?

 …!

 ………このッ!

 マナが………力が出せない!!」ガチャガチャ!

 

「暴れるな。

 これよりお前を拘束させてもらう。」

 

「何だとッ!?

 おい!!

 約束が違うじゃないか!?」

 

「…このような結果に終わったにもかかわらずお前を捕らえてしまうのは心苦しいがそうも言ってられない事態だ。

 とうとうお前は明日までに王都を出ることはなかった…。

 このまま命令したところでお前は聞かないだろ。

 ならばもうこういう手を使うしかない。」

 

「勝ったのは俺だろうがッ!!?

 こんな卑怯な手を使って勝つことが騎士のやり方なのかおいッ!! 」

 

「非常に耳が痛いな。

 だがあまり騒がない方がいいぞカオス?

 ここは城からすぐの場所にあるんだ。

 日頃訓練で喧しいとはいえこの時間まで訓練はしない。

 見回りが来たら困るのはお前だ。」

 

「!!」

 

 

 

「賞金首カオス=バルツィエ!

 ダリントン隊ウインドラ=ケンドリューが貴様の我々騎士団への敵対行為を国家反逆と見なし、現行犯逮捕する!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王都レサリナス 城東奥 騎士団修練場物置小屋 夜

 

 

 

「離せッウインドラ!

 俺をどうするつもりだッ!?」

 

「今はどうもしない。

 お前は明日の徴集が終わるまでここで待機していろ。」

 

「待機って…!?

 いつまでかかるんだよその徴集!?」

 

「さぁな?

 明日になるまでそれは分からんさ。」

 

「飯とかトイレとかどうすればいいんだよ!?」

 

「心配するな。

 人は一日二日飯を食わなくても生きているさ。」

 

「クソッ!!

 こんな枷さえなけりゃ…!!」

 

「無駄だ。

 それは決して一人じゃ外せないようになっている。

 それではな。」ガラッ

 

「待てよ!?

 何処にいくんだよ!!

 俺一人置いていくのか!!

 おいったら!」

 

「何度も言うがここは騎士団関係者しか来ない。

 煩くしたところで助けなどは来ない。

 来るのは俺と同じ騎士団のものだけだ。

 お前がそいつらに見つかったらどうなるか分かるな?」

 

「…!!」

 

「分かったのならここで静かにしていろ。」ピシャンッ

 

「ウ、ウインドラァァァッ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………許せ。

 カオス。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…!

 …!

 ………何だよこの枷!?

 どれだけ硬いんだ!!」ガンガンッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 クソッ!

 

 

 

 俺が安易にウインドラと話し合いで解決すると言ったばかりにこんなことに…!

 

 

 

 どうする!?

 

 

 

 この手と足に付いた枷は頑丈すぎて外れない。

 

 

 

 扉は………外から鍵がかけられてる。

 

 

 

 自力じゃどうも抜け出せないようだ。

 

 

 

 せめてこの枷さえなければ…!!

 

 

 

 ウインドラめ……!

 

 

 

 こんなものを用意してるなんて………!!

 

 

 

 これじゃあどんな奴も一発でお仕舞いだ!

 

 

 

 これを用意してたってことはウインドラの奴、始めからこうするつもりだったんだな!

 

 

 

 とにかくこのことをアローネ達に伝えなきゃ………!!

 

 

 

 でもどう伝えれば………!?

 

 

 

 こんな密室でアローネ達にこの状況を伝えるには………!?

 

 

 

 いっそ暴れて扉を破壊して………。

 

 

 

 駄目だ!

 

 

 

 いくら夜だからって人が通らないとは限らない。

 

 

 

 この枷は悪人を捕まえるときに使用するって言ってた。

 

 

 

 もし扉を破壊出来たとしてもこんなものを付けて外に出るのは危険だ。

 

 

 

 何か他に策はないか!?

 

 

 

 何かアローネ達にこのことを伝える策は………!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王都レサリナスホテル とある部屋にて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ねぇ、本当にやるの?」

 

 

 

「あぁ?

 今更何言ってるんだよ?

 怖じ気付いたのか?」

 

 

 

「当然でしょ!?

 あんなおっきい家の中に入って盗みをするなんて!!」

 

 

 

「馬鹿ッ!?

 声が大きいッ!

 ………家っつーかありゃ城って言うんだよ。

 とんだ田舎者を連れてきちまったもんだぜ。

 常識を知らねぇ奴を連れてると疲れるぜ。」

 

 

 

「またそう言って人を…。」

 

 

 

「オメーも無理言って付いてきたんなら少しはアタシを楽させてくんねぇかねぇ?」

 

 

 

「んん?

 何か言ったぁ?」ガッ、メキメキッ

 

 

 

「オッ、オォォォォオッ!!?」

 

 

 

「その辺にしとかないとこのまま口が一生閉じなくなるわよ?」メキメキッ

 

 

 

「オオッオ!オオッオオオ!?」パシパシッ

 

 

 

「何言ってるのか分からないわよ。

 普通の言葉喋りなさいよ。」メキメキッ

 

 

 

「オオ~~~~~ッ!

 ハァ………ハァ………。

 さっさと手を離せッ!!

 顎が外れ懸けたわ!!」バッ

 

 

 

「アンタがまた余計なことを言い出そうとするからよ。」

 

 

 

「ったく!

 ここまで誰が運賃払ってやったと思ってんだ!?」

 

 

 

「何よッ!

 村で研究とかいうの手伝ってあげたでしょ!?」

 

 

 

「血ィ抜いたくらいで何言ってやがる!?」

 

 

 

「血を取るなんて普通の人が協力してくれる筈ないでしょ!?」

 

 

 

「献血なんてこっちじゃどこでもやってんだよ。

 別に異常でもないんだぜ!?」

 

 

 

「こっちの事情なんか知らないったら!!」ガッ、メキメキッ

 

 

 

「や、ヤメォォォォォ………」ジタバタ

 

 

 

「フンッ!

 …待ってなさいカオス!

 こんな失礼なおばさん寄越したこと後悔させてやるわ!」

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