テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
一行等は今後の方針を決める際最終的な決定を誰が下すのかを話し合い四人がカオスをリーダーに決めるのであった………。
ダレイオス どこかの廃墟
「………皆が集めてくれた資料によるとこの辺りが無人になったのはおおよそ五年ぐらい前になるのかな………。」
「くたびれ具合を見てもその辺りだろうな。
資料も五年前の日付が集中している。」
「五年前………。
ボクがマテオに拉致された時期の後………。」
「タレス君五年前にマテオに来たの?」
「はい。
ナタムの村にいてそのまま連れ去られました………。」
「奇襲作戦が結構されてすぐ後………。
定かではありませんがここの住人はマテオの襲撃を一早くに知って避難したのではないでしょうか………?」
「そうなると殺生石の類の場所へ向かった訳では無さそうだな…。
では一体どこへ避難したというのか………。」
「…候補としてはダレイオスの王都があげられますね………。」
「王都?」
「ダレイオスは多民族が縄張りを主張しあって境界を設けているので他の民族の土地へと避難したとは考えにくいです。
しかし王都になら全民族が居住しているので避難するのでしたらそこしかありません。
砦からここまではボクの民族アイネフーレの州域ですのでアイネフーレの皆はきっと王都に………。」
「アイネフーレ?」
「では王都へ向かいますか?」
「そうしよっか。
人がいるならカーラーン教会もあるだろうしカタスさんにも会わないといけないしね。」
「ねぇ、
アイネフーレって何?」
「昨日の話に出てきたダレイオスの九つある民族のうちの一つの民族でタレス君もアイネフーレ族だそうだ。」
「じゃあ………、
そのアイネフーレ族の人達がいるところに行ったらタレス君は私達と別れちゃうの?」
「「「………」」」
「…ボクは………カオスさん達とまだ一緒にいますよ。」
「!
ならまだずっと一緒に「ですが…」…?」
「………やっぱり同胞達のことも気になります………。
もしかしたらナタムの村の生き残りがいるかもしれませんしもし生きているのなら会いにいってみたいとも思います………。
あの日を共有する仲間がいるのなら………。」
「………そうだね。
タレス以外にも生きて逃げ延びてる人とかもいるだろうしね。」
「カーラーン教会とアイネフーレの方達を探しに王都へ向かいましょう!
行き先が同じなら不都合もありませんものね。」
「それじゃあここで補充できそうなものを補充し終わったら王都へ行こうか!」
「それなら先ずは食料からだな。
痛んでいるものは捨ててこの辺りにいるモンスターを狩りに行こう。」
「全部終わったら夜にお話会しようよ!
私だけ皆とお話できなかったし!」
「よし!
近くのモンスターの巣に行ってから夜にミシガンも入れて昨日の続きしよっか!」
「お~!」
ダレイオス 草原
「キャインッ!?」ズバッ!
「………こいつで最後か………。」
「保存食として持ち歩くにはウルフの数が多かったな…。」
「群れで襲って来るので全滅させないといけませんでしたけどあまり狩りすぎると次にここを訪れる時に食料が取れなくなりますね………。」
「ニ、三匹回収してもう終わりにする?」
「そうしよう。
長居するとまたモンスターが…!?」ガササッ
「ピチャピチャッ…………」
「「「ヴェノム……!?」」」
「そんな………、
この辺りはヴェノムがいないと思ってたのに…!」
「ここももうヴェノムに汚染されてモンスターがいなくなっちゃうよ…!?」
「倒したウルフの肉に付着しては肉が駄目になります!
このヴェノムは放っておいておきましょう!」
「?
いや待てこいつは………。」
「あれ?
このヴェノム………色が………。」
「………これは………通常のスライムですね………。」
「ピチャピチャッ!」ピュッ!
「あいた!?」ビチャッ!
「カオス!?」
「………大丈夫だよ。
あんまり痛くないから。
……っていうかなんかゼリーみたいな感触がする………。」
「これが………スライム?
初めて見たんだけど………。」
「俺達も今回が初めてだよ。
へぇ~………、
こいつがスライム………。」
「スライムは湿地帯や日の当たらない洞窟などのモンスターなのにどうしてこのような場所に………?」
「大方ヴェノムにエサとなる小動物を借り尽くされてエサを求めて巣穴から出てきたんだろう。
ヴェノムが現れてからは純種のスライムは見なくなっていたんだがな。」
「ピチャピチャッ」ピュッ!
「フンッ!」バシッ!
「また体を飛ばしてきた!」
「どうやら私達を捕食しようとしているようですね…。」
「ヴェノムじゃないならこんなモンスターボクが…!」ヒュッ!
「ピチャッ!」「ピチャッ!」ザスッ
「斬ったら分裂した!?」
「元々そういう種ですから………。
このモンスターは熱に弱いです。
熱なら………。」
「ファイヤーボール!
………………。」
「「「「………」」」」
「ピチャッ?」「ピチャッ?」
「今他の属性の魔術が出せないんだった!?」
「え!?
じゃあこいつどう倒すの!?」
「斬っても分裂して増えこちらの魔術は制限されて火を扱える人がいない………。」
「私達だけじゃ倒せなくない?」
「倒せないのなら逃げますか?
危険度も高いモンスターではないので放っておいても他のモンスターかダレイオスの誰かが退治してくれますよきっと………。」
「ライトニング!」ピシャァッ!!
「ピ………」「ピ………」バチチッ!
「熱というのなら雷も通用するだろう。」
「………その手があったんだね………。」
「………今後の戦闘で警戒すべきことが増えてしまったな………。」
「スライムなんて滅多に遭遇したりはしないと思いますけど今回のようにウインドラさんがいなければ撃破できないような種類のモンスターが現れたら手こずりそうですね…。」
「火と氷………。
この属性でしか倒せないようなモンスター等に遭遇すると撤退せざるをえません……。」
「武具屋を見つけられれば武器に属性付与の改造を施すことも可能だろうが先ず人のいる街すら見えてこないのならそういったモンスターに遭遇しないことを願う他ないな。」
「ユーラスに折られなければ前の木刀に氷属性は付与されてたけど………。」
「カオスはあの氷の魔神剣は使用できなくなったのですか?」
「………試してみるか………。
氷・魔神剣ッ!!」ザザッ!!
「………普通の魔神剣だな。」
「前よりかは威力は上がってますけど氷属性の付与が無くなってますね。」
「ヒョウ魔神剣?
カオス氷出せてたの?」
「前はね。
今は武器が変わって出せなくなってるみたいだ。」
「……これは早めに対策を出す必要がありますね………。
火属性と氷属性の武具の付与を施さなければ先程のスライムのような………、
あるいは………、
それ以上のモンスターの群れに遭遇した場合に私達では全滅の可能性が出てきます。」
火と氷………。
俺の剣術とアローネ達の四つの属性だけじゃ対処できない敵………。
もしそんなモンスターが出てきたらどうすればいいだろう………?
………そんなモンスターが現れたらもしもの時は………、
俺が皆の代わりに魔術を使うしかない………。
皆と違って俺は多分魔術は………全属性使える………。
俺なら皆のカバーができる………。
だけど………。
俺は………、
本当に魔術を使ってもいいのか………?
俺の魔術が発動して………暴走したりしないのか………?
昔からノーコンな上にろくに使ったこともない魔術………。
俺に魔術が使いこなせるのか………?
俺は………、
また魔術で大切なものを破壊しつくしたりしないのか………。