テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

207 / 972
 青年カオスはアローネ、タレスと共に旅をしていた。

 舞い落ちる隕石を爆散できずユーラスは隕石で消滅したかに見えたが得意の地属性魔術で難を逃れた。

 ………かに思ったが試練はそれだけでは終わらなかった………。


乗り越えられなかった試練に………

シーモス海道 日の出

 

 

 

 

 

「『………さぁ、

 人の子よ……。

 我が“試練”を乗り越えて見「いや………。」』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もういいわ………。」

 

 

 

「『むぅ?

 どうしたのじゃ人の子よ…?

 あの“流星群”を乗り越えて見せればワシの力がソナタに備わるのじゃぞ?

 万物を統べるワシの力が。』」

 

 

 

「………そうは言うけど俺にはアンタの試練………、

 乗り越えられそうにねぇわ。」

 

 

 

「『…諦めるということかの?』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………そうだな。

 あれを見せられちゃ………、

 

 

 

 諦めるしかねぇだろうなぁ………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『潔し………か………。

 それもよかろぅ………。

 お主にはまだこの試練は時期尚早ということじゃったのかのぅ………。』」

 

 

 

「アンタの試練ってさぁ?

 まだ六つ他にもやらなきゃいけねぇことがあったんだろ?

 ………だったらそれを先にこなさなきゃならなかったようだな………。

 

 

 

 ………こなしたところで“あれら”を耐えきれるかどうか知んねぇけど………。」

 

 

 

「『………妙に落ち着き払っておるなぉ………。

 あの流星群が地上に到達すればお主は粉微塵に消え失せるというのに………。』」

 

 

 

「こう………、

 極端な絶望を見せつけられちまうと………、

 なんだかあわてふためくのもアホらしくなってくんだよ。

 ………これが本当の絶望ってやつなんだなぁ………。」

 

 

 

「『お主………、

 絶望を知らんかったのか?

 この世界には絶望などそこらじゅうにまみれておると言うのに………。』」

 

 

 

「俺にとって絶望ってのは誰かに与えるものであって俺が与えられることなんて無かったんだよ………。

 生まれたときから並外れた力を持っていてそれで家の中の順位も決まっていた………。

 それを崩そうとする奴等が“悪”だとそう教わってきた………。

 

 

 

 だから今こうして絶望に対面したことなんて無かったんだ………。

 ………絶望ってのは思ったよりも清々しいものなんだな………。」

 

 

 

「『お主らの言葉で言うと絶望とは“望みが絶えた”と言うことじゃからのぅ…。』」

 

 

 

「そのようだな………。

 これはもうどうしようもねぇ…。

 ……アンタの言う通り俺は次の来世のことだけにしか今は頭にねぇ…。

 次は………、

 どんな人生が待っているのかねぇ………。

 ………どう生まれ変わってもバルツィエ以下の家にしかならねぇだろうが………。」

 

 

 

「『恵まれた環境に生まれてはそれに甘えて“大切な何か”を知れる機会が少なかったじゃろう…?

 お主らは先ず世界そのものを知るとこから始めればよかろう…。』」

 

 

 

「…?

 俺のことを知ってたみたいに言うんだな…?」

 

 

 

「『お主のようなものはこれまでに何度も見てきておる。

 努力もせずに力を持てば生き物というものはそれに頼り牙を腐らせる………。

 どんな生物であろうと努力は必要じゃ………。

 生きるためにのぅ………。』」

 

 

 

「………そこを言われたらソイツなんか正に理想的なんじゃねぇか?

 ソイツは俺達と同じ血を持ちながら劣悪な環境化にいたんだろ?

 そんな理想的なやつには叶わねぇよなぁ…。

 まったく………。」

 

 

 

「『お主………、

 この器を嫌っておったのではなかったかのぅ…?

 じゃからこやつを追ってここまで来たんじゃろ?』」

 

 

 

「嫌いっちゃ嫌いさ。

 そんないきなり出てきて俺達の常識を覆すような野郎は…。

 ソイツみたいな常識破りが“悪”だって聞いてきたんだ。

 悪は俺達でも嫌いさ。

 ………ソイツらにとっての悪は俺達だったんだろうがよ………。」

 

 

 

「『向かい合う正義か………。

 お主はお主の正義があったのじゃろうな。』」

 

 

 

「当然だろ?

 自分を悪と認めて国は運営なんてできねぇんだよ。

 バルツィエは………、

 国中の国民に嫌われちゃいるが正義を掲げて戦ってんだよ。

 敵がふがいなさすぎて弱いものいじめみたいにはなってたがよ………。」

 

 

 

「『最期に自分を見つめ直すいい機会を得たのぅ…。

 それだったらお主の“魂”を輪廻の輪に還すことも悪手ではなさそうじゃ………。』」

 

 

 

「………家の力を借りなくても俺は別の人生を歩んで生き返れるってか………?

 そいつは有り難いぜ神様………。」

 

 

 

「『人に生まれ変われるかはワシも知らんがの………。』」

 

 

 

「………できれば人の人生を歩ませてくれや………?

 せっかくいろんな感情や知識を持つ人に生まれたんだからよぉ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 もう少しいろんなことを知りたいぜ………。

 “努力”とかってやつをな………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………死ぬ前に一つ聞いていいか?

 神様。」

 

 

 

「『どうした?』」

 

 

 

「………アンタの試練………、

 努力すればクリアできたのかな俺は………?」

 

 

 

「『………』」

 

 

 

「………そうかよ。

 俺には無理だったのか………。

 ………なら、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アンタの試練をクリアできる奴なんているのか?

 人に限らず様々な生物が屯するこの世界によぉ…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『………質問は一つじゃなかったのか…?』」

 

 

 

「いいだろ?

 別にこれくらい………。

 で?

 どうなんだかみさ」ッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『………………おったぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 人の子に生まれながら全ての法則を網羅し、

 

 

 

 不可能を可能にし………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 可能を不可能に塗り替えるようなそんな人の子が………おったわい………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 彼にならワシの力………、

 世界を委ねても良かったとさえ思えるような………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなハーフエルフがおった………。』」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。