テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

166 / 972
 青年カオスはアローネ、タレスと共に旅をしていた。

 謀反を企てていた騎士団との話も一段落し明日の逃亡に向けて体を休めることにした一行。

 カオスはアローネに魔法生物についての疑問を話すがレイディーがそれを…。


暴動の結果

王都レサリナス バルツィエ邸 夜 フェデールサイド

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………それで夕方に今日の昼間の緊急議会が行われた訳だが………。」

 

 

 

「あの糞ジジイ共がッ…。

 俺達の出した“バルツィエ天上位昇格議案”を突っぱねやがって………。

 誰のおかげでこの国が大国までのしあがったと思ってんだか………。」

 

「もともとそれはダレイオスとの開戦で勝利してからの話だったからな。

 今日の作戦で反逆者共を一掃できれば先行して受理されてる予定だったんだが。」

 

「途中までは上手く行ってたのになぁ…。

 あのカオスが出てきてから全部おじゃんになりやがった。」

 

「カオス………、

 強かった…。」

 

「そうだな。

 俺とダインの奥義を軽く捌いてからその後フェデールにも一発食らわせたんだろ?

 すげぇ隠し玉持ってやがったんだなダリントン達のとこは。

 あれのせいで反逆者共を完膚なきまでに叩き潰していたっつーのにいざ振り替えってみれば痛み分けってか?」

 

「あのカオスもダリントン隊の騎士だったの…?」

 

「あのタイミングで出てきたってことはそうだろうよ。

 そうでなきゃ騎士団の前になんか出てこられねぇだろうし奴等に肩入れするようなこともしねぇだろ?」

 

「そう………。」

 

「にしても議案を突っぱねた理由がうぜぇよなぁ?

 『たった一人の賊に部隊を荒らされるような武力では絶対的な地位としては磐石な基盤足り得ない。』だとよ。

 あのカオスは間違いなくバルツィエの血族だって言ってんだろうが。

 ただの賊なんかじゃねぇってのに。」

 

「『ではあの賊はバルツィエの家庭事情の問題と言うことですな?それなら昼間の一件はバルツィエの責任ということになりますね。』…。

 …どっちにしても今回の作戦の失敗を俺達のせいにしたいようだ。

 こちらとしては既にそれを認めざるを得ない宣言をしてしまったしな。」 

 

「あ~糞面倒くせぇ………。

 俺達が手を出せねぇからってよぉ。

 あの老害共に一度痛い目見してやりてぇなぁ。

 

 

 

 ………なぁフェデール。

 こんなところで煩わされるんなら一回各地にバラけた親戚達集めて離反興さねぇか?」

 

「…それはどうして?」

 

「一度マテオから出ていったら晴れて世界が敵になる。

 そうなりゃあんな老害達も全部纏めてぶっ潰せるんだぜ?

 おまけにそれで勝ちさえしとけばもう世界中が俺達の軍門に下ることになる。

 結果的に言えばこれからしようとしてることに変わりはねぇしあんな老害達も口出しできねぇようになる。

 どうだ?

 前々からそうすりゃいいんじゃねぇかって思っててよぉ。」

 

「………俺も妙案だとは思うが却下だ。

 アレックスは今のままダレイオスに進軍して既決されることを望んでいる。」

 

「正攻法に拘ってんのか?

 それに何の意味があるってんだ。

 バルツィエの伝統を次の代まで変わらずに守っていきてぇとかか?

 それかクリスタル女王と少し前に生まれた娘のアンシェルのためか?

 玉座に付いて国を乗っ取るつもりが逆に乗っ取り返されてねぇかそりゃあ。」

 

「文句があるなら直接言ってこいよ。

 今日は城の方にいると思うぞ?」

 

「…止めとくぜ。

 ラーゲッツに続きたくねぇからな。」

 

「………そうかい?

 残念だな。」

 

「残念って何だよ。

 俺が死んだ方がいいってか?」

 

「一度くらい死を体験しとくのも悪くないんじゃないか?」

 

「確実に生き返れるんならそうしてみてもいいぜ?

 なんにしても………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 どっかのバカタレが飛んだヘマやらかしたせいでこっちまで飼い犬に噛まれた気分だよまったく。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………そのバカタレってのは俺のことを言ってるんだよな?

 ランドール。」

 

 

 

「そう言ってんだよユーラス。

 派手にぶちのめされて耳がイカれちまったか?」

 

「………よぉし、

 そこを動くなよ?

 一突きで死亡体験させてやるよ。」チャキッ

 

「お前にそれが出来るのか?」

 

「今に分かるぜ。

 衝破…「止めろ。」!」ガキィィンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フルフルフルフル………カラーン…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今回の件………、

 お前のヘマだと言うのは違いねぇんだよ。

 ユーラス。」

 

「………俺一人のせいにしてんじゃねぇよ。

 俺の後にお前らもカオスにぶっ飛ばされてんじゃねぇか。

 それだったら全員同じだろ?」

 

「俺達はお前がチンタラしてたせいで強くしちまったカオスにやられたんだ。

 お前が遊びすぎてたせいで奴の未熟だった技能を手がつけられないまでにしちまったカオスにな。」

 

「仕方ねぇだろ!?

 俺が対峙した時はまだ奴の力はイクアダのガキに少し勝る程度だった!

 そんくらいの奴に本気で殺しにかかる方がどうかしてるだろ!?

 それがまさか戦闘中にあそこまで技術を上げてくるとは思わねぇじゃねぇか!!?

 お前らだって奴と初めに戦ってれば俺と同じように遊んでいた筈だ!!」

 

「って言っても現実問題やらかしたのユーラスだし?」

 

「ユーラス、

 一番目立つ役がやりたいって志願してそうなった…。」

 

「ぐっ…!

 

 ……フェデール!

 お前だって側で突っ立って見てたじゃねぇか!?

 そんなに言うんだったらお前が戦闘に参加してケリつけときゃ良かったんじゃねぇのかよ!?」

 

「………」

 

「ほらな!?

 ぐうの音も『その偽カオスさぁ?俺に殺らせてくれねぇ?』…!?」

 

 

 

「『フェデール!こいつら纏めて俺が頂くぞ?』………、

 そう俺に言ってきたのは誰だったかな?

 俺はその通りにしてやったんだが…。」

 

「フェデールゥ…!

 あの時はお前ェ………終始無言だったくせに…!」

 

「お前が一人で責任をとるって言うから任せておいたのにそれを俺のせいにされてもねぇ…。」

 

「俺達もフェデールに参戦するのは止められてたんだがそんなこと言ってたのかお前?」

 

「それならフェデールが手助けしなかったのも分かる…。」

 

「お前がやられた後こいつらには全力でカオスを討ち取るようにはさせたが時既に遅し。

 お前のせいでカオスがこいつらじゃ掠り傷つけられない程までに強くなった後だった。」

 

「お前が相対した時と俺達がやり合った時じゃ全くの別物だったぜ?

 退屈しのぎに見に行ってみた時はまだ軽く殺せるくらいには弱かったと思うが?」

 

「……!

 カオスの件は俺の責任だってことはお前らの中ではそうなってんのかもなぁ…!

 だがフェデール!

 それ以外のことは全部お前の失敗だろ!?

 反逆者共とカオスの仲間達をみすみす逃がしたのはお前の責任なんだろ!?

 お前程の奴が何故主要人物を一人も捕まえることが出来なかったんだ!?」

 

「苦しい責任転嫁だなぁそれ。

 俺はカオスの対応に精一杯だったって言ったろ?

 そこも含めてやっぱりお前のせいなんだよ。」

 

「ユーラス、

 いい加減認めろよ。

 今のお前はお前が言ってたような一流の物語の主役なんかじゃなくてどっからどう見てもその主役を輝かせる三流の三下にしか見えねぇぞ。

 下手したら補欠要員なんじゃねぇの?」

 

「見ていて痛々しい…。」

 

「なっ……!?」

 

「お前は自分の考えているストーリー通りの役者には成れなかった。

 自分で犯した過ちも自分で拭えないようじゃあとても一流の監督にも主演男優にもなれはしないぜ。

 酔狂も程々にしねぇと火傷負っちまうぞ。」

 

「ユーラス言うほど役者じゃない…。」

 

「そうだよな。

 普段のお前がそれだから何を演じてんのか分からねぇぜ。」

 

「主役ってのは貰いに行くもんじゃない。

 必然的にそういう立ち位置にいるもんだ。

 そこを踏まえればお前の場合は…、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 初めから器じゃねぇってことだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………糞が……、

 糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。