テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
レサリナスでカオス達が暴れてから逃亡したためバルツィエ邸ではそれに対しての追撃部隊を編成する作戦会議が行われていた。
どうやら作戦ではフェデールとユーラスの二人と部隊が出向くようだが…。
王都レサリナス バルツィエ邸 深夜 フェデールサイド
「………一通り奇声上げてどっか行きやがったなユーラス。」
「うちらに言いくるめられてよっぽど腹を立てたんじゃないの…?」
「そうだな。
………でもどうするよ?
奴等の件。
あいつら追い掛けて始末しねぇとジジイ共が納得しねぇぞ?」
「それは明日にでも追撃部隊を向かわせるさ。
心配ない。」
「けどそれ向かわせたところでカオスに返り討ちにされるんじゃないか?
俺達ですらいなされたんだぞ?
生半可な部隊じゃどうにも…。」
「そこは考えてるさ。
俺に考えがある。」
「どんな作戦だ?
今度は俺達四人がかりとかか?
それならいけるとは思うが…。」
「あの小部隊に対してそこまでの部隊は出さないさ。
明日の追撃部隊は、
ユーラスとあいつの隊だけに向かってもらう予定だ。」
「…それだけで足りんのか?
今日………、
日付的には昨日の昼になるがあいつ含めて俺達がやられた相手だぞ?
ユーラスだけじゃ心許ないと思うぜ?」
「手のかかる賊が一匹いるだけの連中にそこまでの大部隊は送れないだろ。
あいつ一人でどうにかしてもらおう。」
「…いくらお前が作戦に自信があるからってなぁ………。」
「数でどうにかなる相手だとは思えない…。」
「ん~、
どうしてもユーラスができないって言うなら俺も付いていこうとは思うけどな。」
「フェデールが行くってんなら問題ないだろうが………。」
「どんな作戦…?」
「…それはな…。」
「………そういう作戦なら誰がやっても同じだな。
俺はパス。」
「うちも…。」
「ん?
お前はいいのか?ダイン。
あんなにカオスを殺したがってたのに。」
「別にもういい…。」
「別についてこいなんて言ってないさ。
お前らは俺達が帰ってくるまでダレイオス戦に備えておけよ。」
「ってことはカオス殺してから進軍すんのか。」
「…カオスは殺さねぇよ。
カオス以外は殺すが。」
「ややこしいな。
どうしてカオスだけ生け捕りにしなきゃなんねぇんだ…?
一緒に殺っちまった方が話が早いだろうに。」
「俺が民衆の前で身内だって宣言しちまったんだ。
奴には何がなんでもこちらに付いてもらう。」
「断られたんじゃねぇのか?」
「…奴には仲間がいる。
仲間さえ殺してしまえば奴は引き込みやすいだろう。
危険を冒してまで仲間を助けに現れるような義理で動くやつだ。
支えが無くなれば引き入れるのは容易い。」
「ハハハッ…、
そういうこと考えるのは得意だよなお前は。」
「それに奴の仲間にはどうしても殺さなきゃならない奴がいる。
…あのレイディー=ムーアヘッドは必ず抹殺しなければならない。」
「そいつがバーナンに変わって大衆を扇動するかも知れねぇからだろ?
他の騎士共より優先しなきゃいけねぇのか?」
「そうだ。
あの女だけは絶対に殺す。」
「………女といえばもう一人殺しといた方がいい奴がいるんじゃねぇか?」
「?
アローネ=リムか?
確かにカオスに最も近い仲間ではあるがそこまで重視はしていないぞ。」
「そいつじゃねぇよ。
他にいるだろ?
そいつもムーアヘッド並に人望があってちょっとした軍を作れそうな女が…。」
「………、
駄目だ分からない。
誰のことを言ってるんだ?」
「どうしたんだフェデール。
いつものお前ならこういう場合思い出せそうなもんなんだが…。」
「フェデール?
らしくない…。
うちでも思い付いた…。」
「…知るか。
で?
誰なんだ?」
「そうだなぁ、
ヒント!
今日現れたカオス!」
「カオス…?
………女といえばカオスの仲間に一人水の魔術使いがいたな。
そいつか?」
「残念!
そいつじゃない!
ってかあの女誰だよ?」
「また新しいカオスの仲間じゃない…?」
「だな。
まだ他に何人か潜んでんじゃねぇのか?
………ってそんな奴はどうでもいいんだよ!
フェデール!
カオスを見て思い付く女だぞ?
女!」
「………降参だ。
答えを言ってくれ。」
「もう少し粘って欲しかったがもう深夜だしここらで発表してやろうか。
…昼間のカオスを見て何か違和感はなかったか?」
「違和感…?
戦闘中に突然強くなったとくらいしか………。」
「そうか!
そこの印象が強すぎてフェデールでも思い付かなかったんだな!
お前も珍しくやられたみたいだから逆に解けねぇんだ!
そうかそうかそういうことかぁ…。」
「勿体振りすぎだろ。
そんな茶番はいらん。」
「カタスティア=クレベル・カタストロフ公爵だよ。」
「!!」
「今回の件であの女がカオスを匿っていたのは明らかだ。
あの年齢不詳のババァがカオスがダレイオスが渡ったと言う情報を流しておきながらカオスが奴の教会の修道服を着ていた点を考えればカタスティアがカオスに関わっているのは確かだ。
カタスティアもカオス側だとするとカタスティアも始末する対象ということにならねぇか?」
「………」
「お前らがカオスを追っている間に俺達でカーラーン教会を襲撃しに行ってもいいぜ?
そうすりゃ暇潰しにもなるだろうし。」
「………、
それは今はしなくていい。」
「…どうしてだ?
カーラーン教会ならモヤシ連中の集まりだからすぐに終わらせられるぜ?」
「…そうは言っても規模はダレイオスにも支部を置く組織だ。
ダレイオスとカオス達だけで手一杯なのに敵を増やすようなことはしなくていい。
お前らはそのまま待機しとけばいいさ。
カーラーン教会を襲うのは時間があるときだけでいい。」
「ふ~ん、そうか。
なら時間が空けば襲いに行くかな。」
「そうしとけ。
戦争前に敵を増やすようなことはしなくてもいいさ。」
「あいよ、
じゃあ
俺ももう寝るわ。
明日はニコライトの見送りもあるし。」
「うちも眠い…。」
「そうだな。
俺も寝るとするか。」スタスタ
「(………フェデールはあんなこと言ってたが『しなくてもいい』ってことはやってもいいってことだよな。
ならニコライトを見送ってから部下共をけしかけてカーラーン教会をつぶしにいくか。
昔の恩情だかなんだかで今まで傘下に加わらなくても大目に見てたがそれも俺達と敵対するようなら今度こそ黙っちゃいられねぇ。
集団を率いるのはバルツィエだけいればそれでたくさんだ。)」