テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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 青年カオスはアローネ、タレスと共に旅をしていた。

 カオスがユーラスと戦っているとユーラスからカオスがアルバートの血筋なのか疑われる。

 民衆もそのことを疑い始め…。


心境の異変

王都レサリナス 北部 城前広場 カオスサイド

 

 

 

「それじゃあそろそろ逝ッてみようかぁ!!?

 『岩石よ!我が手となりて敵を押し潰せ!ストーンブラスト!』」パァァァァッ

 

 

 

「(追撃……!)」

 

 

 

「俺の追撃は最高十五連撃まで可能だ!

 この連撃を全て俺の剣に込める!

 そこのカスの雷撃野郎のパクリとは段違いの威力の魔技をお見舞いしてやるぜ!!

 跡形なく消し潰してやるから覚悟しな!!」パァァァァッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王都レサリナス 北部 城前広場 ウインドラサイド

 

 

 

「この魔力は………俺の瞬雷槍よりも上………!?

 バルツィエの本気はこれ程までなのか…!!?

 カオス!!

 逃げるんだ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王都レサリナス 北部 城前広場 フェデールサイド

 

 

 

「あぁ~あ、

 これで終わりかぁ…。」

 

 

 

「うちらまで回ってこなかったし…。」

 

 

 

「これでやっと帰れるんですね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(もう何も打つ手がないのか…?)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王都レサリナス 北部 城前広場 カオスサイド

 

 

 

「おッシャアァァ!!

 準備オッケーだぜ!

 何時でもお前を消し飛ばせすことができるくらいに力が溜まったぜ!?

 お前ももう恥をさらさなくて済みそうだ!

 喜べ!」

 

 

 

「………」

 

 

 

「こんな状況になっても対抗魔術の一発も放たずに何を考えているのか知らねぇが全てはお前のそのバルツィエの血を持ちながら無能に生まれてきたのが失敗だったなぁ!!

 まさか飛葉翻歩だけじゃなく魔術も満足に撃てないのかぁ?

 どれだけ駄目な奴なんだよお前は?

 それもできないようじゃお前が負かしたイクアダのガキの方が才能に恵まれてんじゃねぇか?

 アイツがお前くらいの年になったら完璧にお前より強くなるぞ?」

 

 

 

「………」

 

 

 

「言われっぱなしで悔しくねぇのかよ?

 もう口も開かなくなっちまってんのか?

 泣いちまうくらいだからそれもそうか!

 自分が無能だってこと認めて言い返すことも出来なくなってんだな!

 俺なんか才能溢れすぎて七歳くらいでもう今くらい飛葉翻歩も瞬迅剣も追撃も出来るようになってたんだぜ?

 どうだ?

 今のお前はその時の俺に敵いそうか?」

 

 

 

「………」

 

 

 

「………つまんねぇなぁ。

 こんな無気力野郎とっとと消しちまおう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 派手な演出で決めてやるんだから最後くらいいい声で鳴いてくれよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とうしてだ。

 

 

 

 やられているのに。

 

 

 

 こいつらと戦っていると…、

 

 

 

 そこまで恐くないのは…。

 

 

 

 それどころかもっと戦っていたくなる…。

 

 

 

 こいつらともっと剣を交えていたくなる…。

 

 

 

 この気持ちは何だろう…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いや………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この気持ちは何だったか…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この感覚には覚えがある。

 

 

 

 ずっと前に同じ気持ちになったことがある…?

 

 

 

 いつだっただろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ネイサムのガーディアント戦だったかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………違う。

 

 

 

 あの時もガーディアントは強かったけどこんな気持ちにはならなかった。

 

 

 

 他に強敵と戦ったのは………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ニコライト!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 でもない………。

 

 

 

 近いけどニコライトよりももっと強い相手だった気がする。

 

 

 

 俺の相手で他に強い相手なんていただろうか………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あぁ………。

 

 

 

 いた………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一番忘れてはいけない人を忘れていた。

 

 

 

 俺が今まで戦った中で一番強くて一番勝ちたかった人………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 おじいちゃんを………。

 

 

 

 ………そうか。

 

 

 

 この気持ちが何なのか分かった。

 

 

 

 これは………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 懐かしさだ。

 

 

 

 とても大切だった時間を思い出した………。

 

 

 

 ウインドラと稽古をつけてもらっていたときの時間…。

 

 

 

 この感情はあの時のことを思い出して切なくなってるんだ。

 

 

 

 どうして今思い出したのだろうか………?

 

 

 

 今戦っているのはおじいちゃんじゃないのに………。

 

 

 

 今戦っているのはおじいちゃんとは違う別の………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………!

 

 

 

 おじいちゃん…?

 

 

 

 おじいちゃんが………近くにいるような気がする………!?

 

 

 

 どこだ………?

 

 

 

 どこにおじいちゃんがいるんだ………?

 

 

 

 おじいちゃんがこの街のどこかに………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな筈はない。

 

 

 

 おじいちゃんは死んだ。

 

 

 

 それは俺がよく知ってる。

 

 

 

 おじいちゃんが死んだとき一番近くにいたのは俺だ。

 

 

 

 俺がおじいちゃんを看取ったんだからそんなことはあり得ないと分かっている。

 

 

 

 おじいちゃんが生き返ることがないということは俺が誰よりも理解している。

 

 

 

 おじいちゃんがこの場にいる筈なんてない………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………なのになんだ?

 

 

 

 何故おじいちゃんがまだ近くにいるように感じるんだ?

 

 

 

 一体どこからこの感じが伝わってくるんだ?

 

 

 

 回りには街の人とウインドラの部隊の人と………

 

 

 

 ………目の前のこのユーラスとかいうおじいちゃんの従兄弟のバルツィエしかいない………。

 

 

 

 今から俺はこいつに殺されるからおじいちゃんの魂が俺を一足先に迎えに来たのかな…?

 

 

 

 俺は今からこいつの剣で………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『カオス!

 剣の握りが甘いぞ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………!?

 

 

 

『基本をしっかりおさえねぇと次の段階に行くなんて百年早い!!』

 

 

 

 ………おじいちゃん?

 

 

 

 おじいちゃんの声が聞こえる!

 

 

 

 おじいちゃんが俺に語りかけてくる!

 

 

 

 おじいちゃんがどこかから………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『お前に技を教えるのは基本をしっかり身に付けてからだ!!

 それまではお前には基礎の基礎しか教えてやらんからな?』

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