テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
レイディーの計らいで再び大衆に自らの出生を知ってもらう機会ができカオスは己のこれまでの経緯を話し出す。
それを聞いた大衆は…。
王都レサリナス 北部 城前広場 カオスサイド
………言いたいことは言えたんだ。
俺が今までどんな思いで旅をして来たか。
この旅で俺が自分で思うほど何もできない奴だってのは分かってる。
だから余計な期待の重圧なんて嫌なんだ。
街の人達が俺にすごい期待していたのは知ってる。
けどだからこそ俺はそれに応えられるような器じゃないと言うことを早めに知っておいてほしい。
俺にあったのは殺生石のこととアローネのことだけ。
それ以外のことに関しては期待されても叶えられるかどうか分からない。
不確かなことをできるだなんて言いたくない。
ならここで最初からできないと言っておきたかった。
まだ俺に期待を寄せてくれている人を失望させてしまうかもそれないけど。
悪く思われることには慣れている。
今ここでブーイングを浴びせられても俺は………。
「そっ…!
それでこそアルバート様のお御孫様でござるゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」
「………え?」
「流石はアルバート様の御孫様ッ!!
かつてのアルバート様と同じく我が道を行く御仁だァッ!!
そのお姿は在りし日のアルバート様を見ているようで我輩感激でござるぅぅぅぅ!!!!」
ソッソウイエバドコトナクアルバートサマトフンイキガニテルナァ…。
セイカクハチガウケドダレカノタメニガンバロウトスルトコロハアルバートサマソックリダ。
ムレタリシヨウトシナイトコロガアルバートソノヒトッテカンジダヨナァ。
チガウダロ、アレハカオスサマダゾ。
………。
「………」
「我らのために参ったのではないのは少々残念でござるがその心意気は正しくアルバート様のものと同じ!!
我らはそのアルバート様と同じ精神が長いときを経ても失われてはいなかったことを誠に嬉しく思いまする!!
カオス様はこれからもその思いのままでいてくだされ!!
我らはこれよりバルツィエファンクラブ改め『カオスファンクラブ』としてカオス様の道を応援させていただくでござる!!」
ソウダソウダ!!
オレタチハカオスサマノコトヲオウエンスルゼェッ!!
バルツィエジャナイノナラアンタハキットカナラズデンセツヲツクルオトコニナル!!
「………皆………どうして………?
俺は………自分のことしか言ってないのに………。」
「それは貴方の話を聞いて貴方が皆さんのご想像通りの方だったからですよ。
カオス。」
「アローネ…!?
どうしてここに…?」
「ずっとカオスを捜してたんですよ?
昨日はあれから帰ってこないので心配していました。」
「………ごめん。
あれからいろいろあって帰れなくって………。」
「ほんとですよ。
いなくなったと思って今日も捜しに行ってみればこんな乱闘の中に出てきて戦ってるんですもの。
それにレイディーと一緒にいたようですし。」
「ごめん………。」
「もういいのです。
こうして無事だったのですから。」
「………それより俺が皆の想像通りってどういう?」
「………私も貴方と一緒に事情をうかがっていましたからカオスがこの街の方々にどういうような像を求められていたかは知っています。
けれどそれは私達が思うような物語に出てくるような英雄像ではなく貴方自身がどのようなスタンスでこの国と向き合っているのか、
それがこの街の人達には重要だったのでしょう。」
「俺のスタンス…?」
「………言葉というものは時に必要以上に物事を伝えてしまうのでしょうね。
街の方々が貴方に求めていたものは強さもそうですが一番大切だったのは貴方が他者のために奉仕ができる優しさだったのですよ。」
「…!」
「貴方の話を聞いて貴方にはバルツィエにはないそういう人のために働ける姿勢がファンクラブの方々には喜ばしきことだった………。
………カオス、
貴方は間違ってなどいなかったのですよ。
「………俺はアローネのことだけしか言ってないのに…?」
「それだけで十分ではないですか。
貴方が誰かのために何かが出来る人………。
それだけで……。」
「………」
バンッ!!
「うぁっ…!」ドサッ!
「!?
レイディーさん!?」「レイディー!?」
「…いててぇ…。
話の途中で悪いがもう時間稼ぎが限界みたいだ。」
「ここら辺で君らの話は終わりにしようか。
これ以上君らに何かされるとは俺も面目が立たないんでね。」
「フェデール…!?」
「騎士団全部隊に告ぐ!!
カオス=バルツィエ時期当主を捕獲し並びにそれ以外の反逆者共を引っ捕らえて抹殺せよ!!」
「「「!!」」」
王都レサリナス 北部 城前広場 ウインドラサイド
「………っは!?」ガバッ
「ウインドラ!
気がついたの!?」
「………今どうなってる!?」
「不味いことになってるわ!
このままだとカオス達が捕まっちゃう!?」
「!?
それはいかん…!
ミシガン!
一緒に来てくれ!」ダッ
「どこに!?」
「こんな事態になったんだ!
カオスとお前をこの街から逃がす!」
「逃げられるの!?」
「確実ではないがさっきのカオスとバルツィエとの戦闘で逃亡ルートが確率した!
そこからお前達を先導する!」
「え!?」
王都レサリナス 北部 城前広場 カオスサイド
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ!!
「囲まれちまったか………。」
「まだこんなにいたのか。」
「これでは逃げられませんね…。」
「カオス時期…、
私と共に来てもらいましょうか?」
「さっきの話で断ったと思うんだけど…?」
「こんな時にも勧誘たぁ執念深い野郎だな。」
「それほどまでにカオスを欲しているのでしょうか?」
「私も一度発した言葉を撤回するようなことはしたくありませんのでね。
貴方には宣言通り我々の時期当主になっていただきます。」
「俺がなると思う?」
「余計な雑念を発足させるもの達を排除すれば貴方も気が変わるでしょう。
先ずはアローネ=リム・クラウディア。
お前から消さねばならないようだな。」
「アローネをだと!?」
「坊やの演説で最優先の標的が変わっちまったか。
ありがてぇこった。」
「レイディー!
馬鹿なこと言わないでください!
「勿論ムーアヘッド、
貴様も標的だぞ?」
「おいおい二股はよくないぜ?
狙うんなら一人にしろよ?
アタシはお前の本命が駄目だったらでいいからさ?」
「レイディー!!」
「よくそんなことがこの状況で言えるな。
アローネ=リムを処刑したら次はお前なんだよ。
すぐにでも…!「孤月閃ッ!!」?」ブオンッ!!キンッ!
「隙を狙ったつもりが防がれましたね。」
「「タレス!?」」「ガキか。」
「………君もいることは忘れてなかったよ。
とりあえずは最優先に殺さなきゃならないのが三人「衝破一文字ッ!!」…!」シュンッ!バッ!
「これで四人だな。
先ずは俺から殺ってみたらどうだ?
騎士団長。」
「ちょっと何言ってるの!?
ウインドラ!」
「一気に五人まで増えたか…。
知らない女まで増えてるが。
手間がかかるよ。」