テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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 青年カオスはアローネ、タレスと共に旅をしていた。

 ユーラスの真上に突如として降ってくる隕石。

 ユーラスは六属性一貫通力の高いライトニングで爆散させ威力の減少を試みるが隕石はものともせずユーラスへと落ちる………。


サビへの手前

シーモス海道 日の出

 

 

 

「『………やはりマナが抑制されて本来の力の一割も出力が出ておらんのぅ………。

 これしきの力ではこの星屑の表面の水を払い除ける程度にしかならんか………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 んん?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………何じゃ?

 あの砂山は………?』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パッパッパッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『………何やら出てくるのぅ…。

 もしやあやつ………。』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズドドドドドトッ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『ほぅ………。』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………!?

 ……………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………!

 ブハァッ!!!!」ザザッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『………生きておったか………。』」

 

 

 

 

 

 

「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ………!!!!」

 

 

 

「『よくあの一瞬で逃げきれたのぅ…?

 術が着弾する際に咄嗟に地の中へと潜って爆破を逃れたんじゃな。』」

 

 

 

「ハァ!!

 ………むか………し……ッ!!」

 

 

 

「『何じゃ?』」

 

 

「ハァ…!

 ハァーッ!!

 スゥ~………!

 ハァ~………!!

 ………、

 昔………、

 ハァ…!

 ………爆発は………、

 …………ハァ………、

 ………ファーストエイド!」パァァ

 

 

 

「『それで…?』」

 

 

 

「………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 爆発ってのは密閉された空間で生じるときは大爆発を起こすがその空間で出口を用意するとその方向に爆発が逃げて従来の爆発の破壊力よりも威力が減少するって話を聞いたことがあったんだ………。」

 

 

 

「『ほう、

 それで地面の中へと潜れば爆炎から逃れられると思ったんじゃな?

 こう開けた場所では地の中には爆発の影響は受けにくいと思い付いて…?』」

 

 

 

「…俺の得意系統は“地”だ。

 地面を掘り起こすのは得意なんだよ。

 ワクチンが切れたときはこうして穴を掘ってヴェノムを殺している。

 ………俺の魔術が攻撃じゃなくてこんな逃避に使う日

が来るとは思いもしなかったがな………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………それでも両足と右腕を持っていかれたが………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『………そうみたいじゃのぅ………。』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………マジで俺には凄まじい“試練”になったぜ!

 魔術をこんな逃げ腰みたいな使い方することになるなんてな!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 どうだァァッ!?

 試練を乗り越えてやったぜ!?

 俺はよぉっ!!?

 

 これでテメェは俺の物になるんだろ!?

 ならさっさと俺の中に入って俺の体を修復しろ!!

 そろそろ傷の痛みが耐えらんねぇんだよ!!」

 

 

 

「『………』」

 

 

 

「どうした!?

 早くしねぇか!!?

 意識がもうやべぇんだよ!!

 痛みでおかしくなっちまうぜ!!

 テメェの出した試練ってやつは乗り越えてやったんだ!!

 これで文句なしにお前は俺の物になるんだ!!

 ハーーーッハッハッハッハッハ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『………はて?

 お主は何を申しておるのじゃ?』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『何故にワシがお主に宿らねばならぬのじゃ?』」

 

 

 

「!?

 おいイイイッッ!!

 何言ってやがんだァッ!?

 テメェが言い出したことだろうがァッ!!

 テメェの術を耐えきったらソイツから俺に代わってやるってよォッ!!

 今更その約束を破棄するってのか!!?

 忘れやがったのか糞ジジィッ!!!」

 

 

 

「『うむ………、

 確かにそう約束ごとをしたのぅ………。

 覚えておるよ………。』」

 

 

 

「じゃあ何だってんだ!!?

 俺は生きてテメェの術を耐えきっただろうが!!?

 何が不服なんだ!!?

 もう限界が近ぇんだよ!?

 遊んでないで早くソイツやソイツの仲間を回復したように俺の負傷した箇所を治しやがれ!!!」

 

 

 

「『それはできん相談じゃのぅ…。』」

 

 

 

「何でだよ!?

 テメェの力ならこんくらい治すのなんか屁でもねぇ筈だ!!

 

 

 

 ………まさか足が無くなったからって“術を耐えきってはいたが立ってはいなかった”とかそんなトンチを言い出すんじゃねぇだろうなぁ!!!??」

 

 

 

「『……やれやれ………。

 お主は気が早すぎるやつじゃのぅ……。

 ワシの言葉をもう一度思い出してみろ……。』」

 

 

 

「思い出せって………、

 ………テメェの術を………、 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ワシの術を受けた時お主が立っておればよい。

 術を耐えるもよし、かわすもよし、

 お主の術で撃ち消すという手もあるぞ?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………………………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………このジジィはさっきから何のことを言ってるんだ?

 

 

 

どう考え直しても俺はこいつの出した試練の条件をクリアしてるだろ?

 

 

 

それなのにこいつは………、

 

 

 

何かダメなところあったか?

 

 

 

術を受けずに回避したからとかか?

 

 

 

だが術から逃げたにしても俺はこうして負傷をしている。

 

 

 

それもこいつの術を受けてだ。

 

 

 

逃げはしたがこれも“耐えきった”ということにならねぇか?

 

 

第一こいつは“避けても”“逃げても”良いって言ったんだ。

 

 

 

 

 

 

こいつの術が“終わった時”俺が生きてさえいればいいって。

 

 

 

なら一体何を思い出せってんだ?

 

 

 

こいつは何か重要なことを言って………………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………ヒュゥゥゥゥゥ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒュゥゥゥゥゥ!!!!!ヒュゥゥゥゥゥ!!!!!ヒュゥゥゥゥゥ!!!!!ヒュゥゥゥゥゥ!!!!!ヒュゥゥゥゥゥ!!!!!ヒュゥゥゥゥゥ!!!!!ヒュゥゥゥゥゥ!!!!!ヒュゥゥゥゥゥ!!!!!ヒュゥゥゥゥゥ!!!!!ヒュゥゥゥゥゥ!!!!!ヒュゥゥゥゥゥ!!!!!ヒュゥゥゥゥゥ!!!!!ヒュゥゥゥゥゥ!!!!!ヒュゥゥゥゥゥ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒュウウウウウウウウウ!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………そういうことか。

 糞ジジィ………。」

 

 

 

「『合点がいったじゃろ…?

 ワシが何を申したのか………。』」

 

 

 

「………あぁ。

 アンタの言ってた条件………、

 そういうことで合ってるんだよな?」

 

 

 

「『左様。

 ワシはお主との契りを破棄しようと申しておるのではない………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お主の試練はまだ終わってはおらんからじゃ。』」

 

 

 

 

 

 

「………そうかよ………。

 俺は………、

 アンタの術を“耐えきった”んじゃなくて………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 “まだ耐えている途中”なんだな………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんだよ。

 

 

 

糠喜びしちまったじゃねぇか………。

 

 

 

こりゃあ………、

 

 

 

終わったぜ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一発目が終わって舞い上がっちまってたか………。

 

 

 

あんな隕石一発でも生きるか死ぬかギリギリだってのにそれが………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よく俺はこんなもんを一発でも受けきろうと思ったな………。

 

 

 

こうして見ればそんな無謀なことを考えるだけ俺はどうかしちまってたのか………?

 

 

 

………この二日で色々とあったからなぁ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の晴れの舞台と楽しみにしていた開戦式で思うような結果を残せず突然現れたカオスにぶっ飛ばされて………、

 

 

 

その式で反逆者達を取り逃がした責任を俺に擦り付けられ面倒臭い追走任務を与えられ夜通しで追いかけてやっと追い付いたと思ったら馬が死んで帰りは歩き………、

 

 

 

………更にはストレス解消にカオスの仲間を八つ裂きにしてたらカオスが自称神様になって………、

 

 

 

あの空から………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………ハァ。

 

 

 

ついてねぇなぁ。

 

 

 

俺の人生………。

 

 

 

こんなところで終わるのか………。

 

 

 

こんな終わり方を迎えるんなら始めからアレックスやフェデールに対抗意識なんて持つんじゃなかったぜ………。

 

 

 

あいつらには始めから………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

希望を持てないくらいに勝つことに絶望していたんだから………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………カオスにもあの二人と同じように勝つことなんて考えなきゃよかったんだな………。

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