テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
全滅してしまったダリントン隊とバーナン隊のために自分達だけでも生き延びて見せようするカオス達だったがとうとうユーラスに追い付かれてしまう。
ユーラスはカオス達に…。
トリアナス砦 深夜
「とうとう追い付いたぜカオス!」
「ユーラス!?」
「追撃してきていたのはやはりお前だったのか…。」
「あの方はカオスに倒された………。」
「昨日の………一昨日の昼間ぶりだなぁ!
会いたかったぜ?
カオスさんよぉ?」
「…俺は別に会いたくはなかったけどね………。」
「冷たいこと言ってくれるじゃねぇか?
俺の頭はおかげで逆に燃え上がりそうなんだがよ!
ストーンブラスト!!」ズドドドドド!!
「まずい!?
氷が砕けるぞ!
早く岸に上がれ!」
「でもヴェノムが…!?」
「構わずに突っ込め!!」タッ!
「…ッ!」タッ!
「…!」タッ!
「はぁ?
…ヴェノムに突進しやがった………。
どれだけ焦ってんだよ。
そんなに俺が恐いのか?
そんなに俺と戦うのが嫌なのか?
一昨日負かした俺が?
やっぱ戦えるだけの体力もマナも残ってねぇのかよ。」
ジュゥゥゥゥゥゥ………
「うぜぇな!
そこを退け!
お前ら!」
ジュゥゥゥゥ…。
「消し飛ばされたいようだな。」パァァッ…
ボチャンッ!ジュゥゥゥ…!!
「あつ…ッ!」バッ
「……ッ!
大丈夫か!?」バッ
「私は無事です!
ミシガンとタレスは!?」バッ
「タレスはなんとかヴェノムに触れないようにしたから平気!
ミシガンは!?」
「ミシガンも無事だ。
それよりも奴め!
ダレイオスに入ったというのにまだ追ってくるとは…!」
「もう見つかってしまいました!
早く隠れられそうな場所へ…!」
ズドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!
「「「!?」」」
ビチャビチャッ!!
「そうはいかねぇぜ?
日付も変わってんだ。
鬼ごっこはもうここらで終わりにして早く帰りてぇんだよ。」
「…カオスに一度倒されたとはいえこいつもバルツィエの一員だったな。
仕事が早い奴め。」
「………てっきりカオス一人が逃げてんのかと思ったら随分と人数がいるじゃねぇか。
ひい、ふぅ、みい………五人か。
騎士じゃねぇな。
フェデールの奴が言ってたカオスの仲間達とカオスの偽者か。
殺り甲斐があるじゃねぇか。」
「………レイディーさんはどうしたんだ?」
「レイディー?
さっきの女ならどっか行ったぜ?
一時お前らが逃げる時間稼いでな。」
「………よかった。」
「レイディーも無事だったのですね…。」
「よく他人の心配してられるな?
これからお前らが無事じゃなくなるんだぜ?
少しは怯えたらどうだ?」
「…一昨日のあの戦績でよくそうも威張れるな。
貴様がカオス一人にどうなったか忘れたわけでもあるまい。」
「………」
「そうです。
どうやら貴方以外にはいらっしゃっていないようですが他の方々はどうしたのですか?」
「部下達は置いてきたぜ。
俺が暴れるのに邪魔だからな。」
「…来ているのはお前一人か。
バルツィエは能力上連繋をとれないのは痛い弱点だな!
そのせいでお前らは勝てない相手にも単体で挑まなければならない。」
「戦場において数で勝負することは立派な戦術の一つです!
単騎で挑んでこようとも陣を分けて戦う以上はお互いの総合戦闘力で勝敗が決します!
今の貴方では………カオス一人にすら劣る!
ここは退いておくことをお勧めしますよ!」
「おーおー!
必死だなぁ………。
そんなに俺に帰ってほしいのか?
だったら力ずくで帰らせてみろよ?
俺より上回ってるんだろお前らの総合戦闘力とやらはよぉ?」
「「「………」」」
「…来ねぇのか?
俺なんかカオス一人で倒せるんだろ?
どうした?
来いよ?
………それとも、
もう俺と戦えねぇぐらいにへばっちまったのか?」
「…お前………、
そのことに気付いて………!?」
「とうしてカオスのことを貴方が…!?」
「マナ切れだってのはここに来るまでになんとなく分かってたんだよ。
お前らの仲間の態度や俺のストーンブラストの対処とかでな。
後はグライドとも戦ってたみたいだしな。
お前らは休まず猛スピードで移動し続けていた。
そのスピードを維持し続けられた理由はカオスなんだろ?
カオスが一人で全部片付けちまったからここまで進んでこれた。
………だがよぉ?
お前がどれだけ人の真似が得意ですぐ会得しちまうんだとしてもそれを全部一人でこなしてちゃバルツィエの天才の血を持ってたとしても確実にへばる。
フェデールですら保険に従者を連れてるんだ。
お前には保険になる奴がいなかったのか?」
「…俺達ではその保険にはならないと言いたげだな。」
「偽者君よぉ?
お前が二番手なんだろ?
俺達を相手にラーゲッツレベルのお前が二番手じゃあ足りねぇも足りねぇ!
一人だけ飛び抜けた奴がいたって戦争はできねぇんだぜ?
よくそんなんで俺達に戦争吹っ掛けようと思ったな!」
「…そうせざるを得なかっただろう!
何もしないで貴様等の家畜になるなどあり得ない!!」
「バルツィエは………、
どうして国の人々から慕われたアルバート様のように成れなかったのですか!?
貴殿方もアルバート様がいた時代にアルバート様と同じ道を歩んでいたのでしょう!?
それなら何故!?」
「何もかも思うがままにできる力を持っていてそれを公使しない方が腐るってもんだぜ?
あいつの時代には俺達はストレスで死にそうになってたんだ。
むしろ俺達が何故アルバートの時代、そんなゴミ共と同じ目線で生活しなきゃならねぇ?
それこそあり得ん!」
「………もういいよ。
おじいちゃんがいなくなっておかしくなったバルツィエに何を言っても分かってもらえない………。
なら戦って勝って分からせるしかないんだ。」
「カオス………、
こいつの相手は俺が。」
「カオスはまだ腕が………。」
「大丈夫。
アローネのヒールでもう大分戦えるとこまで回復したから…。
こいつの相手くらいなら腕が折れてたってできるよ。」
「………こいつは予想したよりもかなりいい条件だな。
マナ切れを起こしている上に手負いでおまけに余計なお荷物までいやがる。
こいつぁ…、
俺にとって最高の晴れ舞台になるなぁ!!」シュンッ!
「!!」
ガキィィィィンッ…!!!
「……!」ググクグ…
「どうした?
前みたいにカウンターはしないのか?」ググクグ…
「………」ググクグ…
「本当に力がでないらしいな…。
こっちは補助系魔術も使ってんだぜ?」ググクグ…
「…アンタにはマナなんか使わなくたって勝つ!」ググクグ…
「見上げた目標だな。
一度俺を倒したからって俺を完全に下に見てんのか?
その割には………、
全然手応えを感じねぇぞ!!」グンッ!
「…!?」グワンッ!
「カオスが押されている…!
俺も助けに入ろう!」ダッ
「私も援護します!
『我らに力の加護を!シャープネス!』」パァァ…
「駄目だ二人共!
こいつの相手は俺が…!?」
「寝てる奴から離れて俺に向かって来てよかったのか?」シュンッ!
「…!?」「飛葉翻歩か…!」「ミシガン!タレス!」
「おっと!
動くな?
動くとこの女と子供がどうなるか分からねぇぞ?」
「ユーラス!
今戦ってるのは俺だろ!?
二人を開放しろ!」
「意識のない方を人質にとるなどなんと卑劣な…!?」
「その女性に手をあげれば貴様を殺す…!」
「卑怯だと思うなよ?
そっちが数で攻めてくるんならこっちもそれなりの対応をさせてもらっただけだ。
敵の弱点を突くのも戦場での戦術の一つだと思うが?」
「…やり方が汚い!」
「なんという卑劣漢なのでしょう…!」
「さて………、
人質ができると後は………、魔神剣ッ!」ザンッ!
「…ぐっ!」ザスッ
「ウインドラ!「動くな!」…!?」
「今からお前らは俺の魔神剣の的だ。
しっかりと突っ立ってろ。」ザンッ!
「うっ…!?」ザスッ!
「アローネ!?」
「こいつぁ案外といけるな?
その調子で俺の魔神剣を耐え続ければこいつら開放してやってもいいぜ?」
「………本当だな?」
「あぁ、
お前らが耐えられればな。」
「………分かった。
なら俺から的になろう。」
「ウインドラ…!
無茶だ!
あんな魔神剣を受け続けるなんて!?」
「あぁ、
確実に罠だが相手から条件を出してくる以上始めのうちはユーラスも条件をすぐには変えないだろう。
………奴が魔神剣を撃ち続けてマナが低下するまでの辛抱だ。
そこが狙い時だ。」
「その前に貴方が倒れてしまいます!
どうかこのような無茶は「無茶でも」…。」
「…無茶でもミシガンを俺の手で守れるんだ。
このくらいこなすこともできずに彼女を守れるか。」
「ウインドラ……!」
「………ユーラス。
俺がお前の的になる。
さぁ、始めてくれ。」
「いいのかよ?
こんな馬鹿げたルールに正面から乗って。
お前らの勝機がまるっきり見えねぇと思うが?」
「…何だ、お前が不安なのか?
お前にとって絶好のゲームじゃないか?
お前は一切ダメージを負わずに魔神剣を撃ち続けるだけじゃないか?
それともお前も俺達に追い付いてくるまでにマナを消費し過ぎてもうマナが残ってないのか?」
「すげーな。
この状況で挑発してくるなんてすげーとしか出てこないぜ。
…いいぜ?
やってやるよ。
俺のマナが切れるのが早いかお前らがくたばるのが早いか根比べといこうか!」