テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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 青年カオスはアローネ、タレスと共に旅をしていた。

 城前広場で始まったカオスとユーラスの戦闘でカオスはユーラスから罵られる。

 カオスには剣術としての腕が足りないと指摘するユーラスだが…。


旗色の悪い戦況

王都レサリナス 北部 城前広場 フェデールサイド

 

 

 

「え!?

 ぼくですか!?」

 

 

 

「そうだよお前だよニコライト!

 お前とアイツが同じなんだよ!

 脚の滑らし方が!」

 

 

 

「…言われてみればそんな気もする…。」

 

 

 

「気がするどころじゃねぇよ!

 マジで同じなんだって!

 ほらやってみろよ?」

 

 

 

「………こうですか?」スッ…

 

 

 

「そう!

 正にそれだ!」

 

 

 

「本当…、

 ニコラがカオスと同じ動きしてる。」

 

 

 

「……それはぼくが未熟だって言うことですよね?

 不愉快です!

 帰ります!」スッ…

 

 

 

「だから待てって言ってんだろ?

 悪かったって。

 そうどさくさに紛れて帰ろうとしないでくれよニコライト。」シュンッ!ハシッ…

 

 

 

「………次ぼくをバカにするようであれば問答無用で帰ります。」

 

 

 

「ハハッ気を付けるよ。

 …しっかしあのカオスって奴はとことん不器用だな?

 あのくらいの年になってまでまともに飛葉翻歩すらなっちゃいないとは。」

 

 

 

「流石に子供のときはうちもあぁだったかもだけど長年続けてたら…

 ねぇ…?」

 

 

 

「子供の頃身に付けたにしてもアルバートがどっかで矯正してやらなかったのかよ?

 息子の教育もろくに出来ねぇのかあのおっさんは?」

 

 

 

「…才能が無かったとか…?」

 

 

 

「ハハハッ!

 その線が濃厚かもな!

 あの年であんな動きしか出来ねぇんならそうとしか考えられねぇ!

 よくもまぁあの程度の奴が俺達にケンカ売ってきたよなぁ。

 とんだ世間知らずの田舎者がいたもんだぜ。

 俺達バルツィエがアイツと比べてどれ程の技量を持ってるかここに来るまでで誰も教えてくれなかったのか?」

 

 

 

「田舎者は人と話すのが苦手なんだよ…。」

 

 

 

「なら知る機会が作れなかったんだな!

 可哀想に!

 田舎者には人見知りが多いからなぁ!

 都会育ちの同じバルツィエはそんなことないのになぁ!」

 

 

 

「田舎者にして無能で人見知り…、

 いいとこなし…。」

 

 

 

「ハハハハハハ!!

 無能はちょっと言い過ぎだぜ!

 こう言ってやれよ!?」

 

 

 

「何て…?」

 

 

 

「ガキレベル。」

 

 

「ウフフッ…!

 そっちの方が悪意詰まってる…。」

 

 

「けどしっくりくるだろ?

 今のアイツ見てるとガキと同じレベルだ。」

 

 

「帰ります。」シュンッ!

 

 

 

「早ッ!?

 待てって!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王都レサリナス 北部 城前広場 ウインドラサイド

 

 

 

「(今のカオスでは………、

 バルツィエにぶつけるのは早すぎたか………。

 ここは俺がどうにかするしか………。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヨォ~ウフェデール

ハンキャクシャドモハカタズイタノカ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(!?

 あれは他のバルツィエの体長達…!?

 ………なるほど、民衆を抑えるのは他の隊に任せて自分達は別の場所に部隊を配置させに行っていたのか。

 となるとこの辺りは既に包囲網が敷かれているだろうな…。

 とすれば………。)カオス!」タタッ!

 

 

 

「………」

 

 

「カオス、

 ここは俺が引き受ける。

 お前は今すぐここを脱出しろ。」

 

 

 

「………何で?」

 

 

 

「あそこを見てみろ。

 あそこにいるのはバルツィエの体長達だ。

 アイツらは今街の南と西と東から来た。

 この付近は既に奴等の包囲網が整っている可能性がある。」

 

 

 

「………なら脱出できないってことじゃないの?」

 

 

 

「いや…、

 包囲網が出来上がっているのなら厳しいが逆にチャンスだ。

 奴等バルツィエがこの場に集まっているということはすなわちその街の包囲網は手薄の筈。

 お前のその飛葉翻歩さえあれば並みの騎士団なら突破出来るだろう。

 お前はこの隙にそこを抜け出ろ。」

 

 

 

「ウインドラはどうするんだよ?」

 

 

 

「この騒ぎを起こしたんだ。

 無事に済むとは思っていない。

 もとより覚悟のうえだ。

 俺が死んでも脱出させてやる。」

 

 

 

「………」

 

 

 

「聞いているのかカオス。」

 

 

 

「………」

 

 

「おいカオ「ウインドラ。」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「邪魔しないでくれないか?」

 

 

 

「…邪魔だと!?

 カオス!

 何を言っているんだ!?」

 

 

 

「今は戦闘中だよ。

 集中したいんだ。

 気が散るから話しかけないでくれる?」

 

 

 

「集中したい…?

 何か勝てる策でも見つけたのか!?」

 

 

 

「それは特にはないけど…。」

 

 

 

「ならこれ以上消耗するのは無駄だ。

 どのみちお前では勝てない。

 今のうちに引いておいた方が後々逃げ切れる確率が上がる。

 ここは俺に任せておけ。」

 

 

 

「………」

 

 

 

「勢いよく飛び出てきて何もせずに退きづらいのは分かる。

 だがよく考えろ!

 ここでの経験を次に生かすことが今のお前のそのとれる最善の策ではないのか!?

 みすみすここで命を捨てるようなことはない。

 ………お前は後で俺達の無念を晴らしてくれればいい。

 だからカオス今は退くんだ!」

 

 

 

「………」

 

 

 

「カオス………

 言うことを聞いてく…うっ!?」ドンッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………邪魔が入って悪かったね。

 続きをしようか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………カオス………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王都レサリナス 北部 城前広場 カオスサイド

 

 

 

「………もういいのか?」

 

 

 

「あぁ。」

 

 

 

「そうか。

 別に二人で挑んできてもいいんだぜ?

 そんな無抵抗じゃ萎えてくるしよぉ。」

 

 

 

「アンタが一人なのに俺達が二人がかりなんてルール違違反だろ?」

 

 

 

「はぁ?

 いつからルールなんて出来たんだ?

 これは殺し合いだぜ?

 ルールなんざねぇよ。

 何でもありだ。

 それにここで俺がお前を見逃してもその他の奴等はお前らを見逃しちゃくれない。

 数でいやぁお前らは俺達に圧倒的に不利だ。

 それならちょっとくらいハンデやってやってもいいんだぜ?」

 

 

 

「ハンデなんていらない。

 全員が向かってくるなら全員倒していくまでだ。」

 

 

 

「大きくでたなぁ!

 俺達全員を倒すだって?

 俺一人に手こずってるようなお前がどうやってこの国の騎士団を倒せるってんだ?

 頭の計算が狂ってやがる。」

 

 

 

「………」

 

 

 

「それによぉ?

 俺が強いからって俺さえ倒せばいいとか思ってんじゃねぇか?

 言っておくがそこで転がってる馬鹿よりかは強いが別に俺は騎士団の最強って訳じゃねぇんだぜ?

 俺より強い奴はまだいるんだ。

 すぐそこにいるフェデールって奴は俺の倍は強いぜ?

 それなのにお前、俺に手も足も出ないってどうなのよそこんところ。」

 

 

 

「………」

 

 

 

「今頃になって自分がどれだけ無力なのか思い知ったか?

 これだから田舎で育ったような学のない能天気野郎は…「ッ!!」!」ブンッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お喋りはしなくていい。

 喋っている暇があったらもっと畳み掛けてこい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………へぇへぇ。

 田舎者はコミュニケーションの大切さを知らないねぇ。

 こうして細かく情報を教えてやってんのに無下にしちまうとは。

 それでも吹っ掛けられたからにはやってやろうじゃん!

 精々長生きできるようにしっかりガードを緩めるなよ?

 行くぜ!」シュンッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王都レサリナス 北部 城前広場 ウインドラサイド

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(カオスは何を狙っているんだ?

 油断させてから隙が出来た時に仕留める作戦なのか?

 だとしてもユーラスを倒したところで終わりではない。

 また次の奴が出てくる。

 そう何度も使える作戦ではないぞ!?

 この状況をどう切り抜けるんだカオス!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シュンッ!シュンッ!シュンッ!シュンッ!シュンッ!シュンッ!シュンッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キンッ!!

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