テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
フェデールによって虚偽の出生を大衆に伝えられたカオスだったがレイディーの登場で不穏な場の空気を1度零に戻してもらう。
そしてカオスは自らとアルバートの真実を告げる…。
王都レサリナス 北部 城前広場 フェデールサイド
「いいのかよ?
こんなとこでアタシを追い掛け回してて。
時期殿とやらがお前の筋書きを書き換えてんぞ?」サッ…
「あれはもうどうにもならないさ。
そんなことより君を仕留める方が先決だね。
君がいるってことは君がカオスやアローネ=リムの頭脳を担ってるんだろう?」ザンッ!!
「そういうことになってるな。
それで司令塔のアタシを真っ先に消そうってか?」スイ~…!
「それもあるし君はバーナンやカオス擬きが倒れた現時点であのアルバートの傀儡達の長代理でもあるんだろ?
君さえ倒れてくれれば二つとも纏まりが無くなる。
一石二鳥ということだ。」シュンッ!
「あ~らら~。
普段は目立たないように日蔭に隠れているアタシがそんな食べて二度美味しいみたいなことになっちまうなんでなぁ。
そりゃお前もこうしつこくラブコールを送ってくるわなぁ。
けどお前みたいな粘着質は趣味じゃねぇんだ。
お断りしていいか?」
「そう邪険にしないでくれよ。
君だって同類だと思うが?」
「アタシは追い掛け回したいのであって追い掛け回してくる奴は苦手なんだよ。
他をあたってくれ。」
「そう言うなって。
案外お似合いかもしれないぜ俺達。」
「そうかい?
だったらその物騒な剣をいい加減斬りつけてくるのは止めにしねぇか?
そんなぶっとくて固いもんアタシの体には入らねぇよ。」
「安心しなよ。
痛いのは最初の一瞬だからさ。
すぐ天国へ送ってやるぜ?」
「うわっ、引くわぁ~!
自分のテクに自信あんのか知らんけどそういうこと言ってくる男って大概が下手くそなんだよなぁ!
独り善がりで女の具合を全く無視して作業するからよ~。
本当どっか行ってくれ。」
「………面倒だな。
そろそろ終わりにしたいんだが。
厄介なその靴をどうにかしないとな………。」
「アタシの改良したブーツ『スライドランナー』がお気に召さないようだな。
この高速滑走がやりずれぇのか?」
「スライドランナーだなんて洒落たような名前つけちゃって………、
要するにその靴は地面を凍らせながら滑るだけのスケートシューズってだけだろ?
そんなものを使わなくても俺達バルツィエにはそれに追い付くスピードが出せるんだぜ?」
「だったら追い付いて攻撃してくりゃいいさ。
この氷の上でそんなスピードでバランスがとれるかは知らんがな。」
「………ファイヤーボール!!」ジュワァァァァァァァァァ!!!!
「氷を溶かそうとしたんだろうが蒸気が吹き上がることくらい予測できなかったのか?」
「………試しにやってみただけだよ。」
王都レサリナス 北部 城前広場 カオスサイド
シーン…………………………………………………………。
カッ、カオスハバルツィエガワジャナイッテノハワカッタケド………。
イマノジャアベツニカオスハオレタチノミカタッテワケデモナサソウダヨナ…?
「………俺がこれまで戦ってきた訳は騎士団のある人達から俺とアローネを指名手配したからなんです。
その人達が流した情報によって俺達は騎士団………バルツィエと戦うことになってこの旅の途中でも何度かその影響を受けました。
俺達を指名手配した人達は俺という存在をこの国の人達に知ってもらってそれで俺が国中の人達から『バルツィエと戦うアルバート=ディランの息子』という救世主と呼ぶに相応しそうな人物がいるという情報を流したかったようなんです。」
ナゼソンナコトヲスルヒツヨウガアッタンダ…?
ソレナラベツニシメイテハイナンカシナクテモイインジャナイノカ…?
「俺を指名手配したのには明確にこの国の………バルツィエと敵対関係にあることをアピールすること………。
それとバルツィエの名を持つものが指名手配されることによって政治的な攻撃をしたかったんだと思います。
その情報を流すことによって俺を指名手配計画をたてた人………、
バーナンさんはバルツィエに対抗するため人数の少ない部隊の数を補おうとして今日街の皆さんに暴動を起こしてもらいバルツィエ側の騎士に対応させてその隙にバーナンさんやダリントンさん、ウインドラがバルツィエを倒す作戦だったようです。
カオス=バルツィエの話が大きくなればなるほどおじいちゃんの………、
アルバートファンクラブの人達は喜んで騒動を起こすと踏んで………。」
オレタチヲリヨウスルタメニウソノジョウホウヲナガシテタノカ………。
ホントウハカオス=バルツィエガバルツィエトタタカウリユウナンテナカッタンダナ……。
「俺は………今日まで自分がそんなことに巻き込まれていただなんて知らなかった………。
全てを知ったのはついさっきです。
俺がこの街に来て街の人達からどういう印象を持たれてたのかもバルツィエが街中で堂々と人を襲うような連中だと知ったのも………。
自分の目で見て知った………。
俺が国の人達からバルツィエを倒すように期待されていたことも。
俺は!!
そんなの知らない!!」
!!!!!
「俺は誰もいない村で普通に生活していただけなんだ!!
それなのに指名手配犯にされて追い掛け回されたりおじいちゃんだと間違えられたりこんな親戚連中と戦わされたり時期当主とか言われたり!!
そんなものは知らない!!
俺は何も知らない村民だ!!
誰の敵でもない味方でもない!!
俺はただ俺の目的があって旅をしているだけなんだ!!
それを指名手配で捕まえるだのバルツィエの汚点だから殺すだの何なんだよ!?
そしてそいつらから情報を流されて勝手に俺に期待したり失望してるアンタ達!!
俺は別に誰の側にもなったつもりはない!!
この国の反逆者とか言われてた人達でもバルツィエでもない!!
俺は俺だ!!
さっきバルツィエの親戚共をぶっ倒したのはウインドラが殺されそうになってたからだ!!
それを助けたかっただけだ!!
だからもう俺には何も望むな!!
俺は見ず知らずのアンタ達の為に何かするつもりはない!!
俺が戦うとしたら知り合いが目の前で困っていたときか………、
俺に挑んでくる奴をぶっ飛ばすときだけだ!!
これが………カオス=バルツィエの正体だ!!!
何か文句ある奴はいるかぁ!!?」