テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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 青年カオスはアローネ、タレスと共に旅をしていた。

 レサリナスでフェデールがカオスに対し王アレックスの隠し子であると同時にバルツィエの時期当主と民衆に発表する。

 その発表で大衆がカオスを見る目が変わり…。


不明なカオス

王都レサリナス 北部 城前広場 カオスサイド

 

 

 

「何を勝手なことを言ってるんだ!?

 俺はバルツィエの当主なんて…!?」

 

 

 

「!

 ここでカオス時期から皆にご挨拶があるそうだ!

 ………では時期どうぞ。」

 

 

 

「え………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワ………!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『お前、感染してないのか!?さ、触るな!!』

 

『な、何だその力は!?』

 

『化け物!!寄るな!!』

 

『それは殺生石の!?』

 

『お前が奪ったのか!?おまえのせいで村は!!』

 

『お前がいるから村はこんなふうになったんだ!!』

 

『出ていけ!!この疫病神!!』

 

『出ていけ!!』

 

『出ていけ!!』

 

『消えろ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『消えろ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この視線は………。

 

 

 

 あの時の………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 違う!

 

 

 

 俺はバルツィエの時期当主なんかじゃない!

 

 

 

 否定するんだ!

 

 

 

 否定………!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワ………!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナンダ?

ナニカイウノカ?

 

ジブンガバルツィエノヤツダッテミトメチマウノカ?

 

ドウナンダ?

ホントウニソウナノカ?

 

ヒテイシナイッテコトハソウナノカ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………申し訳ない!

 カオス時期はなにぶんこういう大勢の場で話すのは不馴れで揚がってしまっているようだ!

 私としたことがうっかりしていた!

 時期には後々こうした場に馴れていくよう時期の補佐役として私の方から教育していこう。

 

 では時期。

 この場は私に任せてお戻りください。

 後は私の方から収集をつけさせておきます。

 フェデール隊!

 時期をお連れしろ!」

 

 

 

「「「はっ!!」」」タタタッ

 

 

 

「!

 俺は………!?」

 

 

 

「さぁ、時期殿こちらへ。」

 

「我らと共に下がりましょうか。」

 

 

 

「待ってくれ!

 俺は別にバルツィエの仲間じゃ…!?」

 

 

 

 

 

 

「そもそもアレックス王が当主の座を降りなかったのは時期の存在があったからで私はそのことを王から直接聞かされていたのだ。

 私が当主に選ばれなかったのはそういった事情があったからであって……」

 

 

 

 

 

「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(………?

 思ったよりも効果覿面のようだな。

 居住地の経緯から察して大衆の前に出て戦闘は行うことはできてもこうした場での発言は不馴れと踏んで危うい賭けだったが項をそうしたようだ。

 大概の奴がそうだがこんな疑惑の目を向けられて晒し者のような状態で意見を述べることなど馴れていようが萎縮してしまう。

 こいつは特にそうらしい。

 何があったかは知らないがこれでカオス=バルツィエは完全にこちら側の人として認知されてしまった。

 

 ダインやユーラスには悪いが俺もこのアルバートの孫を殺させるわけにはいかないんでね。

 味方に引き込めれば奴等も手が出せまい。

 

 後はこの場でカオスの嘘歴史を大衆に吹き込めばカオスはこの国での居場所が俺達バルツィエの城にしか無くなる。

 

 悪く捉えるなよカオス。

 考えなしにこの場で顔を出してしまったお前の失態だ。

 酷いようにはしない。

 お前にはこの先バルツィエの人間として本当に裕福な暮らしを与えるつもりなんだ。

 貧乏臭い田舎から出てきた奴にとっては夢のようなシンデレラストーリーだろう?

 それまでお前にはバルツィエの人間としてのノウハウを叩き込む予定だから覚悟しておけ。

 

 ………善人に世界は救えないんだ。

 民衆なんて俺達の苦労を知らずに文句ばかり言って過ごす愚かなものだ。

 それを知ればお前もこんなゴミ共の為に出てきたことを考え直すだろう。

 それまでは俺がお前を全力で守ってやるから安心しな。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王都レサリナス 北部 城前広場 アローネサイド

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カオス=バルツィエは………

 

 

 

 アルバート様ではなくアレックスの隠し子だったのか………。」

 

 

 

「この集会もそれを公表するために仕組まれたものだったのか…?」

 

 

 

「それにしては流れが不確実な感じがしなかったか?

 アレックスの子供だなんて急に出てきてもなんて反応したらいいか………。」

 

 

 

「フェデールが出鱈目言ってるだけじゃないのか?

 さっきの戦いとか見ても不自然すぎるだろ?」

 

 

 

 

 

「フェデールなら………それくらい読んでたのかもしれねぇぞ?」

 

 

 

「は?」

 

 

 

「政界や軍師としても頭のキレる男だ。

 今日の流れも奴なら仕組めただろうな。」

 

 

 

「………そうなのかもしれねぇが………。」

 

 

 

「カオスだって目の前にいたのにフェデールの言ったことを否定しなかったぜ?

 つまりそういうことだったんだろ。

 カオス=バルツィエはアレックスの息子だったんだよ。」

 

 

 

「俺達はそうとも知らずにアルバートの息子だと勘違いしちまってたんだな。」

 

 

 

「勘違いするのも無理はねぇぜ。

 同じ剣術で弟の息子なんだ。

 偶然にもアルバートがいなくなった辺りで見つかったってんならそう思っても仕方ねぇ。」

 

 

 

「そうそう、

 アルバートの息子なんて最初からいなかったってことだな。」

 

 

「変だとは思ったぜ。

 何度も状況が二転三転するからおかしいなぁって。」

 

 

 

 

「「「「「………」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………カオスのお祖父様はアルバートさんなのに………!

 何故カオスは何も言わないでのしょう…!?」

 

「フェデールの言っていたことは間違いだらけでしたけど恐らくカオスさんは萎縮して固まってしまったんだと思います。」

 

「萎縮?」

 

「こんな大勢の人達から睨まれてカオスさんは喋れなくなっているんですよ…。」

 

「…!

 ………でしたら私があそこに出てカオスのことを話してきます!」

 

「無理ですよ!

 アローネさんが出ていってもカオスさんがアルバート=ディランの孫だと証明するような根拠と証拠がないと!

 それに忘れたんですか!?

 お二人は懸賞金がかけられた賞金首なんですよ!?

 カオスさんはバルツィエ時期当主というカードとして取り上げられましたがアローネさんには何もない!

 あそこに出ていったところで即刻処刑されてしまうかもしれません!」

 

「ですがこのままではカオスがバルツィエに取り込まれて街の人達から批難されてしまうのですよ!?」

 

「………ボク達ではどうすることもできません。

 カオスさんがアルバート=ディランの孫だということを証明するにはそれなりの知名度と発言力があって説得力のある人に弁護してもらうしか………。」

 

「そんな方がどこにいると「動くな。」…!?」ボソッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「団長の指示通りだな。

 やはり近くにいたか。

 指名手配中のアローネ=リム・クラウディア。

 それと共謀者の子供。

 貴様らはここで大人しくしていてもらおうか。」スッ

 

 

 

「(ナイフ…!?)」

 

「(バルツィエ側の手先か…!?)」

 

 

 

「貴様らが何を話したところで無駄だとは思うが団長からは念押ししろとのご命令だ。

 ここでカオス=バルツィエが正式なバルツィエの一員となるのを黙って見ているがいい。」

 

 

 

「くっ……!

 カオスが………!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(このまま弁解もできずにこの式が終わってしまったらカオスは本当に国中の人々から怨まれる家の後継ぎにされてしまう!

 カオスは………!

 国中が嫌う弟アレックスの息子ではなく国中が待ち望んだ兄アルバート様の孫だというのに…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 何故真実を伝えられる術を私は持っていないのですか!?

 何故真実はこうも伝えることが難しいのですか!?

 あのような虚実が何故あぁもまるで真実かのように伝えることができるのですか!?

 

 私の前で何故またしても偽の情報で苦しむ優しい人が現れるのですか!?

 この星はアインスの頃から変わらずにそんなところまで星の記憶で引き継いでしまったのですか!?

 

 私の前でまたサタン義兄様のような方がいるというのに私は黙って見ているだけしかできないのですか!?

 

 

 

 

 そんなの………!?

 そんな世界は間違っている…!

 そんな世界は………!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こんな世界消えて無くなってしまえばいいのに!!)」

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