テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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 青年カオスはアローネ、タレスと共に旅をしていた。

 レサリナスから逃亡した一団は追っ手を気にしつつ騎士団の謀反を企てていた者達が何を企てていたのかを聞くことにする。

 ダリントン隊は裏で…。


ダリントン隊がやってきたこと

グラース国道 北西部 夜

 

 

 

「………で次はお前らダリントンのとこは何をやっていたんだ?」

 

「俺達は主に表で注目を引き付ける班と裏でバルツィエの技術の秘密を探る班に分かれて活動していた。」

 

「…その表だっての行動にはどんな意味があるんだ?」

 

「バルツィエやその傘下は権力を盾に王都市内で度々暴力行為をしていた。

 奴等は都民から過激な税の取り立てを行い逆らうものには暴力を加え最悪の場合だと死者が出ていた。」

 

「!

 それって昔ミストが村を捨てたときに聞いた話と同じなんじゃ………?」

 

「そうだ。

 一見王都は栄えているようには見えるがそれは表面上の話だ。

 根本では東西に分けて富裕層貧困層と分かれている。

 ………お前と再開したときお前が追い掛けてきた路地にいた連中が正しくそれだな。」

 

「あそこにいた人達が…?」

 

「ただでさえ面倒しか起こさないバルツィエとその傘下は権力にものをいわせ都民から税をむしりとり払えぬものは暴力をもって街の端へと追いやる………。

 

 

 

 

 

 

 あの周辺にはな。

 よく探せば飢餓で亡くなった人の遺体がわんさか出てくるんだ。」

 

 

 

「え!?」

 

「その場所は私も近くを通ったことがありますがそういった場所は遺体から発せられる異臭………腐敗臭が漂ったりして人がいられるような環境ではないのでは?」

 

「あの時は………そんな臭いはしなかったと思うけど………。」

 

「それについては俺達やカーラーン教会のものが定期的にあの周辺を綺麗にしていたんだ。」

 

「ウインドラ達が?

 それって騎士の仕事の内なの?」

 

「…騎士と言っても俺達非バルツィエ傘下は騎士団の中では肩身の狭い………ほとんど雑用係のようなものだった。

 与えられる任務といったら遠方への業務報告の中継やそういった街の中の清掃………。

 俺達は形だけの騎士のようなものだったんだ。」

 

「そうだったのか………。

 騎士と言ってもそういう人達も中にはいるんだね………。」

 

「バルツィエ傘下に入ってるかどうかの違いで変わってくるがな。」

 

 

 

「ウインドラさん達がそうした仕事を請け負っていたのは理解しましたが教会と言うと……、

 カタスもその活動をしていたのですか…?」

 

「………坊やが修道服を着ているときから気になってたがお前ってもしかして教皇カタスティア=クレベルと知り合いなのか?」

 

「そうですよ?

 カタスとは小さなときから仲のいい家族のような存在でした。」

 

「へぇ………、

 あいつにそんなのがいたのか………。

 猿、

 お前アタシよりも若く見えるがもしかして相当歳食ってんのか?」

 

「失礼な!

 私はまだ二十…!

 ………いいえ、何でもありません。

 そういうことになるのでしょうね………。」

 

「あ?

 何だそりゃ?」

 

「何でもないんです!

 ………レイディーはカタスとお知り合いなのですか?」

 

「カタスはアタシが学生のときにしょっちゅう世話になってたんだよ。

 あいつアタシの知らねぇこともよく知ってるから勉強で分からねぇとこがあるとよく聞きに言ってたな。

 カタスは不思議なくらい何でもよく知ってるだろ?

 あいつに聞いて分からなかったことと言えばあいつ自身のことくらいだったな…。」

 

「それは………。」

 

「カタスのことで一つ繋がりが見えたな。

 

 

 

 お前が言ってたウルゴスってのがカタスとお前の国だったんだな?」

 

 

 

「………はい。」

 

 

 

「そうだったのか………。

 ようやくあの女のことを知れた気がするぜ。

 まだ謎は多いがな………。」

 

 

 

「その件は………次にお会いする機会があってもあまり質問しないであげていただけますか?

 …私達にとっては辛いことなので………。」

 

 

 

「………分かった。

 お前らの過去のことについては詮索はしないでおいてやるよ。

 次があるかどうかは分からんがな。

 まだこんな状況だし。

 でどんな話してたっけな?」

 

 

 

「………アローネ=リム・クラウディアがカタスティア教皇が俺達と共に死体の後始末に関わってたかどうかを聞いてきたところだ。」

 

「その………ウインドラさん。

 私のことはアローネと呼んでください。

 そう何度もフルネームで呼ばれますと気になってしまいます。」

 

「………了解した。

 では次からそう呼ばせてもらう。

 ………そうだな。

 カーラーン教会の者達は俺達がやっていた作業の他に死者の弔い等の慈善活動を行っていた。

 俺達は腐敗して汚れた部分を綺麗にし、教会は遺体を別の場所に移して埋葬してもらっていた。

 そんな流れだった。」

 

「カタスは普段そのようなことを行っていたのですね。

 教会に匿われている間は全く知りませんでした。」

 

「忙しそうではあったけど俺達じゃカタスさんの仕事の内容がよく分からなかったしなぁ。

 お城に何度か行ってるとは聞いていたけど…。」

 

「ボク達が来てからはボク達のために情報操作もしてくれましたしね。」

 

「その上で死者の埋葬まで………。」

 

「………ちょっと働きすぎじゃない?

 カタスさん。」

 

「確かになぁ。

 アタシ百年前からカタス見てたけどあいつが暇してるとこなんて見たことないぜ?

 あいつは常に動きっぱなしだ。

 王城から教会を引っ越しさせてからはより磨きがかかってやがった。」

 

「カーラーン教会って王城にあったんですか?」

 

「あぁ、

 昔は王城のすぐ隣の坊やが捕まってた辺りに教会を建ててたのさ。

 それを今ある街の東の方に移したんだ。

 理由は聞いてねぇがなんとなく察してはいる。

 時期的にみてアルバートがいなくなってアレックスが王になってから辺りだ。

 その辺りでバルツィエがまた荒れだしたからバルツィエとケンカして自分から進んで出ていったか追い出されたかのどっちかだな。」

 

「バルツィエは………カタスのおかげで今の地位まで上れたと言うのにそれをそのような恩を仇で返すようなことを……。」

 

「は?

 バルツィエがカタスのおかげでってどういう意味だ?」

 

「!

 失言でした。

 気になさらないでください。」

 

「そんなこと言ったって気になるだろうが。」

 

「本当に何もないのです!」

 

「レイディーさん、

 それもアローネ達の過去に関係することなんで………。」

 

「………そうかい。

 じゃあ聞かなかったことにしといてやるよ。

 

 ………教会が移ったのはバルツィエとの仲違いだろうがそれによってカタスは都民のいる街の方に繰り出した。

 しかも教会を移した場所はさっき一回話に出てきた西高東低の東側だ。

 何で賑わっている西側に建てなかったかは……擬きの話で合点がいった。」

 

「あの方は普段から弱き人のために尽力している…。

 孤児院の経営や食料の配給などそういった活動をするのならそういう人々が多くいる東側に教会があった方が効率的だったからだろうな。」

 

「カタスなりの罪滅ぼしをするためなのでしょうか………。」

 

「多分ね。

 カタスさんの人柄を考えたらそういうことなんだろうね………。」

 

「カタス………。」

 

 

 

 

 

 

「話がしづれぇな。

 あいつの過去ありきでぼやくんじゃねぇよ。

 何も知らないアタシらからするとお前らが何言ってるのかさっぱり分からねぇよ。」

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