テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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 青年カオスはアローネ、タレスと共に旅をしていた。

 ユーラスがカオスを呼び出しカオスは仲間達のもとへと駆ける。

 仲間達はまだ死んではいないとユーラスの情報を鵜呑みにし仲間達のもとへ向かったカオスだったが………。


倒れ伏す大切な人達

シーモス海道 深夜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ユーラス………。」

 

 

 

「どうやらまだお仲間はヴェノムに喰われてなかったようだな。

 ヴェノムを相手によく頑張るなぁ。

 どっかにワクチンをまだ隠し持ってるみたいだがもうそれも奪う意味もねぇよな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 戦える奴がそんな目の光を失った女一人が残ってるだけなら。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前ェェェェェッ!!!!!」シュンッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゴフッ!?」ゲシッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここまで!!

 ここまでやる必要があったのか!?

 俺はともかくアローネ達はお前達とは無関係だって言っただろ!?

 

 それを…!!

 こんな一生消えないような怪我をさせてぇっ!!

 

 治せるのか!?

 お前にはアローネの目が治せるのか!!?」ゲシゲシゲシッ!!

 

 

 

「ガッ!?

 グフッ!?

 ゴハァッ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カオス…?

 レイディー………カオスは何を……?」

 

 

 

「…坊やの奴………。

 飛葉翻歩のスピードに乗せた蹴りだけでユーラスに攻撃してやがる………。

 

 

 

 ………たがあれじゃあ………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「治せ!!

 お前がアローネやレイディーさん達の怪我を治せ!!」シュッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「その辺でいいだろ?」ガシッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!?」

 

 

 

「中々いい蹴りだったがバルツィエ流剣術で用いられる蹴りは剣撃の繋ぎに取り入れているだけで主体とした蹴り技はそう多くはねぇ。

 そんなただの蹴りで俺は倒しきれねぇぜ?」

 

 

 

「……!

 離せ!!

 お前のせいでアローネはこれからずっと……!!

 ずっと何も見えない人生を過ごしていかなくちゃならなくなったんだ!!

 お前なんかがアローネをぉッ!!」

 

 

 

「………」

 

 

 

 

「何とか言えよ!

 お前は何の罪もない人を傷つけたんだぞ!?」

 

 

 

「………くくっ…。」

 

 

 

「…!?

 何が「アッハハハハハハハ!!!」可笑しいんだこいつ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハハハハハハハ!!

 可笑しいに決まってんじゃねぇか!!

 蹴られてんのは俺なのに悔しがってんのはお前だ!!

 普通は逆だろ?

 俺がお前に蹴りつけられて憤怒するところなのに逆に気分がいいぜ!!

 

 何でかなぁ!?

 何でこんな気分になるんだ!?

 教えてくれよカオス!

 どうして俺は今こんなに気分がいいんだぁ!!?」

 

 

 

「…人を傷つけて気分がいいだなんて腐っている!!

 人に対してこんな取り返しのつかない怪我を負わせてそんな笑ってられるなんてバルツィエは………!

 おじいちゃんのいなくなったバルツィエは消えるべきだ!!」

 

 

 

「そうたぎるなよ。

 ただのバルツィエが無くなった方が良いって言うのは賛成だぜ?

 俺達はそれ以上になるんだから。」

 

 

 

「バルツィエがそれ以上の存在になったとしても俺が…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺が絶対にお前らバルツィエをぶっ潰してやる!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………嫌われたもんだなぁ。

 お前は特例でバルツィエ入りが決まってるってのによぉ?

 仲良くしようぜ?

 今ならお前でも俺は歓迎するぜ?」

 

 

 

「誰がバルツィエなんか!!

 こんな非道なことができる奴等の仲間なんかに…!!」

 

 

 

「俺なんか間違ったことしたか?」

 

 

 

「そんなことも自分で分からないのか!?

 お前は普通の民間人を斬って…!」

 

 

 

「分からねぇなぁ。

 こいつらはさっき見逃してやった時までは敗残兵だったがお前を取り返す為に俺の妨害をしたってことは間違いなく敵として認定していいだろ?

 俺はそれを斬っただけだ。

 何かおかしなところあったか?」

 

 

 

「……!!」

 

 

 

「一度見逃してまた向かってきたこいつらを斬った俺は何か間違ってるか?

 なぁそこ詳しくどう間違ってるか教えてくれよ?

 なぁ?

 カオス。」

 

 

 

「………」

 

 

 

「けどよぉ…?

 こいつらが俺に向かってきたのは………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お前を取り返すためなんだぜ?

 それってよぉ、味方を敵に引き寄せたのは………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お前のせいなんじゃないか?

 カオス。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『お前は英雄に祭り上げられちまって二度と平穏な世界から帰ってこれなくなる。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『………お前は逃げないか?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………そんなこと分かってる。

 

 

 

この状況が俺が招いたことだってことも。

 

 

 

俺には………全てを変えるような力も全てを守りきれる覚悟もなかったことも………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だけど………!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カオスは悪くはありません!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アローネ…?」「…女ァ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カオスは何も悪くはありません!

 カオスを取り戻そうとしたのは私達の意思です!

 ですからカオスが悔やむようなことは何も無いのです!!」

 

「そうだぜ坊や。

 お前を助けようとしたのはこいつらと…、

 アタシの意志だ。

 勝手に責任を持ってかれちゃ困るぜ?」

 

 

 

「………そんなこと言っても………、

 俺が捕まったりするから………。

 アローネ達がそんな怪我をして………。」

 

 

 

「烏滸がましいぞ坊や!

 アタシらは一々お前に許可を取らねぇと怪我の一つもできねぇのか!

 アタシらはお前のペットかなんかか!?

 あぁ!?」

 

「カオスは強いです!

 私達の中で誰よりも!

 ですが強いからと言って常に守る側に徹することはありません!!

 貴方だって守られてもいい筈です!!

 私は!

 私達は!!

 いつだって守ってくれる貴方を守りたい!!

 貴方の窮地を救いたい!!

 そう思って私達はユーラスに挑み負傷しただけです!!

 この負傷は………、

 私達が弱かったから負っただけなのです!!

 私達は恨むのなら貴方ではなく私達自身の弱さを恨みます!!

 何度も救ってもらった貴方をただの一度だけでも救うことのできない私達の力を!!」

 

 

 

「アローネ………。

 そんな風に思って………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チャキンッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ですからカオスは「魔神剣ッ!」…!?」ザスッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドサッ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「話の途中だったがカオスを励ますようなこと言うんじゃねぇよ。

 いい具合に締めに入れそうだったのによぉ………。

 こいつには一切の希望を持たせちゃいけねぇんだよ。

 そんなことは俺が赦さねぇ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「猿ッ「ユーーーーラスゥゥゥゥゥゥゥ!!!」」シュンッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おぉ?

 俺に来るのか?

 あの女生きてるか確かめなくていいのか?」

 

 

 

「お前って奴はァァァァァァァァッ!!!」ゲシゲシゲシッ!!

 

 

 

「性懲りもなく蹴りしか出せねぇのかよ?

 そんなもん来ると分かってりゃ対処なんていくらでも…」パンパンパン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガァァァァァッ!!」ガブリッ!

 

 

 

「…!?

 …ッッッッッッッァァァッ!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(喉に食い付いた!?

 それなら足を封じられようと手が使えなくても殺せる!

 殺れるか!?)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッッッァァァァァアアッ!!!」ドンッ!

 

 

 

「……!

 まだまだァッ!!」パッ

 

 

 

「!!

 この猛獣がぁッ!!

 人の喉を噛み千切ろうとしやがってェェェッ!!!」

 

 

 

「お前は!!

 お前だけはァァッ!!」

 

 

 

「……!

 瞬迅剣ッ!!」シュッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドスッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ハァ………ハァ………。

 勢い余って刺しちまったか………。

 まぁ………ヴェノムに殺されたって言うつもりだったからいいか………。」ズシュッ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プスゥゥゥゥゥゥゥゥ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドタッ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「坊…………!

 カオスゥゥゥゥゥッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………何だ………。

 

 

 

胸が………熱い………?

 

 

 

これは………痛い………のか………?

 

 

 

どうなったんだ………?

 

 

 

目の前が真っ赤で………………何も………、

 

 

 

分から………な………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジュゥゥゥゥ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ヴェノム………。』

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