テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
カオス解放のための鍵を探すが見つからずカオスの仲間達はユーラスが持っているとふみ不意をつき鍵を奪うことにする。
そこへ………。
シーモス海道 深夜
「……貴女はここぞと言うときに名前で呼んで下さるのですね。
ウッフフ…。」
「…これから失敗できない作戦結構するってのに笑顔たぁ緊張感の足りねぇ女だなお前は。」
「それはレイディーもですよ?
それに笑ったのでしたら貴女から先ではありませんか。」
「おっとこりゃ失礼…。
アタシも緊張感が足りてねぇようだ。」
「…レイディー殿、
ユーラス達がこっちに来るぞ。」
「そうだな。
お前ら作戦通りに動けよ?
アタシが離れるからって焦るなよ?
検討を祈る…。」
「………おい生きてっか?」
「」
「…やっべ、
やり過ぎたか…。
ついキレてやっちまったぜ。
フェデールに叱られるなこりゃあ…。
……まぁこうなっちまったらもうどうしようもねぇよなぁ…。
フェデールに何て言おうか………。
…そうだな。
ヴェノムに感染してゾンビ化したからぶった斬ったとでも報告すりゃあいいか。」
「」
「………死ぬまで俺をイラつかせる野郎だなぁ。
お前が俺を怒らせるからそういうことになったんだぜ?
おかげで任務失敗じゃねぇか。
どうしてくれんだおい。
なんとか言ったらどうだ…?」
「」
「…はぁぁぁぁぁぁぁ………、
テメェはよぉ…………、
死んでもイライラさせんなぁ!?
この田舎者がよぉォォォォッ!!!」ドスッ!!
ゴロゴロゴロゴロゴロッ……
「…………………………………カオス?」
「………何だよ。
隊の奴等全員死んでんじゃねぇか。
ワクチン持ってたってのに何をヴェノムごときに殺られてんだよ。
情けねぇ…。」
「…………丁度良いところに転がってきたな…。
カオス、迎えに来たぞカオス………。」ボソボソッ
「カオス、私達と一緒に逃げよ?ね?」ボソボソッ
「…まだユーラスが近くにいますよ。」ボソボソッ
「」
「………」
「?
どうしたんだカオスは…。」ボソボソッ
「かなり攻撃を受けてたから喋ることができないのかも…。」ボソボソッ
「アローネさん、カオスさんの様子はどうですか…?」ボソボソッ
「………」
「……どうなんだアローネ=リム。
カオスはどういう様子なんだ…?」ボソボソッ
「…語れないくらいに悪いの…?」ボソボソッ
「シッ…ユーラスが辺りを巡回しています。
今は静に…。」ボソボソッ
「あ~ぁ、
全滅かよ…。
弱い奴等だなぁ………。
誰も生き残ってる奴はいねぇのか?
せめて馬ぐらいは確保しとけっての!
これじゃ俺一人でカオスの首持って帰るしかねぇじゃねぇか!
だりぃったらありゃしねぇよ!」
「(…一人言の多い奴だな。)」ボソボソッ
「………ねぇ、今アイツさぁ…。
………カオスの首を持って帰るって言わなかった…?」ボソボソッ
「…ボクもそう聞こえました…。」ボソボソッ
「連中は気性と口調の荒い奴等だから大雑把な言い間違いをしたんだろう…。
あいつは任務でカオスを連れ帰ると言っていた…。
任務ならカオスを殺すことはないだろう…。」ボソボソッ
「…けどここからじゃ頭ぐらいしか見えないけどカオス、
ピクリとも動かないよ…?」ボソボソッ
「アローネさん………、
カオスさんがどうなってるか分かりますか…?」ボソボソッ
「…………………カオスの………、
……………カオスの両手が………、
………ありません………。」
「……………両手が……………ない………?」
「………両手が…………って…………え?」
「…………」
「………カオスの手首から先が見当たらなくて…………、
手首から出血が…………。」
「「「………」」」
「…………カオスが………、
……生きているかは…………。」
「お?
まだゾンビが残ってたか?
死体を吹っ飛ばすだけじゃ面白くねぇからな。
通り道の掃除も兼ねて一緒に吹っ飛ばしてやろうか。」パァァッ
「!?
まずいぞ!
ここから離れろ!」バッ
「でもカオスが!?」
「ストーンブラスト!!」ズドドドドドドドッ!!
ドドドドドドドトドドドドドドドドドドドドドドトトトッ!!!!
「…ふぅ、
道が綺麗になったな………。
なんかゾンビにしては俊敏な動きしてたが何だったんだ…?
それよりカオスは………と?」
「」
「ジュゥゥゥゥ…」
「うわっ…
小せぇヴェノムに組みつかれてんな………。
頭に廻る前に首だけ切り取っておくか。」ザッザッ
「アイシクル!!」パァァッ
「何…?」パキィィンッ!!
「坊や!!」スィ~!
ガッ!
「坊や!
大丈夫か!?
返事をしろ!!」
「」ダラン…
「………こりゃ手酷くやられたな…!
中々あいつらに動きがないから見に来てみればこういうことだったか…!!」
「!
…またお前か…。
ムーアヘッドとかいう女ァッ!!
そいつをこっちに寄越しなぁ!!」
「それはできねぇなぁ!
この坊やはアタシの身内なんでな!
お前らなんかには渡せねぇ!」
「ぐぅっ!
おのれぇッ!!」グッグッ…
「暫くそこでもがいてな!
そんじゃあおさらばだ!
あばよ!」スィ~…
「アイツめぇ…!!
こんな氷で俺を止められると思うなよぉ!!」バキバキッ!!
トリアナス砦 深夜
「………ここら辺でいいか…!
おい坊や、しっかりしろ!」
「」
「意識が戻らねぇなぁ…!
これだけ出血してるとやばいな…。
傷口の応急処置が先決か。
アイシクル!」
「」パキィィンッ!
「本当は氷で血を止めるのは駄目なんだがな…。
体力的には回復の見込みはねぇな。
さっきグミはあいつらが食ってたし何か坊やが持ってるもので回復できそうなのはないか…?」ゴソゴソッ
「」グッタリ
「………あんまし良いのが見つからねぇなぁ………。
ん?
これは………、
ライフボトルか…!
よくこんなもん持ってたな。
だがこれで助かる!
坊や!
何とかこれを飲め!」グイッ
「」トポトポッ…
「………(どうだ…?)」
「……………………ブフッ!!
エホッエホッ!!」
「!
大丈夫か!?」
「ハァ…ハァ……。
………はい。」
「そいつぁ良かった!
お前を見つけたときは肝を冷やしたぜ。
血塗れでぶっ倒れてるわ手首は切断されてるわで死んだかと思ったぞ。」
「………どうしてレイディーさんが………?
レイディーさんは逃げたんじゃ…?
………いつッ!?」ズキッ
「あまり無理はするなよ。
お前は今死んでてもおかしくねぇ状態なんだからな。」
「………手が………。」
「ユーラスの仕業だな。
アタシがお前を発見したときには既にそうなってた。
出血多量で死にそうになってたから出血を止めるために手首の方はアタシが凍らせた。
冷えるだろうが我慢しろ。」
「それは………有り難うございます…。
それで……ここは…?
アローネ達はどこに………?」
「ここはダレイオスの砦だ。
無人だったからここに連れてきた。
猿達は………。」
「?
アローネ達は………?」
「………………猿達は………、
………お前を助けに行ってユーラスの魔術の直撃を受けて吹き飛ばされた………。」
「……………アローネ達が………吹き飛ばされた?」
「………目の前で見ていた。
お前がユーラスにぶっ飛ばされて傷付き倒れているところを隠れて隙を見て拾って逃げようとしていたんだ。
………そしたらユーラスが………。
…アイツのゾンビ化した部下もろとも吹き飛ばされた………。」
「…………なん………で………。」
「お前を…………、
坊やを救うためだったんだ………。
あいつらは………、
お前が一人であいつらのために犠牲になるのを見過ごせなかったんだ………。
だからアタシもお前を助ける作戦に一枚噛んだ………。
………あいつらは………アタシとお前の為にユーラスに殺された………。」