テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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 青年カオスはアローネ、タレスと共に旅をしていた。

 開戦式から途中処刑を行うことになり処刑台に上がったのはどうやらファンクラブの会長バーナン=ムル・ゴールデンという騎士団の隊長らしいが…。


ダリントン

王都レサリナス 北部 城前広場 フェデールサイド

 

 

 

「それじゃあ逝こうかバーナン。」

 

「………国のこんな思い半ばで貴様に殺られてしまうとは………。」

 

「…勘違いをしているようだけどお前を殺すのは俺じゃないよ?」

 

「どうせ誰に殺られようと同じことだ。

 貴様等バルツィエの者の手にかかるのならな。」

 

「………本当にお前を殺すのは俺達かなぁ?」

 

「?

 それはどういう…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒュッ!

 

 

 

「おやぁ?」パシッ

 

「…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「バルツィエ………

 いい加減にしろよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王都レサリナス 北部 城前広場 アローネサイド

 

 

 

「………今だれか石を投げつけましたね。」

 

「誰がそんなことを…?

 !?

 あれは…!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ダニエルッ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王都レサリナス 城西 研究所外 カオスサイド

 

 

 

「何だぁ?

 ガキがフェデールに石ころ投げやがったぞ?

 死にてぇのか。」

 

「!?

 ダニエル君!?」

 

「カオスの知り合いの子?」

 

「…う、うん、

 一応は知ってる子だけど…。」

 

「このままじゃ不味いぞ…。

 あのガキ、

 

 

 

 殺されちまう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王都レサリナス 北部 城前広場 フェデールサイド

 

 

 

「…段取りではこの坊やの乱入は予定にはなかったが…。

 

「そこの少年!

 何をしている!?

 私のことはいいから下がっていなさい!

 そんな小石で追い払える連中ではない!」

 

 

 

「………」フルフルッ

 

 

 

「フェデール!

 子供の悪戯だ!

 見逃してやってくれ!」

 

「………

 それは出来ないねぇ…。

 さっきも言ったが俺達はこういう反逆も許したくないんだ。

 

 坊や?

 これは何かな?

 まさかこんなとこまで来て戦争を始める俺達に素晴らしい贈り物ということじゃないんだろ?

 こんなもの普通の人に当たったら怪我をしちゃうじゃないか。

 君のご両親はどこにいるんだい?」

 

 

 

「お母さん達は………。」

 

 

 

「…!

 バーナン隊!

 何をしている!?

 早くその少年を連れていけ!!」

 

 

 

「たッ、隊長!?

 しかし…!」

 

 

 

「おっとバーナン隊諸君!

 何もするな。

 君達の隊長は死刑囚だ。

 言うことを聞くというのなら君らも一緒にこの台の上に登ることになるよ?」

 

「フェデール!?

 相手は子供なんだぞ!?

 国民の前で殺したりなどしたらバルツィエの家名にまた傷がつくことになるぞ!?」

 

「俺達が家の傷なんか気にするように見えるか?

 ここでお前を潰すことによってもうバルツィエは絶対的な地位を獲得することが決定しているのさ。

 ………コイツと親はその前の前菜にしようか。」

 

「よせッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…!

 バルツィエ!

 ぼくの名前はダニエル=ディムド・カラサス!

 お前達に連れていかれた父さんと母さんの仇をとるため!

 今日ここでお前達バルツィエを倒す!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カラサス…?」

 

「!

 カラサス家の…!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王都レサリナス 北部 城前広場 隊長サイド

 

 

 

「カラサス?

 カラサスって言やぁユーラスの隊にいた奴じゃなかったか?」

 

「そういやそうだな。

 息子を治したくて入ってきた奴がいるってユーラス言ってたな。」

 

「確か………

 研究所の情報こそこそ調べてたから捕まえたんだったな。」

 

「あッ!

 ソイツ殺ったの俺だったわ。

 すっかり忘れてた。

 アイツがそうだったのか。」

 

「おいおい忘れてやんなよ。

 ま、俺も女じゃなかったら覚えてないと思うが。」

 

「つってもよぉ?

 変にこそこそしてたから不審者と間違っても仕方ねぇじゃん。

 不審者なら殺すよな?」

 

「そうだな。

 その後はそいつ調べて家まるごと潰したんだったよな。

 …であのガキはその復讐に来たってことか。

 いいなぁフェデールの奴は。

 向かってきたのが俺だったらよかったのに。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王都レサリナス 北部 城前広場 フェデールサイド

 

 

 

「…フーン、

 カラサスって前に潰した家だったね。

 ってことは君一人か。

 なら話は早い。」チャキッ

 

 

 

「!?」

 

 

 

「フェデール!?」

 

「どうせ君が独断でケンカ売りに来たんだろ?

 なら別にここで殺っても構わないさ。

 家族がもう死んでるのならコイツを殺って今度こそカラサスは全滅だな。」

 

 

 

「お、お前なんか怖くないぞ!

 …やっやぁぁぁぁぁぁぁっ!!」ヒュッ

 

 

 

「………」パシッ

 

 

 

「こ、このぉっ!」ヒュッ

 

 

 

「………」ペシッ

 

 

 

「く、クソッ!」

 

 

 

「………ケンカ売りに来た割りには小石を投げるしか手がないのか?

 そんなんでよくこの場に来れたな?

 カラサス男爵?」

 

 

 

「お、お前なんかに男爵だなんて言われたくない!」

 

 

 

「こんな小石に頼るしか出来ないんだね。

 君程度じゃ俺達バルツィエにはこのぐらいしないと届かないのか…。

 俺達なら、」スッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲシッ!!

 

 

 

「うぶぅ…!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんなに簡単に君達の命に足が届くのにね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王都レサリナス 城西 研究所外 カオスサイド

 

 

 

「ダニエル君ッ!!」バッ

 

「待て!」ガシッ

 

「!?

 レイディーさん!

 離してください!

 ダニエル君が…!」

 

「あのガキを助けようってのか?

 

 

 

 それがどういうことかお前分かってるのか?」

 

「あんなの放っておけませんよ!?」

 

「何故そう思う?

 あのガキはどうやら騎士団の隊員の息子らしいぞ?

 お前騎士団と敵対してんだろうが。

 そりゃつまりお前の敵と敵が潰しあってるってこったろうよ。

 お前からしたらどうなろうがいいことだろうがよ?」

 

「ダニエル君のお父さんはバルツィエに連れていかれたって言ってました!

 ってことはもうダニエル君のお父さんは…。

 だからダニエル君は騎士団とは関係ありません!」

 

「だから助けるのか?

 あのガキを?

 お前に何のメリットも無さそうなあの命知らずのバカタレを?」

 

「何が問題なんですか!?」

 

「………じゃあよぉ?

 あのガキを助けたいってんなら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この女を殺せるか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………え?

 私!?」

 

 

 

「どうしてミシガンを…?

 レイディーさん今はふざけている場合じゃないんですよ!?」

 

「真面目な話だボケ!

 ………どうなんだ?

 殺せるのか?」

 

「………殺せる筈ないじゃないですか。」

 

「そうか…

 じゃああのガキを助けるのは止めとけ。」

 

「今の質問に何の意味があったんですか!?」

 

「…お前があのガキを助けたら奴等は必ずお前を殺しにかかる。

 ………そしてお前と関わり合いのある奴等も同じように狙われる。」

 

「…!」

 

「そうなった場合コイツなんかはお前を誘き出すためのエサなんかに使われるな。

 でお前を殺し終わったらコイツも殺されるかもしくはバルツィエの一部の奴等に慰みものとして扱われる。

 そこまでいったら女として生まれたことを後悔するほどの地獄が待っているだろうな。」

 

「…!?

 ミシガンを…!?

 そんなことは俺がさせません!」

 

「させるさせないとか簡単に言ってるが坊やは一人しかいないんだぜ?

 お前の知り合いは何人いるんだ?

 そいつら全員守りきれるのか?

 そいつら全員一ヶ所にまとめて置いておけるのか?」

 

「………出来ません。」

 

「…正義感のある奴ぁ好きだが責任のとれねぇ奴は嫌いだな。

 お前の軽はずみでどこまで火の粉が飛び火するか考えてから行動しろ。

 誰かと敵対するってのはそういうこった。

 この場合守りきるだけじゃなく守りきれない場合のことを言ってるんだからな?

 無茶なことに巻き込む前にそいつら全員に遺書を書かせてからにしな。

 で?お前遺書書く気ある?」

 

「ある訳ないじゃない!?

 まだ死にたくないわよ!?」

 

「だそうだ。

 お前が行くのは駄目だってよ?」

 

「でも…ダニエル君が………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王都レサリナス 北部 城前広場 アローネサイド

 

 

 

「ダニエルッ!?」

 

「落ち着きなされ!

 メルザ同志!」

 

「トーマスさん…!

 でもダニエルがこのままじゃ…!!」

 

「確かに目を背けたくなるような惨い光景でござる…!

 バルツィエの奴等め!

 子供にも容赦なく蹴りを入れるとは…!」ギリッ

 

「トーマスさん!

 どうすれば…!?」

 

「ぐむぅ…!

 会長が捕まっておるがこれはやむを得ないでござるか………。」

 

 

 

「タレス!

 あの子をあの騎士の方からお守りしますよ!」

 

「待ってください!

 アローネさん!

 ボク達はカタスさんのおかげで今日まで生き延びたんですよ!?

 ここであの場に出向いたらバルツィエの連中に敵対行動とみなされて殺されます!」

 

「敵対行動が何ですか!?

 そんようなものは最初からでした!

 私はあの子を助けるだけです!」

 

「カタスさんのもとにいられなくなりますよ?」

 

「!?

 カタスの…?」

 

「ボク達が飛び出せばバルツィエはボク達にも攻撃してきます。

 そうなったらボク達がそのままバルツィエを全滅させないと奴等はどこまでも追ってきます。

 そしたら巻き込まないためにもカタスさんとはもう…。」

 

「カタスと………。」

 

「知り合いが目の前でいたぶられるのは見ていて辛いとは思いますが今は堪えて下さい。」

 

「………ダニエル君…。

 スミマセン。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王都レサリナス 北部 城前広場 フェデールサイド

 

 

 

「…今の感触…。

 骨でも折れたかな?」

 

 

 

「ハァ……ッ………ッ!!」

 

 

 

「まったく…、

 自分が俺達と比べてどのくらい弱い存在なのか分からなかったのかな?

 こんな小石なんかでどうするつもりだったんだ?

 あ…そうか!」ピンッ!ビュッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドゴォォンッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こうするつもりだったんだよな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王都レサリナス 城西 研究所外 カオスサイド

 

 

 

「何だ今のは!?

 小石が破裂した!?

 あんなの喰らったらダニエル君は…!!」

 

「何てことはない。

 ただマナを込めて放っただけの簡単な術さ。

 …あんなに威力の高いのは初めて見るがな。」

 

「今わざと外したの…!?

 弄ぶために!?」

 

「レイディーさん!

 誰か他にいないんですか!?

 ダニエル君を救ってくれるような人は!?」

 

「…いたらもう駆け付けてるだろうが。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王都レサリナス 北部 城前広場 アローネサイド

 

 

 

「ほらほら早く立って避けないと当たるぞ?」

 

「フェデール!

 悪趣味が過ぎるぞ!?

 もうその辺でいいだろう!?」

 

 

 

「………ッ………!」ブルブル

 

 

 

「………、

 そうだね。

 あんまり君を待たせるのも悪いしな。

 それじゃあ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これで終わりにするか。」ビュッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バキンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………おまえは…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………待たせたな。

 皆のもの。

 遅れてすまない!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ダリントンッ!!?」

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