テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
タレス以外はダレイオスの情報を知らずダレイオスの王がどのような者なのかをタレスに聞くが………。
ダレイオス ??? 数日後
ザッザッザッ………、
「………ここだよね?」
「…ここで間違いないだろう。
地図ではここになっている。」
「………確かに地図だとこの街のようですが………。」
「どうなってるの………?
だってここ………。」
「………ここに来るまでの街の様子からして嫌な予感はしてましたが………、
この王都、
“セレンシーアイン”も今まで通り無人街になっているようですね………。」
「………ダレイオスに来てから………、
誰一人として人に会わなかったね………。」
「人が生活していた様子はありましたけどモンスターとヴェノムばかりで人がいる気配がありません………。」
「すんなりとこのセレンシーアインまで来れたのはいいんだけどここにも人がいないのっておかしくない………?」
「………と言うよりもこのダレイオスに人は住んでいるのでしょうか………?」
「それは住んでいる………とは思っていましたけど………。」
「流石にここにすら人がいないのはどうも………。」
「他の街の情報頼りにここまで来たが………。
情報が間違っていたか………、
もしくは………
ヴェノムに襲撃されて住民が既に全滅してしまったか………。
………マテオは………バルツィエは………、
何と戦争をしようとしていたのだろうな………?」
「「「………」」」
「こんな人が誰一人いない地に戦争を仕掛けようとしてたの?
あのフェデール達は?」
「…分からん。
存在しない敵に戦争をするほどバルツィエの連中も馬鹿だとは思えないが………、
この様子では俺にも全く検討がつかん。」
「ダレイオスは………滅びてしまったのでしょうか………?」
「…完全に人がいなくなったとは考えにくい………。
ここをヴェノムに襲撃されて拠点を別に移したのかもしれん。
とにかく今はこの街に何が起こったのかを調べることにしよう。」
「地図で手分けしようか。
ある程度時間経ったら街の中央にあるこの大きな建物に集合で。」
「王都ってだけあってかなり広いね…。」
「それでは………
私は北区から捜索してみます。」
「ならボクは東区を………。」
「俺は………中央の建物を調べてみる。
カオスは西区に行ってくれるか?」
「いいよ。
ミシガンは………。」
「南区でしょ?
オッケー!
任せといて!」
「一時間後に俺がライトニングを打ち上げるからそれで集合でいいよな?」
「あぁ、
そうしよう。
じゃあ皆何でもいいから人がいた痕跡や争った形跡とかを探してこの街に何があったのか調べよう!」
「「はい!」」
「人がいたら………どうすればいいの?
話聞いてみた方がいい?」
「それは………」「その際はその方に気づかれずに後をつけてみてください。」
「え?
どうして?」
「この街は今は無人ですから私達のような余所者は目立ちます。
盗賊と思われたりすればどうなるか………、
最悪その方が盗賊という場合もあります。」
「そうだね。
人気があるかどうかだけ探すといいよ。
危ない人が彷徨いてたら一人で対処しないように。」
「では探索を始めよう。
モンスターが出る可能性もある。
気を引き閉めて取りかかろう。」
王都セレンシーアイン 北区 アローネサイド
「(………特に争った跡はありませんがところどころ屋内にモンスターが通った足跡が………。
人がいなくなって街にモンスターが出没するようになったのですね………。)」
ガササッ………
「!?」
「………ニャアン?」
「猫………?」
「………フスゥ………。」
「(………愛らしい猫ですが野良猫でしょうか………?
住人がいなくなって置いていかれたのでしたら可哀想ではありますが………。)」
「ニャアン………。」スリスリ
「………フフ、
いい猫さんですね………。」
「ニャア………。」
「!!
この猫は………!?」
王都セレンシーアイン 東区 タレスサイド
「………」
誰もいない………。
アイネフーレもその他の部族も………。
ここに来ればナタムの生き残りの仲間達に会えるかと思ったけど仲間達どころかここの住民すらいない………。
マテオに拉致されてからダレイオスの話は全然耳に入ってこなかったからダレイオスがどうなってたのか何も知らない………。
あの奇襲作戦でここの街もバルツィエに皆殺しにされたのか?
………それだったら街がこんなに綺麗な筈がない………。
バルツィエが暴れたって言うんならもっと建物とかも倒壊しているだろう。
ヴェノムを警戒して街から避難したか?
だけどここから北東の砦までは海に面した辺り以外はそこまでヴェノムを警戒するほど汚染はされてなかった………。
北東の村や街の人達は必ずここに向かっていた。
ならここに誰かしらいないとおかしい………。
なのに………。
「………ダレイオスは………マテオと戦争する前に滅んでしまったのか………?」
王都セレンシーアイン 南区 ミシガンサイド
「………人っ子一人見当たらないじゃない………。
ここってもう誰も住まなくなった街なんじゃないの?」
……………………………………………………………………
「………なんか急に一人になると寂しくなるなぁ……。
ミストから家出した時から誰かが隣にいたから一人になるのがこんなに寂しいものだなんて知らなかったよ………。」
………近くにカオスやウインドラがいることは分かってるからまだ寂しくはないけど………。
こんな静かな街で一人でいると世界に自分が一人取り残されたような感覚になるなぁ………。
………この街もここに来るまでに行った街も………、
カオスがいた旧ミストの村に似ている………。
カオスは………こんな街みたいなところで一人でずっと………。
………よくカオスは一人でいられたね。
私なんて誰かが側にいてくれないとあの日のような恐怖が頭の中に浮かんできて不安で一人でなんていられ………、
「………!
ダメダメ!!
暗いことばかり考えてる!!
もう私も大人なんだから一人になったくらいで泣いたりしちゃダメだよ!」パンパンッ!
そうだよ………。
一人になったから何!?
カオスもウインドラも辛い時にずっと一人で耐えてきたんだから!
私だけが弱音吐いてどうするの!
私は一人でも強くなくちゃいけないんだから!
心を強く持って二人に助けられるような私じゃないことを証明しないと!
二人のお荷物なんかじゃないってことを証明して私は………、
今度こそカオスとウインドラと同じ所に立たないと!!
王都セレンシーアイン 西区 カオスサイド
懐かしいな………。
俺はどうにも旧ミストに長くいすぎたせいでこういう人がいない街の方が落ち着く………。
人の目を気にしなくていいってだけでこんなにも開放的な気分になれるんだ………。
大勢でいることが嫌いな訳じゃない………。
どっちかって言うと好きな方だ。
だけど一人でいることも嫌いじゃない。
ハッキリと好きだと言える………。
誰も傷つけたりしないから………。
俺がしたことは忘れたりできない………。
償いはしっかりとするつもりだ。
俺の一生をかけても………。
それには俺の中の殺生石の………“夢の中のアイツ”を呼び出す必要がある………。
………アイツは俺の意識がないうちに皆にヴェノムを世界から消すように命じたらしいが………。
それが達成できたら俺の中から出ていってくれるのだろうか………?
っていうよりもその命令が達成できない限り俺の中から出ていかないつもりなのだろうか?
………そんな命令実現できる訳がない………。
俺なんかよりもヴェノムに詳しい人達が何千人もいて百年以上も経つのにヴェノムが広まるのを止められないでいる………。
唯一ヴェノムに対抗手段を持つ連中はヴェノムを利用して地位を上げたり力で言うことを聞かせたりするような………、
そんな俺の遠縁の親戚達………。
この世界からヴェノムを消し去ることなんて絶対に不可能に決まっている………。
ヴェノムはこの瞬間にも増えていってる………。
いつかこの世界を覆い尽くすまでそう遠くないぐらいに………。
俺やアローネ達はヴェノムを消し去る力を与えられたけど六人じゃヴェノムが世界を覆い尽くす方が早いだろう………。
そしてヴェノムが世界を覆い尽くしたらきっと世界中がこの街のように誰もいなくなる………。
………いっそのことヴェノムが世界を覆い尽くしてからこの力を解放して世界をまるごと破壊し尽くした方がヴェノムをこの世から消し去る方が楽なんじゃないか………?
………………まぁ、
そんな道は選ばないけど………………。