テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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 青年カオスはアローネ、タレスと共に旅をしていた。

 カオスの中にいる何者かの魔術でカオスの仲間達はダレイオスへと飛ばされる。

 残ったカオス?とユーラスは………。


神の試練

シーモス海道 日の出前

 

 

 

 

 

 

「お前の力を得れば俺は今よりももっと強くなるんだな!?」

 

 

 

「『その通りじゃが今話した内容はお主が資格を持っていればの話じゃがの。』」

 

 

 

「資格ってのは何だ!?

 強さじゃねぇのか!?」

 

 

 

「『強さも必要じゃが他にもワシの“眷属”に認められた証を見せんといかんのぅ。』」

 

 

 

「眷属…?

 お前みたいなのが他にもいるってのか?」

 

 

 

「『左様。

 本来ワシに挑むには“六の試練”を乗り越えてからと決めておる。

 その六の試練を越えた先にワシへの挑戦権が得られるのじゃ。』」

 

 

 

「………御大層な試練があったもんだなぁ。

 お前は何様のつもりなんだよ…?」

 

 

 

「『人の知識で言うところのワシは“神”と言ったところか…。

 生生世世の時を越して見てきた生き物の思想の中から選べば神という存在がワシに近い…。』」

 

 

 

「(マジで神なのか………?

 …あいつらの治療不可能なレベルの怪我を治したところを見れば頷けるが………。

 

 

 

 ………ってことはカオスの実力はこいつがありきってことか?

 

 あんな田舎から出てきたような奴が強い訳が無かったんだよな。

 一緒にいた偽物の奴も大した強さじゃなかったしよ。

 この自称神さんがカオスに力を与えてたから俺は敗けたってことだよな?

 

 ………そうに決まってる!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なぁ!

 神様よ!?」

 

 

 

「『何かの?』」

 

 

 

「アンタのその六の試練とかはよぉ?

 

 カオスはクリアしたのか?」

 

 

 

「『こやつは…試練を乗り越えてはおらんよ。』」

 

 

 

「じゃあ何でそいつの中に入ったんだ?

 試練をクリアしなきゃアンタの力は得られないじゃないのか?」

 

 

 

「『この小僧は例外じゃ。

 四億七千三百二十二万八千七百六十五秒前にワシが自らこやつの中へと入った。

 眠っておるうちにマナを集めておったんじゃがこやつのマナでワシの力も取り戻せた。

 じゃからこの小僧は偶然ワシの力を貸し与えたに過ぎん。

 

 

 

 誰でも良かったのじゃよ。

 ワシの依り代は。』」

 

 

 

「はっ、はあ!?

 四億七千三百何だって…!?」

 

 

 

「『………そこはどうでもよいところじゃ。

 人の定めた年月で言うところの十五年前ぐらいじゃ。』」

 

 

 

「………つまりカオスは十五年前にたまたまアンタ、

 神様の力を手に入れたってだけでアンタとしては誰の中に入っても良かったってことなんだよな?」

 

 

 

「『そうじゃな…。』」

 

 

 

「………なら、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺の中に入らねぇか神様?」

 

 

 

「『………』」

 

 

 

「誰でも良かったってんなら俺の中でも言い訳だ?

 そんな田舎者よりかは俺の方がアンタを楽しませられるぜ?

 なんたって俺はこのデリス=カーラーンを将来的に支配する一族バルツィエの血筋だ!

 それも正統な貴族のな!

 そんなはぐれの孫よりかはよっぽどマシだぜ!?」

 

 

 

「『………それが何だと言うんじゃ?

 そんなもんは支配してから言え小者が…。』」

 

 

 

「すぐにそうなんのさ!

 今のうちに俺の中に入っておけばアンタだってどんなこともし放題になるんだぜ?」

 

 

 

「『人の価値観でワシが欲するものなど有りはしない。

 それなのにお主はワシの望みを叶えようと言うのかの?

 ワシの望みすら知らぬお主らが?』」

 

 

 

「だから!

 俺の中に入ればアンタの望みも叶えられるって言ってんのさ!?

 アンタは何が望みなんだ!?

 世界を握る一族バルツィエの俺がアンタの望みを叶えさせてやるよ!

 ほら!

 言ってみろ!

 アンタに願いがあるってんなら何だって「『“流れ”じゃ。』」…流れ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『ワシの望みは“流れを停めぬこと”じゃ。

 悠久とも言える果てしなき時を存在し続けるワシにとって世界は退屈過ぎる………。

 じゃからワシは移り変わる時の流れを停められると困るのじゃ。

 全く変わらぬ世界………、

 そこにただ存在するだけのワシら………。

 そんなものはお主らの言葉で言う地獄そのもの……。

 ワシの望みは………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この世界を生かし動かし続けること………。

 それだけじゃ………。』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」

 

 

 

「『何も変わらぬ世界の誕生………。

 そうならないようにさえしなければワシはどこの何者が何をしようとも干渉はせん。

 ワシの力をどう使おうがの。』」

 

 

 

「………神様はスケールが違う願いをご所望のようだな。

 アンタの願い通りなら今の世界はどうなんだ?」

 

 

 

「『今はまだこの世界は変化をし続けておる。

 ワシの希望通りのぅ…。』」

 

 

 

「だったらこの俺がアンタの望み通りもっともっと変わりまくる世界に変えてやるよ!

 アンタの力を使ってな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 (こいつの力が手に入れば俺は何だってできる!

 ダレイオスを滅ぼすことに始め何だって!!

 

 なんならこの俺がフェデールや………、

 

 

 

 アレックスに変わって世界を手にすることだってできそうだ………!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 このユーラス様が世界の覇権を握ることだって………!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だから神様!!

 そんな奴は捨てて俺の中に来い!!

 俺とお前の力で永遠に“進化し続ける完全な世界”に変えていこうぜ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『………人とはなんと愚かで欲深き生き物なのかのぅ………。』」

 

 

 

「は………?」

 

 

 

「『そこまで言うのならいいじゃろぅ………。

 お主には特別に六の試練を免除してワシへの挑戦権を認めてやろうぞ。』」

 

 

 

「挑戦権だぁ!?

 アンタと戦うって言うのかよ!?

 アンタに勝てる奴なんていねぇだろうが!?

 ただそいつから俺に乗り換えるだけでいいだろ!?

 

 

 

 (さっきの魔術の威力は確実にフェデールやアレックス以上の力を感じた!

 そんな規格外の奴にまともに敵う奴がいるかよ!?

 それにこいつには完全自己回復能力もある!

 総合的な戦闘力は世界一だろう!)」

 

 

 

「『ワシが特別だと言うとろうが。

 順序を飛ばしてお主の望みを叶えてやろうと言うのじゃからこのくらいのことは受けてもらわんとな。』」

 

 

 

「そんなの理不尽すぎるだろうが!?

 カオスはアンタの試練を何一つクリアしてねぇんだろ!?

 そいつにばかり優遇しすぎなんじゃねぇのか神様はよぉ!?

 ちっとぐらい救いはねぇのか!?

 試練をするってんならアンタの力無しでカオスと戦わせろよ!!」

 

 

 

「『………この器との勝負なら等に着いておるだろう?』」

 

 

 

「あんだと!?

 それはアンタの力を借りたカオスとの勝負のことか!?

 あんなもんは無効だ!!」

 

 

 

「『この器に与えておる能力は今のところ魔術耐性とヴェノムに対抗する力のみじゃ。

 お主との勝負には何の影響もなかったぞ。』」

 

 

 

「何ッ!?」

 

 

 

「『それどころかワシがこの器で眠っておる間にマナを吸収させてもらっておった。

 この器の本来のマナはお主と戦っておった際よりももっと高い…。

 

 

 

 ………お主はこの器にハンデをつけても勝てなかったと言うことじゃ………。』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この俺が………、

 ハンデを背負わせて敗けた……だと!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『…とは言うもののお主の意見にも一理ある。

 この器とお主との差はワシに触れたか否かじゃ。

 早い者勝ちだったと言うのではお主も納得はしまい?』」

 

 

 

「………」

 

 

 

「『この器もお主を再度負かせたいと息巻いておるがワシの見立てでは結果は同じじゃろうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そこでお主の挑戦は少しだけチャンスを与えようかの。』」

 

 

 

 

 

「チャンス………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『今からワシはお主を一度、

 術で攻撃しよう。

 それに耐えられたならお主の望み通りにワシの力を与えよう。』」

 

 

 

「………一撃耐えりゃいいのか?」

 

 

 

「『そうじゃ。

 簡単じゃろ?

 お主はワシの攻撃を一度耐えれば世界を自由にできる力が手に入るのじゃ。

 この挑戦、

 

 

 

 受けてみるか?』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………こいつの力は魅力的だがどうする…?

 

 

 

一撃………。

 

 

 

一撃さえ耐えりゃ俺にこいつの力が………。

 

 

 

 

 

 

だがこいつからはは恐ろしい力を感じる………。

 

 

 

こいつの術に俺が耐えきれるかどうか………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『基礎が杜撰な連中だったんだね。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………基礎が何だってんだ。

 

 

 

そんなもんは強い武器や術を持てば関係なくなる。

 

 

 

一個人の技術なんて戦術兵器に比べりゃミジンコみてぇなもんだ。

 

 

 

ズルしたって生き残りさえすればいいんだよこの世界は!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺さえ生きていりゃそれで……!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………その挑戦、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 買ったぜ神様!!」

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