テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
開戦式にて暴れだしたラーゲッツを止めるためウインドラが応戦する。
果たしてウインドラは…。
王都レサリナス 北部 城前広場 ウインドラサイド
「………何だこりゃぁ…?
この俺がスッ転ばされるなんざ何年ぶり………、
そういやぁ最近はフェデールに気絶させられまくってんなぁ。
………だが俺に片膝つかす奴はバルツィエ以外では初めてだ。
テメェ何者だ?
ただの雑魚じゃねぇな。」
「………」
「そこらの雑魚どもにこんな力は出せねぇが…。
そんなことよりも…」スッ
ガキィィィンッ!!
「…!」
「テメェはこの俺の進撃を止めたッ!
こんな屈辱はあってはならねぇッ!!
テメェが何者かは知らねぇが俺達バルツィエに刃向かったことを後悔させてやらねぇとこの俺の気が済まねぇッ!!」
「おかしなことを言うな?
先程までは手応えのある相手を求めていたのではないのか?
俺に対して何故そこまで激昂する?」
「雑草が俺に口答えするんじゃねぇぇぇッ!!」スッ
スサササササササササササササササササササササササササササササササササササササササササササササササササササササササササッ!!!!!!
「………」
「ハハハハハハッ!
止められるものなら止めてみな!
この速度についてこれるならな!?
このまま蜂の巣にしてやるぜ!
秋沙雨ッ!!」スサササッ!!
「………ここだッ!!
神月烈破ッ!!」ドンッ!!
「うおあっ…!?」ザザッ…!
「何度やっても無駄だ。
お前達の動きは既に予習済みなんだ。」
王都レサリナス 北部 城前広場 アローネサイド
「おっ、おい!
あの騎士…!
バルツィエの攻撃を停めたぞ!?」
「それだけじゃねぇ!
あの駿足に反応して攻撃を当てやがったッ!?」
「何なんだあの騎士は………!?
あんなに強い奴がダリントンやバーナンの他にいたのか!?」
「一体誰なんだあの騎士は…!?」
「あの騎士の方………どことなくカオスの容姿に似ています。」
「動きもバルツィエ達………どちらかと言うとカオスさんにそっくりですね。」
「まさか………あの方がウインドラさん…?」
王都レサリナス 北部 城前広場 ウインドラサイド
「ウォォオォォォォォォオォォオオッッッ………!!」
「吼えるな。
煩いぞ?」
「オオオオオ……!!
………フゥ…。
そいつぁ悪かったな。
なんせこの高揚が抑えられなくてよォ?
雑魚共の中にこんな粒がいたとは…。
バルツィエでもねぇクセにやるじゃねぇか。
名を聞いとこうか。」
「………バルツィエでもない…か。」
「あぁ?
そうだろうがよ?」
「まだ気付かないのか…?
俺の使う剣技に…。」
「剣技が何だってんだ?
そんなもん………、
………よく見てりゃ俺達の剣技に似てはいるが………。」
「………ハッキリと教えてやらねば分からんらしいな。
ならば教えてやろう。
俺の名は………
カオス=バルツィエだッ!
貴様らと同じくバルツィエの血を引く者ッ!!
父に代わり貴様らバルツィエの悪行を聞き付け断罪しに参ったッ!!」
王都レサリナス 城西 研究所外 カオスサイド
「…………は!?
ウインドラ………!?」
「今ウインドラ…………カオスの名前を………?」
「何だどうなってんだ?
アイツお前の友人のウインドラって奴じゃなかったか?
まさかお前………偽者か?」
「そんな訳無いでしょう!?」
「カオスはカオスだよ!
あっちがウインドラ!
ウインドラ=ケンドリュー!」
「…だがよ?
アイツ、カオス=バルツィエって名乗ったぜ?
アタシはどっちを信じたらいいんだ?」
「私達の方だよ!?
ここまで一緒だったのにどうして私たちを疑うの!?」
「いやぁ………つわれてもアタシはお前らの村に行っただけで事情なんかよく知らねぇしよ。
アイツとコイツが同じ名前名乗ったところでどっちが正しいのか分からねぇんだよ。
………どっちもカオス=バルツィエって名前なのかもしれねぇしな。」
「同時期に同じ村に同じ家から同じ名前の人がいる訳無いでしょう!?」
「いるかもしれねぇぞ?
仮にも貴族の家なら息子が誘拐されないために影武者をたてることだってあるくらいだからな。」
「うちはそんなことしてませんよ!
アイツは………ウインドラ=ケンドリュー。
影武者でもなんでもない俺の友達です…。」
「そうだよ………、
私達はずっと一緒だった友達で家族…。
誰が誰の代わりだったなんて有り得ない…。」
「ふ~ん?
そうか。
だが現に目の前でアイツはお前の名前を騙ってるぞ?
アイツは何がしたくてお前の名前を騙ってんだ?」
「それは俺にも………。」
「………今は様子を見るしかねぇか。
どうやらラーゲッツ相手にも善戦してるようだしな。
お前のお友達が何をしてぇのかはそれからだ。」
王都レサリナス 北部 城前広場 アローネサイド
「え!?
カオス!?」
「…あの人が?」
「でもあの人はカオスではありませんよ…?」
「何を言っているのでしょうか…?
どうしてあの騎士はカオスさんの名前を………?」
「まさかまたサハーンと同じで誰かが変装を!?」
「………いえそれは無いです。
あの格好は全然カオスさんとは違いますし何よりこの場にいる人がカオスさんのことを知っている限りあの人がカオスさんに変装しても意味がありませんよ。」
「この街にいる方は手配書で皆さんはカオスの顔を知っている筈です。
ということはあの方がカオスと名乗っても直ぐに嘘だと発覚してしまうのでは…?」
「…あの騎士がどういう考えでカオスさんの名を名乗ったのかは分かりませんが今はあの戦いを見届けるしかありません。」
王都レサリナス 北部 城前広場 ウインドラサイド
「んだとぉ?
テメェがカオス=バルツィエだぁ?
手配書と全然顔が違うじゃねぇか!?
下らねぇ冗談言ってんじゃねぇぞッ!!」
「別に冗談は言ってない。
これが俺の本来の名前だ。
この街に来て身分を隠す必要性があったので友人の名前を借りて騎士には入隊はしたが間違いなく俺はカオス=バルツィエだ。」
「友人だァ!?
じゃああの手配書の男は誰なんだよ!?」
「奴こそが俺がこの王都で名を借りているウインドラ=ケンドリューだ。
アイツが何故俺の名を使っているのかは知らないがそんな些細なことは今この時の俺には関係ない。
ここで貴様らバルツィエを倒せば俺が俺という証明になるだろう。」
「………複雑な事情があるようだがそんなこたァテメェの実力を計りゃ見えてくるこったな。
テメェが本当に“バルツィエの血を引く者”だってなぁ!!」スッ
「こちらこそ!
それを望むところだッ!!」