テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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 ダレイオスに到着したカオス等六人だったがレイディーが目的の違いにより離別する。

 彼女はその際にカオス等にこれからのことを決めるよう指示するが………。


誰もいない街

ダレイオス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイディーさんはあぁ言ってたけど………。

 

 

 

また俺が魔術を使わないといけないなんて………。

 

 

 

俺が魔術を使ったら誰かが俺の中から出てきて………。

 

 

 

俺の体で魔術を使って………。

 

 

 

この間のシーモスのように………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ワシが屠らねばならぬのか………。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………多分アイツだ。

 

 

 

アイツが俺の中から出てきて海道ごとユーラスを………。

 

 

 

そして………、

 

 

 

あの海の向こうにいるマテオの人達を………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺が魔術を使えばあの夢の声のアイツが出てくる。

 

 

 

出てきてその間にアローネ達にアイツが出ていってくれる方法を………、

 

 

 

できれば元の岩に戻ってもらえる方法を教えてもらって………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………でもそう上手く行くのか………?

 

 

 

アイツは………

 

 

 

アイツの力は前々から強い力を感じてはいたけど………、

 

 

 

それが………、

 

 

 

あの長い海道を破壊するような隕石を降らせる力を持っているんだぞ?

 

 

 

もしそんな力をアローネ達に向けられたりでもしたら………。

 

 

 

第一アイツの力はおじいちゃんを…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カオス。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!」

 

 

 

「ウインドラさん達が合流しようと仰ってますが………、

 何か考え事でも………?」

 

 

 

「…うん、分かったよ。

 別に何でもないよ。

 それじゃ皆の所に行こうか。」

 

 

 

「………はい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………ジュゥゥゥゥ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ここの街も捜索してみたがやはり無人都市のようだ…。」

 

「そっか………。」

 

「放棄されてからかなりの時間が経っているようですね………。

 あちらこちらから老朽化による倒壊などが見られます。」

 

「こんなに多くの家があるのに誰もいないだなんて………。」

 

「それについては先程から皆も感じている“気配”が原因だろうな。」

 

「あっ………、

 やっぱりいるんだ…?」

 

「最初はいなかったが俺達がこの無人都市に入った後にどこかからか紛れ込んで来たらしい…。」

 

「となると………、

 皆一ヶ所に集まってた方がいいね………。」

 

「囲まれたら面倒だが今の俺達ならやれるだろう…。」

 

「……一応レイディーから分けてもらってたワクチンが残ってるけど用意してた方がいいよね…?」

 

「いや…、

 それは使わない方がいいだろう。

 レイディー殿が別れる際に最後に言ってたことも気になる………。」

 

「あの“ワクチン”はただの薬じゃないって話ですか?」

 

「そうだ。

 今までのマテオでの話ではヴェノムに対する特効薬にして対抗手段として使われていたがレイディー殿は成分を調べるうちに違う可能性が浮上してきたと言っていた…。

 

 

 

 副作用の話も気になるしな………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ア”ア”ア”ア”ア”ア”………

 

 

 

ジュゥゥゥゥ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「!!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…来たね!

 各自で散開して叩き潰していこう!!」

 

 

 

「あぁ!」「任せてください!」「深追いは禁物ですよ!?」「大丈夫大丈夫!今の私達はこんな奴等になんか負けないんだから!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…誰も人が見つからないからってこんなことで元気にならなくても………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では先ず私から行きます!!

 『疾風よ我が手となりて敵を切り裂け………』」パァァッ………ポウ、ポウ…!

 

 

 

「!

 その技は……!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「切り裂かれなさい!!

 

 

 

 『ウインドカッター!!』」シュバシュバシュバシュバシュバッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アア”………!?」ザスッ…バタッ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やりましたね!」

 

 

 

「それって………

 確かカタスさんやラーゲッツ、ユーラスがやってた………?」

 

 

 

「はい!

 ウインドカッターの追撃バージョンです!

 まだ五連しか繋げられませんが…。」

 

 

 

「凄いじゃないか!

 あれからそんなに時間も経ってないし戦闘だって多くしてないのにもう修得するところまで来たんだね!」

 

 

 

「小まめに術は練習していたのですよ?

 せっかくカタスから教えていただきましたしそれにカオスに追い付かないといけないと思って………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ア”ア”ア”………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ア”ア”ア”!!」ガバッ

 

 

 

「アローネ危ない!」「キャッ…!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「円閃牙!!」ブォンブォンッ!!

 

 

 

ザスッ!

 

 

 

「ア”…?」ボトッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(倒したか…?)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」グググッ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(首が取れても動いている…!

 液状化寸前の個体だったか………、

 なら……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 残月!!」グワンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ジュゥゥ」ゴロゴロゴロ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………なんとか液状化する前にお二人から遠ざけられましたね………。

 お怪我はありませんか…?」

 

 

 

「助かったよタレス。

 でも今の技は………?」

 

 

 

「カタスさんから頂いた魔道具で得たエアリアルジャンプからの

応用技です。

 

 

 

 今のボク………、

 空中で自在に軌道を変えられるんですよ?

 ですから今みたいに空中に飛び上がっての飛び膝蹴りもできるようになりました。」

 

「自身の体重を乗せての一撃………、

 身軽なタレスにうってつけの技ですね!」

 

「この間から体内のマナが増幅したのと制御しやすくなったことでまた新たな戦闘技法が広がりましたね。

 

 今のボクは鎖鎌だけじゃなく自分の体重すらも武器として使えますよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………どんどんタレスが普通の子供から遠ざかっていくな………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ウインドラ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「来るなミシガン!!

 こいつらは俺がやる!!」

 

 

 

ジュゥゥゥゥ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だけど………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「旋月刃ッ!!」ズアァァッッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジュゥゥ………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……思った通りだな……。

 ミシガン!

 この間のように密集しているヴェノムのところへ水を降らせてくれ!!」

 

 

 

「えぇ!?

 でも水じゃ一瞬押し退けることはできるけどただ水をかけるだけじゃ水がヴェノムの体に触れた瞬間に蒸発しちゃうよ!!?」

 

 

 

「お前の出す水なら問題ない!

 俺を信じてくれ!!」

 

 

 

「………分かった!!

 『流水よ我が手となりて敵を押し流せ!!

 

 

 

 アクアエッジ!!』」パァァ………パシャァァァッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………よし。」

 

 

 

「水が蒸発しない……!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これで終わりだ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 瞬雷槍ッッッ!!!」バチバチバチバチッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………これで全部片付いたようだな………。」

 

「皆………、

 知らないうちに強くなってるね………。」

 

「そうですか………?」

 

「うん………、

 見違えるくらいに動きが違うよ………。」

 

「それはな……、

 皆お前に触発されて強くあろうとしているのもあるが一番の要因は………、

 

 

 

 あの時のお前の術………正確には殺生石の術を受けてからこうなったんだろう………。」

 

「殺生石の術を………?」

 

「私もそうだと思います。

 あれからマナの容量が増えたりマナの操作がしやすく感じますから………。」

 

「………私もね?

 何だか自分の使う術がパワーアップしてるように思う………。」

 

「………俺はその時のことは覚えてないけど………。

 皆が強くなったんなら俺ももっと強くならないとなぁ………。」

 

 

 

「何を言ってるんだ?

 この中で一番強いのは間違いなくお前だろうカオス。」

 

「そうですよ。

 私達のマナが強化されたのは貴方のおかげですから。」

 

 

 

「それにさっきの戦闘だってさ?

 私やウインドラもヴェノムを倒せるようにはなってたけどそれってカオス達ならずっとやって来てたことなんだよね?

 私達はまだまだスタートラインをうろうろしているだけだよ。」

 

 

 

「………そこなんだけど本当に俺の中の……、

 

 

 

 殺生石からの力を受けてそうなったの………?

 元からそうだったんじゃないの?

 アローネみたいにさ………。」

 

 

 

「………もしそうだったなら俺はシーモスで仲間を失うようなことにはならなかっただろうな……。」

 

 

 

「………悪い……。」

 

 

 

「意識の無かったお前なら当然の疑問だ。

 謝るな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…この力が殺生石の言ってた鍵ってやつなの?」

 

 

 

「多分そうなのでしょうけど………。」

 

「この力を使ってあの殺生石は私達に世界からヴェノムを消し去ってほしいって言ってたんだよね?」

 

「…そう記憶してますが………?」

 

「仮に私達五人………、

 レイディーも含めて六人が地道にそこら辺にいるヴェノムを狩っていくとするじゃん?」

 

「………うん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それってどのくらい続ければ世界からヴェノムがいなくなるの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ………?

 “一匹見つけたら町中に”ってのがヴェノムですからねぇ………。

 ボク達だけで駆除していってもヴェノムが増えていく方が早いでしょうし………。」

 

 

 

「私は皆と違って殺生石の力の付与はマナの増幅くらいしか感じられませんでしたが………、

 それでもこの能力について言えることは………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 目の前のヴェノムには強いのですけど目の前にいないヴェノムには何の影響もないので少なくとも私達だけではとても世界からヴェノムを消しきることなんて不可能に近いとしか………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………近いって言うか無理だよね?」

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