テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
レサリナスでフェデールによって過去のトラウマを呼び起こされたカオスだったがレイディーの一喝で正気を取り戻す。
そしてレイディーが大衆に向けカオスがバルツィエとは無関係だと叫ぶ。
カオスはそれを受けて…。
王都レサリナス 北部 城前広場 カオスサイド
「アイシクル!!」パキパキッ!
「!?
自分の靴に魔術を!?」
「坊や!
御膳立てはしてやったんだ!
この糞団長はアタシが受け持つ!
お前はさっさとお前の意思を表明してこい!!」
「なっ、何を言えばいいんですか!?「バッカ!んなもん決まってんだろ?」」
「お前の今日までの人生を言えばいいんだよ。コイツに吹き込まれた嘘をお前が自分の口で正しく皆に伝えてやるんだ!
お前が一体どこの誰で今日までどう過ごしてきたか。
そしてお前が一体何をしたいのか。
何を目的に旅をしてきたのか。
それを皆に訴えてこい!」
「俺の………やりたいこと………?」
「人の考えってのはな。
本人が言葉にして表さないと誰にも伝わらないんだよ。
だから皆はお前がこれまでしてきたことや誰かの言葉をそのまま鵜呑みにしちまうんだ。
それらがお前の思ってる門と違うなはお前が直接訂正してやれ!」
王都レサリナス 北部 城前広場 アローネサイド
「騎士団長が………どうすればいいんだ!?
こんなことになるとは何も聞かされてないぞ!?」
「………でしたら早くそのナイフを下ろしてください。」
「何ィッ!?
貴様この「フンッ!」グフゥッ!?」ドスッ
「タレス!」「はい!」ザンッ「ぐわっ!?」
「始めからシャープネスを使っていれば良かったですね。
………トーマスさん!!」
「はっはひぃ!?
…アルキメデス殿…?
…!?
アルキメデス殿!!
サタン殿はカオス様であったのでござるか!?
それならそうと早く仰って下さればよいものを!
ということなればアルキメデス殿ももしやアロー「トーマスさん!!」ふやぁッ…!?」
「メルザさんをお願いします。」
「………わっ、分かりもうした………。」
「タレス、私達もあそこへ行きましょう!」
「はい!」
「アルキメデス殿~………。」
「………う、うぅん…?」
王都レサリナス 北部 城前広場 ミシガンサイド
「ねぇ………お姉さん。」
「ん?
あれ?
君はさっきカオスがダニエル君って言ってた………。」
「あの人………、
サタンさんがカオス=バルツィエって………、
本当なの?」
「え?
サタン?
誰の名前?
あのお兄ちゃんはカオスって言うんだよ?」
「けど………、
サタンさんはそう言ってたよ?」
「そうなの?
………逃亡者だったから偽名だったんだろうけど何でサタンなんだろ?
まぁいいか。
ダニエル君、ここは危ないから後はお姉さん達に任せて避難してて。」
「カオスは………」
「ん?」
「カオスは貴族の………、
バルツィエを倒しに来たの?」
「………あぁ~。
そういう話になってるんだっけか。
………違うよ。」
「!?
じゃあバルツィエの仲間なの!?」
「それも違うよ。」
「え………?
じゃあカオスは何をしに来たの?」
「………カオスはね。
友達を助けに来た。
それだけだよ。」
王都レサリナス 北部 城前広場 カオスサイド
ザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワ………。
さっきまでの視線とは違う。
今度は多少責められるような視線じゃない。
まだ俺が何者なのか疑ってはいるけど敵意は感じない。
体の震えもない。
これなら話ができそうだ。
レイディーさんがここまでしてくれてるんだ。
今度こそしっかりしなきゃ…!
「………俺はカオス=バルツィエ………。
ここから最南端に位置する村から来ました。
そこで十年前までおじいちゃん………、
アルバート=ディラン・バルツィエ………、
アルバ=バルツィエと住んでいました。
おじいちゃんは昔したっぱの騎士で部隊がモンスターに襲われて逃げてきてその村に居座ることになったと言っていました。
そうしてその村にいる間におばあちゃんと出会い結婚して俺の母さんが生まれて母さんもその村にいた父さんと結婚して俺カオス=バルツィエが生まれました………。
父さんと母さんは俺が小さいときに事故で死んじゃってそれからはおじいちゃんとずっと二人で生きてきました。
俺はおじいちゃんからこの国の騎士について沢山話を聞かされ俺も将来はこの国の騎士になりたくて強くなろうとおじいちゃんに稽古をつけてもらっていました。
そこにいる騎士………ウインドラはその時一緒に村にいた友達です。
そうした日々を十歳の頃まで過ごしていた時、
俺の村で大きな問題が発生して村がヴェノムに襲われる事件が起こりました。
おじいちゃんとたまたま居合わせたバスターズのクレベストンさんがそこで死にました。
その件に関係して俺は村にいられなくなって村の近くにあった廃村でずっと今年まで一人でモンスターを狩って生活してました。
そんな時俺と同じく指名手配されていたアローネ=リム・クラウディアと出会い数日間一緒に過ごしていました。
アローネは………とてもいい子で指名手配なんかされるような子ではありません。
ごくごく普通の子です。
けどアローネはどこかから連れてこられたようで俺は十年前村が王国の統治下に入って騎士団が在留するようになったもとの村に行って騎士団にアローネの保護を頼みに行きました。
それで騎士団の人にアローネを王都まで連れていってくれるようになったのですが騎士団の人がアローネと話をしたらアローネが逮捕されそうになってそれを俺が助け出して俺達は騎士団から指名手配されるようになったんです。
そのせいで俺とアローネは村にいられなくなりこうして旅をすることになりました。
俺もアローネもダレイオスの手先やバルツィエに敵対するとかでもなくましてやバルツィエの時期当主なんかでもありません。
普通の村で育ち、誰とも会わずに一人で過ごしてきた人です。
俺の村はもともと助け合って生活していた農村でお金のこととかも知らずいざ外の世界に出てきたら途端に日々の食べる生活にも困るような世間知らずの田舎者です。
俺やアローネには誰かと戦うような目的はなくただ俺はアローネをもといた場所に返してあげたい………。
俺はそれだけを目標にこの王都まで来たんです。
決してバルツィエを倒したいとかこの国を救いたいとか大義名分のためじゃなく俺は………アローネをもとの国に返してあげたかった。
俺にあるのはそれだけなんです………。」