テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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 青年カオスはアローネ、タレスと共に旅をしていた。

 開戦式にてラーゲッツを破ったウインドラだったが直後に騎士団長フェデールに捕まってしまう。

 その時カオスは…。


友の危機

王都レサリナス 北部 城前広場 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの騎士………カオス様じゃなかったのか………。」

 

 

 

「俺達を騙してたのか………?」

 

 

 

「なら………本物のカオス様はどこにいるんだ………?」

 

 

 

「………新聞にはダレイオスに逃げたってあったぞ。」

 

 

 

「で、でもそれは!

 今日のこの式をぶち壊すために流したデマだったんじゃ………。」

 

 

 

「どうしてデマだって分かるんだよ?

 デマだったらあの手配書のカオスは新聞社と繋がってることになるぞ………?」

 

 

 

「………本当にダレイオスに逃げたのか?」

 

 

 

「よくよく考えたらあんな噂あやふやだしアルバート様の息子がいたなんて話どうやって確かめるんだよ。

 アルバート=ディランは本当に死んでたんだろ?」

 

 

 

「………そう都合よくアルバート様に息子がいてこの国を救いに来るなんて話ある訳無かったんだ………。」

 

 

 

「じゃああの手配書のカオスも………。」

 

 

 

「あの騎士みたいに俺達が信じきってた姿を見て嘲笑う為にそう名乗ってただけの偽物だったんじゃないか………?」

 

 

 

「………アルバート様のような………

 アルバート様の意思を継いだ救世主なんていなかったのか………。」

 

 

 

「これじゃあ何のために百年もの長い間アルバート=ディランを待ち続けたのか………。」

 

 

 

「あの騎士がラーゲッツを倒せたのはまぐれだったんだな………。」

 

 

 

「………もうこの世界は終わりなのかな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王都レサリナス 北部 城前広場 ウインドラサイド

 

 

 

「なぁ、フェデールゥ?」

 

「ユーラス、

 何の用だ?」

 

「その偽カオスさぁ。

 俺に殺らせてくれねぇ?」

 

「………何?」

 

「今日一番の美味しい配役をさせてもらってなんだけどよぉ。

 俺今日あそこのバーナンとこの奴一人しかやってねぇじゃん?

 なんかもの足りねぇわ。」

 

「こいつはもうラーゲッツとの戦いで力を使い果たして虫の息だぞ?

 まだそこらのダリントンかバーナンのとこの騎士相手にしてたほうがいいと思うが…?」

 

「あんな顔以外全く同じような連中の相手しても詰まらねぇよ。

 それよかそっちの偽カオス殺った方が後々いい話題になりそうじゃん?」

 

「…お前がそうしたいのなら別に譲ってあげてもいいぞ。

 ほらよ。」ドスッ

 

「うぐっ!?」

 

「ほいありがとさん。

 ………さぁてぇ、

 偽カオスかぁ…。

 お前とは一本突き使い同士手合わせしてみたかったがラーゲッツに持っていかれたからなぁ…。

 お前をどう料理してやろうかなぁ…?」ゲシッゲシッ!

 

「…!

 …!

 ……うっ!」

 

「ラーゲッツを殺すほどの奴だからなぁ…。

 そんなお前を殺ったとなると親戚とかの集まりでいい自慢になるぜ。

 ラーゲッツには悪いがなぁ。」

 

「…!

 貴様らは………!」ピタッ

 

「あん?」

 

「………貴様らは、貴様らの仲間が俺に殺られたというのにそんなくだらないことしか頭にないのか…!?」

 

「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドスッ…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぶはぁっ!!?」ドサッ…

 

 

 

「………お前さぁ…?

 仮にも俺達と同じ職に就いてたんだろ?

 ならさぁ…。

 そんな人一人死んだくらいでゴタゴタ言うなよ。

 目の前で親族が死んだからなんだってんだ。

 そんなことはこの世界いくらでも聞く話だろ?

 だったらさぁ?

 そいつの死をどうやって華々しい話に出来るかどうか考えろよ。

 そっちの方が死んだ奴も浮かばれるし喜びそうだろ?」

 

 

 

「…!!

 ………貴様らバルツィエはそんな血も涙も感じられない考え方しかしないのか…。

 そんなふうに人の命を軽々しく散らして良いような物のようにしか扱えないのか!?

 貴様らはぁッ!!」

 

 

 

「熱くなるなって。

 どうせラーゲッツなんか死んだってこの世界のどっかには代わりの命が生まれてんだろ?

 今この瞬間にいくつもの命が生まれては死んでいく。

 ラーゲッツもそのうちの一つだったってだけさ。」

 

 

 

「人の命に…!!

 代わりなんていない!!

 誰かの代わりなどある訳がないだろうッ!!」

 

 

 

「価値観なんて人それぞれさ。

 オタクがいくら弁舌説いたところで俺達には馬耳東風ってやつだし俺達の考えなんてオタクも理解出来ないんだろ?

 なら最終的な価値観は力で押し通した方が正解者なんだよ。

 俺達を説得したいのなら俺達を力で捩じ伏せてから従わせてみな。

 そうすりゃ聞く耳くらいなら生えてくるかもな?」

 

 

 

「…人の命を粗末に扱ってきたバルツィエには何を言っても無駄のようだな。

 俺達人とお前達人格破綻者とはこの先一生相容れないのだろう。」

 

 

 

「何?

 俺達と分かりあおうとしてたの?

 お前達のような劣等種が?

 俺達と同じ席について会談でも開きたかったの?

 御笑い草だねそりゃあ。」

 

 

 

「……バーナン隊長は最後までお前達がアルバさんのように分かりあえると信じていたのに…!」

 

 

 

「あのおっさんそんなこと考えてたんだぁー。

 興味無さすぎて全然気付かなかったぜぇー。

 …アルバさん?

 アルバートおじさんのこと?

 あのおじさんそんなふうに呼ばれてたんだなぁ。

 お前の武器の扱い方っておじさんに習ったんしょ?」

 

 

 

「………教えてやる義理はない。」

 

 

 

「それってもう答え言ってるようなもんじゃね?」

 

 

 

「貴様に話すことなど何もない………。

 貴様らのような人として大切なものが欠如したような人種達とは。」

 

 

 

「………あっそ?

 じゃあ逝っとく?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハシッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お?

 何だ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………止めてくれよ!

 その人はぼくを守ってくれた人なんだ。

 殺さないでよ………。」

 

 

 

「はぁ~ん、

 このガキまだいたのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガシッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぐっ………!」バタバタッ!

 

 

 

「劣等種の分際でこの俺に指図してくるなんてなぁ。

 子供だからって俺達が手を出さないなんてことないって学べねぇのか?」

 

 

 

「止めろ!

 ユーラス!

 子供にムキになるなんて大人気ないぞ!!?」

 

 

 

「………そういうさぁ?

 うざったい価値観なんとかならない?

 子供だから大人だからとかどうだっていいだろ?

 子供なんて何も出来ない弱い存在だから甘くしてあげるなんて考えなんなんだよ?

 刃向かってくるなら平等に相手すんのが当然だろ。

 弱いってんなら俺達バルツィエからすればお前ら劣等種は均等に弱いんだからいちいちお前らが噛みついてくる度にバルツィエは大人の対応をしなきゃいけねぇのか?

 そんな周りの視線に踊らされて対応を変えるなんて弱者みたいで嫌だね。

 俺は俺のやりたいように振る舞うのが好きなんだ。

 だから俺に刃向かうこのガキはこうやって一突きしてぶっ殺してやらなきゃ…「ユーラス!!後ろだ!!」ごはぁっ…!?」ドンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズザザザザァッ…………!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …………………………………………………カオス?

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