テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
そのブルータルが突如ヴェノム化したことにより何時感染していたかを疑いカオス等一行はそのブルータルがグラース平原でレイディーから聞かされた“アスラ”と呼ばれる個体なのではないかと推測する………。
王都セレンシーアイン 中央建築物 夜
「はっ、半年でヴェノムをどうにかしないとこのデリス=カーラーンを破壊するのか!?」
『左様。
ワシものんびり見てるだけはできんのでな。
お主らには頑張ってもらいたい。』
「出来るわけないだろ!?
そんなこと!?
ただでさえヴェノムのことをあまり知らない上に俺よりもヴェノムを研究してる人達ですら百年以上研究してるのに対した特効薬も作れなくてヴェノムの侵食範囲を広げられて行ってるのに………!?
それを俺達だけで半年で!!?」
『よく連れの者らと相談することじゃな。
どのようにすればヴェノムをこの世界から消し去れるのかを。』
「そんな話信じられるかよ!?
半年でヴェノムの侵食を止められなかったら世界が破壊されるなんて………!!
無茶すぎる話だ!!
それじゃ後半年後にはデリス=カーラーンが………!!?」
『出来ないと言うのであればワシはこの星屑を破壊し尽くすだけじゃぞ?
ワシの力はお主には見せてはおらんかったがその爪痕は見ておった筈じゃ。
ワシはこんな星屑………、
数刻のうちに消し去ることもできる。』
「………何だよそれ。
どうしてお前はこのデリス=カーラーンを破壊しようとするんだ!?
まだ俺達の時代は終わっちゃいない!!
この星で生まれた生物にどうしてそんな常識はずれな力があるんだよ………!
お前は一体何なんだよ!」
『………ワシはのぅ………。
こんな星屑が形できる前より存在してきた者じゃ。
この星屑の理などワシに当てはまるようなことはない………。
そして生物という概念もワシにはない………。
ただここに在る………、
それだけの存在じゃ………。』
「存在してるだけのお前にこの星を破壊させたりなんかするもんか!!
お前がこの星を破壊しようとするのなら………、
俺が絶対にそんなことはさせない!!」
『ならばこの星屑をワシの手から守って見せよ………。
ワシが動かずとも滅びに向かって歩むこの星屑をのぅ………。
これでもワシはお主らエルフには何千の猶予は与えてきた………。
そしてこの世界を変えられる鍵はお主ら六人に託した………。
その鍵を使って先ずはこの“半分の地”からヴェノムを浄化して回れ………。』
「半分の地………?」
『お主らがダレイオスと呼ぶこの小島じゃよ。
半年後までにこのダレイオスに巣食うヴェノムを今よりも減らすのじゃ………。』
「減らせったって俺達がヴェノムを倒して回ってもヴェノムは生物がいる限り無限に増殖していくだろ………。
たった六人じゃどうしたって増えてく数を止められたりは………。
他に………、
このダレイオスの人達皆にお前の力を与えたりすることはできないのか………?」
『出来ないことはない………。』
「!
だったら『じゃがそれはできぬ…。』どうしてだよ!?」
『ワシを………、
ワシの力を追い求める輩がおるのじゃ………。
その者らにワシの存在を気取られてはならぬからじゃ………。』
「お前を追い求める輩………?
お前のことを知ってる奴がいるのか?」
『そやつらにワシが捕まるようなことになれば世界は………、
瞬く間にヴェノムに支配される世界となるであろう………。
そうなればこの世界はもう何も生み出さぬ死の世界そのものとなる………。
ワシは………、
もうそんな世界は見たくはない………。』
「………」
『託したぞ小僧………。
半年後までにワシの試練通りにヴェノムの侵食を止めて見せよ………。
お主らにしかワシの力を与えることはできぬのじゃ………。
お主らがやるしかない………。
お主らならきっとワシの試練を成し遂げてみせるであろう……………………。』
「!!
まっ、待て!!
話はまだ終わってない!!
お前を捕まえようとしてる奴って誰なんだ!?
俺達はどうすればヴェノムをこのデリス=カーラーンから無くすことができるんだ!!?」
『………それにはお主は自らの闇を振り払う必要があるのぅ………………。
ワシの力を乗せた魔術をお主が放てばそれだけでヴェノムは消滅する………。
全エルフの協力を得ることができればこの星屑からヴェノムを消し去ることもできる…………………。
お主がワシの術を使いこなしてヴェノムを絶やすのじゃ………………………。』
「俺が魔術を…!?
でも俺はお前がいる限り魔術なんて使うつもりは…………!!」
『先ずはこの術を使いこなしてみよ……………。
“戒めの楔は深淵へと導く………
グラビティ………”
この術でヴェノムを地にひれ伏せさせることができる…………………。
期待しておるぞ………。
バルツィエの小僧………………………………………………。』
「だから待てって言ってんだろぉぉぉぉぉぉぉッッッッッ!!!!!!」
「キャッ………!?」ガタッ
「!
………アローネ………?」
「どっ、どうしたのですか?
御一人で大声などあげたりして………。」
「………アローネこそどうして戻ってきたの………?
もう下の階で寝たんじゃ………?」
「そうしようと思っていたのですが下の階のベランダに出て風に当たっていたら屋上の方からカオスの声がしたので様子を見に来たのですよ。」
「………そうか、
俺……途中から声を出してたのか………。」
「何やら険悪な感じで何方かとお話をしてらしたようですが…………?
半年がどうだとか………………。」
「!!」
「何方か………ここにいらっしゃったのですか………?」
「………何でもないよ………。
一人言が気付かない内に出てたみたいだ………。」
「一人言?」
「何でもないことなんだ………。
ちょっと疲れてて頭の中を整理してたらいつの間にか一人言が出ててね。
一人言喋り続けてたらヒートアップしてたよ。
アローネは気にしないでいいから。」
「はっ、はぁ………。
ですが半年とは一体何のことを「それも気にしなくていいから!」…?」
「もう一人言は止めるから!
アローネももう寝ようよ!
俺もそろそろ寝るから!」グイグイ
「カッ、カオス…!?
何か悩み事でもあるなら相談に乗りますけど………?」
「本当に何でもないんだ!」
バタンッ!
………こんなこと相談なんてできないよ………。
後………半年したら………、
デリス=カーラーンが………………、
俺は………、
どうしたら………………。