テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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 青年カオスはアローネ、タレスと共に旅をしていた。

 ウインドラとミシガンの仲が昔のように戻ったのと束の間、カオスがユーラスに連れていかれてしまった。

 カオスの仲間達はそれぞれがカオスの責任を感じてしまうが………。


仲間を取り戻せ

トリアナス砦 深夜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………俺達が………、

 愚かだった………。」

 

 

 

「どうしたのウインドラ…?」

 

「…俺達の隊は…、

 ダリントン隊長とバーナン隊長とで意見が割れていたんだ………。

 ダリントン隊はバルツィエと武力での戦いの道を選び、バーナン隊はバルツィエと世論での抗戦の道を選んだ………。

 その結果がこれでは………。」

 

「…まだバーナンさんの部隊での道を選んでいた方が良かったと仰るのですか…?

 ですけどそれではバーナンさんのように………。」

 

「………いや、

 そういうことじゃない………。

 

 俺達はバルツィエと戦うこと自体が間違っていたんだ…。

 俺達は権力でも戦力でも数でも奴等に及ばない少数のレジスタンスだった。

 そんな俺達が勝てる筈が無かったんだ。

 …始めから奴等に挑むようなことは考えずにダレイオスに密入国することだけに絞っていれば全滅での敗北という結果に終わることもなかった………。

 バルツィエに…一泡ふかせてやるだなんて俺が計画に乗らなければ…こんなことには………。

 

 

 

 それどころか守りたかった友を犠牲に生き残ってしまうなど………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何敗戦ムードかもしだしてんだお前ら。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…!

 ………お前は。」

 

「レイディー!

 無事にダレイオスへと渡ってこれたのですね!」

 

「………お前が無事と言うことは俺の部隊は…。」

 

「…一足違いでな。

 駄目だった…。」

 

「………そうか。」

 

 

 

「………遅いよレイディー。」

 

「遅いって何だよ遅いって。

 別にアタシはお前らと合流する気なんてなかったぜ?

 お前らがダレイオスに着いてからは好き勝手にどこへでも「カオスが連れて行かれちゃったんだよ?」…。」

 

 

 

「………カオスが………バルツィエに………連れていかれて………。」

 

「ダレイオスへと到着したというのにバルツィエのユーラスと言う方が………カオスを………。」

 

「………ゴールした瞬間にカオスを奪われるとは………

 情けなさすぎて…己の無力さに嫌気がする……。」

 

「…ボクが………気絶なんてしなければ………。」

 

 

 

「四人でそんなに説明しなくてもいいぜ?

 全部見てたからな。」

 

 

 

「…見てた?」

 

 

 

「あぁ。

 ユーラスがお前らに気をとられてる間に逆側からダレイオスに着いてたんだ。

 ダレイオスに着いたってのにダレイオスの砦付近でユーラスが魔術ぶっぱなしてっから木陰から様子見てたんだよ。

 

 そしたらユーラスがお前らに絡んでるからよぉ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一部始終ずっと見物させてもらった。

 お前らの無様っぷりったらねぇなぁ?

 なぁ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………アンタ煽りに私達に合流したって訳?」

 

「貴女を少しでも見直した私を見直さないといけなくなりましたね。」

 

「レイディーさん………。

 ボク達の為に時間を稼いでくれたのにはお礼を言いますが軽口ならまたにしてもらえませんか…?

 今は………この悔しさのせいで自分を抑えきれそうにないんです………。」

 

「………」

 

 

 

「このアタシが危険を冒してまで逃げる時間を稼いでやったってのに何捕まってんのかねぇあの坊やは…。

 お前らもまんまと操られやがって………。

 …この場合よぉ………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 文句の一つでも言ってやりたいと思ったアタシは間違ってるか?

 あぁ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「……!」」」

 

 

 

「アタシは遊びであいつらの相手をしに行ったんじゃねぇぞ?

 気紛れだっが引き付ける役を買いアタシはそれをこなした。

 

 

 

 ………それなのにお前らはユーラスの馬鹿野郎に追い付かれてたった一人にいいように弄ばれ坊やは拉致られあまつさえ自分達の不出来の苛立ちをアタシにぶつけてくる………。

 

 

 

 アタシが助けてやろうとした連中がこんな糞共だったとはな………。

 後悔の念に焼き裂かれそうなのはアタシの方だぜ………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…」スッ

 

 

 

「…え?」

 

「ウインドラさん…?

 何を…?」

 

「…それは…。」

 

 

 

「………何してんだはぐれ騎士さんよぉ。

 頭を地に付けて…。

 何か落とし物でも探してんのか?

 それとも土竜みたいに地面の中の食える虫でも探してんのか?

 それとも………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 土下座でもしてんのか?」

 

 

 

「………そうだ。

 俺は今…そのつもりでこうしている…。」

 

 

 

「どうしてウインドラが土下座を………。」

 

「レイディーの言い分も最もですが…。」

 

「…レイディーさんに対して少し言い過ぎたにしても…。」

 

 

 

「んで?

 擬き………。

 ここでその土下座にどういう意味がある?

 さっきのこいつらの不躾な不満事を代わりに謝罪してんのか?」

 

 

 

「………それもある。

 ………ゲホッ!」

 

 

 

「ウインドラさん!

 まだ体調が完全に戻ってはいないのにあまり動かれては…!?」

 

「そうだよウインドラ!

 喋るだけでもキツい筈でしょ!?

 謝るだけならそんなことをしなくても「レイディー………殿…!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………先程はこの三人のこと申し訳ない………。

 それともう一つ………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………カオスを、

 …友を救いだす策の考案を………いただけないだろうか………?」

 

 

 

「「「!?」」」

 

 

 

「…どうしてそれをアタシに頼む?」

 

 

 

「…カオスは………俺達に巻き込まれただけの一般人だ…。

 カオスが危険に曝されているのなら責任は俺にある…。

 俺がカオスを救い出さなければいかん…。」

 

 

 

「…で?」

 

 

 

「…俺にはこの状況を打開できる案が思い付かない…。

 俺はこういったことを考えられるだけの知識がないんだ………。」

 

 

 

「フムフム、

 それでアタシならそれを思い付きそうだと思って土下座までして頼み込んでのか。

 どうしてそう思った?」

 

 

 

「レサリナスでの戦術、

 ここに来るまでの作戦進行と判断力、

 そして敵の戦術を瞬時に見抜く分析力………、

 

 

 

 この場にいる五人の中で一番カオスを救い出す策を考え付きそうなのは貴女だけなんだ……!」

 

 

 

「ほーん?

 アタシだけが頼りってか?

 お前ばっか喋ってっけど他の連中と相談しなくていいのかよ?

 お前が勝手にそんな代表みたいになってるけどアタシが思い付く作戦って言ったらお前ら四人共参加しねぇと先ず成功しねぇぜ?

 お前一人が坊やの為に土下座してっけど他の三人にそれくらいの覚悟が………!」バッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「………」」」スッ

 

 

 

「お前達………。」

 

 

 

「レイディー………、

 ……さっきはごめん………なさい………。」

 

「レイディー…さん。

 どうかカオスを救う術を……お願いします………。」

 

「カオスさんが助かるのなら……、

 ボクは……どうなっても構いません……。

 だから………。」

 

 

 

 

 

 

「………へへへへへ。

 気持ちは皆同じってか!

 話がしやすくて助かるぜ。

 言っとくがアタシの策は策っつーよりも賭けみたいなもんだぜ?

 失敗したら誰かは確実に死ぬ!

 最悪お前ら四人共死ぬぜ?

 それも坊やの意思を無視して助けに行って坊やの目の前でな!」

 

 

 

「!?

 ではもうその策があるのか!?」

 

 

 

「アタシがただお前らを煽りに来ただけだと思ったか?

 坊やが捕まってなかったらそのままアタシは一人でダレイオスを徘徊しようとしてたんだ。

 何も策が無くても同じだ。

 策の一つもなしにつまらねぇことはしねぇよ。」

 

 

 

「流石レイディーね!!」

 

「最初からレイディーさんはボク達に協力してくれるつもりだったんですね!」

 

「…有り難うございますレイディー…さん!」

 

 

 

「今更敬称つけんなよ。

 気持ち悪い。

 ………そんなことよりも時間がねぇ。

 坊やを助け出すにはユーラスの野郎が手下共と合流する前にケリをつけなきゃやらねぇ。」

 

 

 

「手下と?」

 

 

 

「…この作戦はぶっちゃけ単純に坊やを取り返しに行くだけだが今あの糞共がこれからどう動くか分かってるからこそできた作戦だ。

 ………二つだけお前らに確認したいことがある。」

 

 

 

「何だ何でも聞いてくれ!」「私に分かることであれば!」「何を聞きたいのレイディー?」「ダレイオスのことであれば多少は。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前らは死ぬ覚悟はあるんだな?この作戦が失敗「「「「ある!!!」」」」………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………まだ人が喋ってるだろうが…。」

 

 

 

「その程度のことなら俺はとうにできている!」

 

「カオスに助けられた時から私はカオスの為ならこの命、喜んで差し出します!」

 

「私だってカオスが…!

 今度こそ大切な家族を助けて揚げたい!」

 

「ここで今までの恩を返せるのならそれもいいのかもしれません。」

 

 

 

 

 

 

「………そうか。

 ………お前らはそれなりに死に近い体験を潜り抜けて来たんだな。

 こんなことじゃびびりもしねぇか。」

 

 

 

「…してもう一つの確認事項は何だレイディー殿。

 同じようなことなら必要ないぞ?」

 

「貴女の作戦は時間が経つと不味いのでは…?

 でしたら直ぐにでも決行を…。」

 

 

 

「…二つ目の質問はお前らを試そうってんじゃねぇよ。

 これも一応聞いとかねぇといけねぇからな。」

 

 

 

「何か重要なこと?」

 

 

 

「重要さに関しては………そこまで必要ねぇとは思うがな。

 ………ユーラスについてだ。」

 

 

 

「…あのバルツィエのことですか…?

 ボク達が持ってる情報ですとレイディーさんと然程変わらないのでは…?」

 

 

 

「一つだけアタシにも分からねぇことがあるんだよ。

 お前らなら確実に知っててな。」

 

 

 

「そんなこと………、

 何かあったか………?」

 

 

 

「あいつ………、

 ユーラスとお前らが鉢合った時………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ユーラスがどういう立ち回りしてたか教えろ。」

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