テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
開戦宣言の広場でバーナンがダリントンに処刑されダリントンとバーナンの部隊が同士討ちを始める。
ダリントンも騎士の一人と相討ちになり倒れるが…。
王都レサリナス 城西 研究所外 カオスサイド
「ウインドラ…!?
ウインドラはあの死体に気付いたみたいです!!」
「ウインドラ!?
あの騎士が…!?」
「…気付いたのはいいがあれじゃあどうすることも出来ねぇだろうな…。
声をいくらあげたところで周りにかき消されちまう。
かといって直接死体を叩き起こそうにもあれじゃあフェデールが自分の身を守っただけにしか見えない。
単純な作戦だが奴等いいように操られてやがる。」
「どうにかして皆にあの死体に目を向けてもらわないと…!?」
「………あれが坊やの言っていた知り合いかい?」
「はい!
でも………。」
「…坊やはアイツに痛い目にあわされたんだろう?
なのに何でアイツを心配するんだ?」
「それは………。」
「アイツがいるってことはダリントンの部隊は確実に坊やの敵だ。
敵の心配なんざするだけ徒労だろうに。」
「ウインドラは…!!
………敵ではありません!
俺の友達なんです…。」
「ほ~ん?
友達ねぇ~。
あんなふうに捕まえられるのが友達のやることかねぇ~?」
「………友達です。」
「友達を助けたいか?」
「………はい。」
「お前やお前と一緒にいる奴を捕まえに来るような奴でも?」
「はい。」
「向こうは友達とは思ってなくても?」
「はい。」
「………ここででしゃばって助けたとしてもアイツが後日お前らの敵になるかもしれないのに?」
「はい。」
「なんならさっきの話の通りお前がいないところでお前の身内の村を襲うような連中が敵になるかもしれないのに?」
「………それでも助けたいです。」
「お前のそれは何だ?
正義感か?
それとも昔迷惑をかけた贖罪か?
どういう気持ちで助けたいなんて言ってるんだ?」
「俺は………。」
「答えられねぇとかは「分かりません!」…あ?」
「俺は………正義感とか騎士道とかそんな考えはもう十年前に捨てました。
俺は馬鹿だから難しいことは分かりません。
けど俺は俺が友達を見捨てたくないと言うことだけは分かります。」
「………分からねぇなぁ。
どうしてそこまでしてあのお友達に固執する?
お前ぐらいいい奴なら名を伏せとけば友達なんざいくらでもできるだろ?」
「友達は………俺にとって友達はそんなんじゃない。
そんな他に変わりができるからとかじゃない…。
ウインドラは…
俺にとって初めてできた最初の友達だから…、
例え何度酷い目にあわされてもそれは変わりません。」
「………よく理解できねぇな
お前のそれは。
一度剣を向けられたらそこからは敵になんだろうに…。」
「俺は剣を向けられるぐらいじゃ友達を辞めたりしませんよ。
俺はずっと一人だったから友達の定義とかは知りませんけど。」
「孤独性がッ…。
それはただ単にお前が友達が少ねぇから必死こいて友達っていうレッテルを守ってるだけじゃねぇのか?
お前にとってはあのお友達が宝石類のように大切なのかねぇ。」
「宝石の価値は分かりませんけど俺にとっては宝石よりも生きている友達の方が大事です。」
「………お前は見ず知らずのそこらの他人のためじゃなくあの友達を救いたいんだな?」
「はい。」
「命………かける覚悟はあるか?」
「はい。」
「お前の命じゃねぇぞ?
お前の周りの奴等の命だ。」
「はい。」
「物好きだなぁ。
そんなに誰かを助けたいかねぇ…?」
「俺は昔から人の役に立ちたいとおもってましたから。」
「ありきたりの回答だな。
就活でそんなこと言ったら一発で不採用だ。」
「………スミマ「だが、」」
「短い付き合いだがお前がどういうやつなのかは理解しているつもりだ。
まだまだ未熟な思考を拭えてねぇようだがそこまで言うのなら今回は及第点として採用してやろうか。」
「レイディーさん!」
「今回はアタシが手を貸してやる!
アタシが一発であの状況をアイツらに伝えてやる策を考えてやるよ。」
「!!
有り難うございます!!」
「礼言う前にお前はしっかり今後のことを対策しとけ!
本格的にバルツィエにケンカ売るんだ。
お前はお前が大切で守りたくても手の届かねぇ奴等をどうするかはちゃんと考えとくんだな。
アタシはそいつらがどうなっても知らねぇぞ?」
「分かりました!」
「よしよく言った!
じゃあアイツらに教えてやろうじゃねぇか。
お前らがどうしようもなく不毛な争いをしてるってことをよぉ!」
王都レサリナス 北部 城前広場 ウインドラサイド
「くっ!「オラッ!」
このっ!「死ね!」
止めろ!!「ゲスがぁっ!!」
聞けェェェッ!!」ザンッ!!
「ウインドラ!
もう半数が殺られたぞ!?
このままでは作戦もあったもんじゃない!!
どうにかできないか!?」
「アレを見てください!!
あの隊長の死体を!!
アレを調べればこの状況は「何してんだコラァッ!?」ブッ!?」
「ウインドラ!?
………あの隊長の死体を調べればいいのか!?
分かった!!
俺に任せろ!!」ダダッ!!
「お願いします!!」
「よし!
………これ「はい邪魔ァ~!」は…?」ザンッ!
「ナフトさん!?」
「ここから先は通さないよ?」
「貴様!
フェデール!!」
王都レサリナス 城西 研究所外 カオスサイド
「不味いな。
もうウインドラの隊が半分くらいになってる。」
「ウインドラは………
まだ無事ね。」
「レイディーさん!
ここからどうすれば…!?」
「………今日は快晴か。」
「快晴!?
天気がどうしたんですか!?」
「なぁ、坊や。
空って青いよなぁ。」
「は!?
………はぁ?
それはそうですけど?」
「よし、閃いた!」
「え!?
もう思い付いたの!?」
「あぁ、
天才のアタシな任せな。
あの死体を皆に伝える方法が出来たぜ!!」
「流石レイディーね!
でどうするの!?」
「その方法俺に任せてください!」
「いんや?
別に何もしなくてもいいぜ?
それでも何かしたいんなら今からアタシがやることでここに注目が集まったらアタシの変わりに出ていって俺がやったんだぞアピールしてきな。」
「!
分かりました!」
「レイディー!?」
「いいんだよミシガン!
それでウインドラが救えるのなら。」
「カオス…。」
「………レイディーさん、
やってください。」
「おうよ!
………つってもアタシがやることッて言ったら
アイスニードル!!」パキパキパキッ
「?
上空に氷を?」
「…後は…。」
王都レサリナス 北部 城前広場 フェデールサイド
『フェデール様。』ピッ
「!
何だい?
セバスチャン。」
『たった今、研究所付近からフェデール様のいる辺りの上空に向けて何者かの極小規模な魔術が発動したもようでございます。』
「研究所から?
で?
それがどうかしたの?
どうせここまで届く前に消えてるでしょ?
今俺ここ守るのに忙しいからその程度の報告ならしなくていいよ?
そいつは後で調べる。」
『いえですが…。』
「?
何だよ?」チラッ
ピカッ
「(まぶし………。)」
ザッ、ザッ、ザッ!!
「ウォオオォォォッ!!!?」
「なっ!?
ユーラス………!?」
王都レサリナス 城西 研究所外 カオスサイド
「まっ!
こんな感じかな?」
「あの死んだフリしてた人が起き上がった!!」
「これで騎士団の人達もこの戦いを止めてくれるでしょうね。」
「そうだな。
連中には残酷なことも伝えちまうがこれなら流石に言い訳は出来ねぇだろうよ。
なんたってダリントンの体だと思ってた死体が動き出したんだ。
あそこで踊らされてる連中も自分達がしなくていい戦いをしてたことに気付く筈さ。」