テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
処刑台にバーナンが上がり執行される直前孤児院のダニエルが妨害する。
だがフェデールに蹴り飛ばされ殺されそうになった瞬間ダリントンが現れる…。
王都レサリナス 北部 城前広場 アローネサイド
「お兄ちゃんッ!
無事だったんだね…!?」
「あれは…!?
アルバート様………ではない!?」
………だがこの期を逃せば後は何時になるか分からぬでござる!
聴くのだッ!!
皆のものッ!!今こそッ!!
今こそ立ち上がるときだッッ!!
我等が立ち上がらずしてこの好機は二度と回っては来ぬぞッ!?
我等がアルバート様は今にやって来るッ!!
それまでにあの子供にすら容赦のない腐りきったバルツィエの連中に今こそ裁きの鉄槌を下すのだッ!!!
あの騎士はアルバート様に仕える騎士でござるッ!!
彼がアルバート様がやって来るまで援護するのだッ!!
そうすればアルバート様が必ずや我等のもとへと救いの手を差しのべてくださるッ!!
この場にいるファンクラブの全員は全力で奴等を倒すのだッ!!
そしてバーナン会長をお助けしろォォォォォッ!!!」
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォッ!!!!!
王都レサリナス 城西 研究所外 カオスサイド
「なっ、何だッ!!?」
「街の人達が…!?」
「…こんだけ集まりゃバルツィエに反感抱く奴が触発されて暴れだすのも頷けるがこりゃやべぇな。」
「レイディーさん!
一体何が起こってるんですか!?」
「前にも言ったろ?
バルツィエってのはこの国でも嫌われものなんだって。
奴等の暴力政治には我慢してる奴等が沢山いるのさ。
それが数を集めちまったせいで噴火しちまってんだよ。
今起こってる事態はその結果だ。」
「大丈夫なんですか!?
これ!?」
「大丈夫な訳ねぇだろ。
目の前で反バルツィエ勢力のトップが殺されそうになってたんだ。
それを止めるために今コイツら躍起になってやがる。
この場にいる奴等全員殺される理由を自分達で作りやがった。」
王都レサリナス 北部 城前広場 アローネサイド
「みっ、皆さんどうなさったのでしょう!?」
「アローネさん!
ここにいると巻き込まれてしまいます!
教会の方へ戻りましょう!」
「ですがここにはカオスがいるかもしれませんのに…!」
「今はそんなことを言っている場合ではありません!
急いで避難しましょう!!」
「騎士団を倒せぇぇぇぇ!!
バルツィエの暴走を許すなぁッッ!!
バーナン会長をお助けしろォオオォォッ!!」
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!
王都レサリナス 北部 城前広場 隊長サイド
「コイツら…!
何してんだ馬鹿共ッ!!
さっさとあの民衆共を静めろッ!!」
「ですがラーゲッツ隊長!!
我々だけではこの数はッ!?」
「口答えするなッ!!
そんなもん魔術でも使って応戦しろッ!!」
「!?
かっ畏まりました!!
ファイヤ「コノヤロッ!!」グワァッ!!」ドゴッ!!
「オイッ!!?
野郎共がァッ!!
役に立たねぇ奴等だなァッ!!!?」
「………セバスチャン、
配置の方はどうなってる?」ピッ
『はっ。
フェデール様の申し付け通り三方は固めております。』
「よし…、
ではあれを使え。」
『承知しました。』ピッ
王都レサリナス 北部 城前広場 ウインドラサイド
「ウインドラ!
俺達も隊長をお守りするぞ!!」
「!
はっ、はい!!」
「予定を変更していたが隊長がお戻りになられたので一旦当初の計画に戻す!!
お前はこのまま伏せておけ!」
「はい!!」
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!
ファイヤーボール!ボォォォッ!!
アクアエッジ!ザバァンッ!
ライトニング!ピシャアァァッ!!
ストーンブラスト!ボコボコボコボコッ!
ウインドカッター!スパンッ
アイスニードル!!ツァツァツァンッ!!
王都レサリナス 城西 研究所外 カオスサイド
「戦争が始まる前に王都で紛争騒ぎかよ。
力で押さえ付けてた政府への反発がここまでとはな。
都民を一ヶ所に集めたバルツィエの失態だな。」
「レイディーさん!
これはいつまで続くんですか!?」
「知らねぇよ。
全員がくたばるまでじゃねぇか?」
「この街の人達が全員!?」
「一度火のついた導火線は止まりゃしねぇだろ。
それこそ水でもぶっかけねぇ限りな。
つまり都民達が騎士団をぶっ飛ばすか、
騎士団が都民達を虐殺するかしかねぇ。」
「そんな…。」
「…この暴動の切っ掛けは反政府側のバーナン達が発端だ。
早ぇ話アイツらが死んだらあの都民共も収まるかもな。」
「!?」
「どうした?
止めてぇならそうするしかねぇぞ?
逆にあそこにいるアレックスでも押さえるか?」
「え?」
「アレックス陛下!
もう少しお下がりください!
ここもいつ攻撃を受けるやもしれません!」
「よい、
私はここで見学させてもらおう。」
「………」
「クリスタル陛下もここは危険です!
急ぎ城の中へ!」
「私も結構です。」
「こんな近くにまで来るのは早々ねぇだろうな。
あの二人を捕まえたらこの暴動も収まるぞ?
どうする?」
「どうするって…。」
「あの二人を捕まえた場合お前はこの国の全てを敵に回すことになるがな。
いや、賞金首なら元々か。」
「レイディー!
カオスはなりたくて賞金首になったんじゃないんだよ!?」
「そんな気持ちなんざどうだっていいんだよ。
現状がそうだって言ってんだ。
でどうする?
この暴動を止めるんならお前にはこの策か最善だろう。
この国の全てを敵に回すと言ってもあそこでバルツィエに反旗振ってる奴等ぐらいは味方になってくれるかもしれねぇぞ?」
「………なら「よく考えてから行動しな。」」
「最善と言っても本来はお前はこの件には無関係だ。
お前が何かする必要性はない。
例えお前がバルツィエの血筋のものだったとしてもだ。
この暴動は奴等自信が招いた身から出た錆でもある。
お前が背負ってやる義理もねぇ。
それでもお前はこれを止めたいのか?」
「………」
「さっきも言ったがお前がこれを止めると巻き込まれる奴等はどうするってんだ?
さっきはたった一人のガキだったが今度のこれは数十万人にも及ぶスケールだ。
こいつらに肩入れしようものならバルツィエは確実に総力をもってお前やお前の関係者を排除しにくる。
お前は結局のところ曖昧な存在だ。
バルツィエの血を持ちながらバルツィエには属さずそれでいてバルツィエではないにしても一般人とも言えない…。
ましてやその一般人にも狙われるような存在だ。
そんなお前が何故アイツらの為にリスクを負おうとする?
お前の正体を知ったら両方とも敵になるかもしれない陣営同士だぞ?」
「………」
「…こんなことも答えられねぇような奴が無闇に首を突っ込むなや。
お前の知り合いがピンチに見舞われた訳でもねぇんだ。
正義感なんざゴミ箱にでも捨てろ。
何も背負えねぇ奴に任せられる物なんざ何もねぇんだよ。
今は事の顛末を見届けな。」
「………」
「さて、ダリントン………
どう動くんだ?」
王都レサリナス 北部 城前広場
「私のせいで皆が………。」
「………バーナン。」
「済まないダリントン、
私がバルツィエに捕まってしまったばかりに事態を悪くしてしまったようだ…。
だがこうなってしまった以上私も立ち上がるしかないようだな。
今こそこの国をバルツィエの手から救おう。
私も君の計画に全面的に支援することにする。
………彼を宣伝するいい機会だ!
先ずは私が陛下達を押さえるとしよう。
申し訳がないがこの枷を斬ってもらえないか?」
「…分かった。
今解放しよう。」スウッ…
「…?
ダリントン?
お前香水でもつけるようになったのか?
戦闘マニアのお前にしては珍しく…、」
ブザンッ………!!!
「………?
………!?
…っぁぁあッ!!?」ブシュッ!!
「ッフフ。」ニヤリ
「……アァァァァッッ!!!
ダリントン!?
何をするんだッ!!?」
「何って………?
解放してやるんだよ。
この地獄のような退屈な世界からなぁ。」ザンッ………!